ボンバ! (手塚治虫文庫全集)

  • 講談社
4.20
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063738490

作品紹介・あらすじ

人間の深層をえぐり出す、暗黒の衝撃作! 少年の心が憎悪で引き裂かれたとき、それは現れる。次々と人を殺し、街を破壊する幻の馬ボンバ、その正体とは? ほかに『魔の山』等、短編八編を併録。

感想・レビュー・書評

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  • 手塚治虫、どん底時代の作品。表題作(1970)には、同時に執筆されていた「きりひと讃歌」にもみられる象徴的な心理描写が多用されている。ひょっとすると、これは石森章太郎「ジュン」(1967〜71)に対抗した表現だったのかもしれない。

    一読の価値があるのは、学生運動とヒッピー・ムーブメントを側面から捉えた「がらくたの詩」(1969)。旧約聖書のカインとアベルの挿話をベースに、非常にすぐれた翻案がなされている。ほぼ同時期(1971)に執筆された「安達ヶ原」もアレンジの妙という意味で併読すべき。

  • 『ボンバ!』

    『魔の山』

    『がらくたの詩』

    『赤の他人』

    『三つのスリル』

    『机の中へこんにちは』

    『ずんべら』

    『やまなし』

    『ふたりでリンゲル・ロックを』

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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