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- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063738490
作品紹介・あらすじ
人間の深層をえぐり出す、暗黒の衝撃作! 少年の心が憎悪で引き裂かれたとき、それは現れる。次々と人を殺し、街を破壊する幻の馬ボンバ、その正体とは? ほかに『魔の山』等、短編八編を併録。
感想・レビュー・書評
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手塚治虫、どん底時代の作品。表題作(1970)には、同時に執筆されていた「きりひと讃歌」にもみられる象徴的な心理描写が多用されている。ひょっとすると、これは石森章太郎「ジュン」(1967〜71)に対抗した表現だったのかもしれない。
一読の価値があるのは、学生運動とヒッピー・ムーブメントを側面から捉えた「がらくたの詩」(1969)。旧約聖書のカインとアベルの挿話をベースに、非常にすぐれた翻案がなされている。ほぼ同時期(1971)に執筆された「安達ヶ原」もアレンジの妙という意味で併読すべき。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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