- 本 ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063738483
作品紹介・あらすじ
高度な知能を持った鳥達が地球の支配者に!地球上の進化の歪みを正すべく生まれた鳥人社会も、決して理想の世界ではなく、やがて人間と同様の歴史を歩み始める! 退廃していく鳥人社会の行く末は……!?
感想・レビュー・書評
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ちょっと前に読みました。
宇宙を支配していそうな存在たちも、結局のところ私利私欲で行動しているところが怖い...
鳥が人間に変わって支配者になっても、やってること人間と変わらなかったり、逆に酷い行いも人間がしていることやったりするんだなと感じました。
怖いのは人なんじゃなくて、大っきすぎる欲なんじゃないかと、がらにもなく考えてしまった記憶。
(火の鳥のナメクジの話読んだ時と似た感覚だったかもです。)
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うーん、鳥の人の俗物加減がアレなんだけど
でも手塚大先生のホスト的部分にふんぞり返る暗黒が「はいモロですよ―御開帳―」とばかりに出るのは、見ないといかん。
鳥といふ普通の人間としての政治的に正しい昔話とか、鳥が暴走してゐると「人種差別が異常なので却って安全」な所にゐる被差別民の人が、人間らしい(!!)ことをしたため、差別はいけないねといふ鳥さんによって処分されるとか、まぁ凶悪なことこの上ない。
福島正実先生のマンガ観に関するいろいろがあった。
『ドオベルマン』なんか、何回も読むのだが、手塚大先生へアドバイスする先生は斎藤守弘先生だった。しかも斉藤先生は多分まともなことを言ってゐる。あうあう。 -
面白かった。人類への批判を鳥人を用いて表していると思った。
ただシリアスな話なのに、途中で唐揚げだとかチキンだとかギャグっぽい要素が出てきて、なんだかなと思った。 -
人間に変わって鳥が支配する世界の話。
手塚版猿の惑星ってところでしょうか。
支配する種族がかわっても結局今と同じような文明を築き、そして廃れていく話。
手塚治虫ってこういう話好きですよね。火の鳥にもあったし。
風刺としてとりあげているからおそらくこの鳥人たちは現代の私達と同じような生活、考え方をしているのだろうけども、自分としては人間よりも圧倒的高位な思想や生活体系をつくりあげた鳥人たちのユートピアを描いてほしいなともおもったり。
いちいちキャラがかわいい。 -
『ロック冒険記』の「エプーム」以来、そのドナルド・ダックを彷彿とさせる鳥人は手塚治虫の作品にはたびたび登場しますが、本書はその鳥人と鳥人社会を舞台に、人間社会をブラックに風刺するSF作品です。章ごとの鳥語(?)のタイトルもその不思議な魅力を際立たせているように感じます。ただし、ラストのオチがいまいちなのが個人的には非常に残念。
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鳥人大系のオチがけっこう気持ち悪くて面白かった。
世にも奇妙な〜的な感じの他の話も面白かった。
この人が評価される理由が少しだけわかった気がする。
著者プロフィール
手塚治虫の作品





