MW(1) (手塚治虫文庫全集)

著者 :
  • 講談社コミッククリエイト
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本棚登録 : 115
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063738506

作品紹介・あらすじ

愛と猟奇が交錯する心の闇を描いた異色作。連続凶悪犯としての顔を持つ結城美知夫は、某外国軍の秘密兵器「MW(ムー)」を奪い、全世界を自分の最後の道連れにしようと企む。手塚治虫の一大野心作!!

感想・レビュー・書評

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  • がらい賀来 こっかい告悔室 精励への報酬 出世街道直登型 一連托生だ 大時代的だねえ 浅学非才の上欠点だらけの人間です 聖職の末席 鹿児島の遥か南 六十年安保と七十年安保の狭間で フーテンゴロめいたグループ 歌舞伎の子役 死の瓦斯 政府の必死の隠蔽工作 大脳が侵され 一片の良心やモラルの欠片も失くなって 私の贖罪 膣の筋肉が収縮して 快感の絶頂に君は死ぬ 大津から上京してきたわけは 待避壕の民間人 駐留軍 上首尾だ どっちが強かに生きたかは歴史が決めることだ 狭山湖の裏山

  • まさかホモ漫画だったなん()

  • 同性愛、快楽殺人、政治献金。
    社会派サスペンス。

  • 化学兵器の漏えい事故により、ある島での唯一の生存者になった二人の青年の物語。賀来は聖職者となり、結城は表では銀行員だが裏では殺人を繰り返す悪魔になっていた。なんとか結城の凶行を止めようとする賀来だが、15年前に自分たちを苦しめた化学兵器「MW」の存在を突き止めようとする結城を、本気で止めることはできなく、共に「MW」の真実に迫っていくのだった。。。

    すごく重厚な社会派サスペンスでした。同性愛や政治献金や快楽殺人などいろいろな問題が盛り込まれています。読むのにすごく時間がかかり、読み終わった後は4時間の映画を見た後くらいの満足感がありました。

  • 過去、小さな島で起こった悲劇を目撃し、体験をした結城美知夫と賀来神父。大人になってもそのときの悪夢を見続けるふたり。賀来は信仰に救いを求め、結城は復讐を誓い、当時の関係者を探し出しては残忍な殺人などをおこなっていく。賀来はそんな結城と神に背くような関係を続け葛藤するが、結城の前からは逃れられなかった……。手塚治虫がいままでのカラーを打ち破り、「ありとあらゆる悪を」を描こうと挑戦をした異色作第1巻!

  • 手塚作品の傑作のひとつ。どぎつい描写と結城の残虐性(よく言われている通り、結城は『MONSTER』のヨハンのモデルのような男です)が怖すぎの、いわゆるピカレスク作品です。若くして読んだらトラウマにすらなるのではないでしょうか。僕は中学生のときに地元の図書館から借りて読んだのですが、それはそれは衝撃でした。

    救われない男たちの救われないドラマです。

  • 問題作と言われてる本作。たしかに読んでてひどいことが多い。
    しかし、狂気的な主人公…嫌いじゃないです。
    私は好きだけど、友達にはあまりおすすめできない(笑

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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