火の鳥(1) (手塚治虫文庫全集)

著者 :
  • 講談社コミッククリエイト
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本棚登録 : 188
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063738551

作品紹介・あらすじ

手塚治虫のライフワーク「火の鳥」始まる!その生き血を飲めば永遠の命を手に入れられるという火の鳥。過去や未来で不死鳥を巡る幾多の物語を手塚治虫が壮大に描くシリーズがついに開始。黎明編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 実は、手塚漫画はあまり馴染みがありません。

    まともに読んだのは『アドルフに告ぐ』くらいでしょうか。
    『ブラック・ジャック』はつまみ食いのように読んでいますが、、

    そんな中、ビブリアの5巻で取り上げられていて、
    ふと手に取ってみようと思ったのがこちらです。

    手塚流、日本神話の解釈といった内容になるのかな、
    ヒミコとスサノオが入り混じっていたりと、結構カオスです。

    “穴”に閉じこめられるくだりは、黄泉を思い出させたりと、
    この辺りからも、記紀の内容を彷彿とさせます。

    懐かしかったのは、騎馬民族説がでてきたあたり、
    時代を感じさせます、今ではトンデモ説ですけど。

    しばらく、文庫版で追いかけてみようと思います。

    • だいさん
      今後のレビューに期待しています!

      >結構カオスです。
      ここからのエントロピーが注目だと思います。
      今後のレビューに期待しています!

      >結構カオスです。
      ここからのエントロピーが注目だと思います。
      2014/02/15
    • ohsuiさん
      だいさん

      ふむふむ、、そうなんですね~
      楽しみに読んでみようと思います!
      だいさん

      ふむふむ、、そうなんですね~
      楽しみに読んでみようと思います!
      2014/02/17
  • 神様だけど、驚くほど個人的経験値は低い。繰り返し書いていることだけど、漫画に関しても温故知新の精神は全く持ち合わせず、したがって神様にも手が伸びない。そんな中、本作は殊の外各所で取り上げられる機会が多く、読書欲にかられるという点では1,2を争うだろうということで、今回、図書館で借りてみた。漫画全集の最初の3巻をまずは読了。卑弥呼の時代に舞台を置いたものだけど、語り起こしとしては普通の面白さ。巻を追うごとに盛り上がっていくのか。

  • 小学校6年の時に塾の本棚にあった大判の本が、初めての「火の鳥」だった。当時は十分に理解できる代物ではなかったことが、いま読み返してみてわかる。深い作品だと感じる。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「深い作品だと感じる。」
      火の鳥を欲していたのは、手塚治虫自身だったのかも知れません。永遠にマンガを描き続けたいと言う希いそのものだったよう...
      「深い作品だと感じる。」
      火の鳥を欲していたのは、手塚治虫自身だったのかも知れません。永遠にマンガを描き続けたいと言う希いそのものだったように思えます。
      2012/12/21
  • 僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。

    日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。

    1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。

  • 子供の時読んだがストーリーは全く認識できておらず。「バーナード嬢」で見たのをきっかけにちゃんと読みたくなり購入。なんか思ったより話が複雑でびっくり。
    大和朝廷による統一前の小国分立時代、クマソのナギ、姉ヒナクと夫グズリ、邪馬台国の猿田彦、卑弥呼と弟スサノオ、高天原族のニニギ、ヨマ国出身の弓彦、ウズメ。
    火の鳥を狙う卑弥呼によるクマソ侵略、高天原族による邪馬台国征服。火山の噴火で縦穴に閉じ込められたヒナク・グズリ一家の子供が外の世界に脱出するまで。
    誰も火の鳥の生き血を入手できず、ナギ・猿田彦・弓彦といった主要人物は何も成し遂げず死亡。なかなかシビアなストーリー。
    絵柄や演出等、さすがに古いなと思うところと、びっくりするほど繊細で普通に感動するところと両方あり。
    人物の行動が粗野だったり情緒が単純で切り替えが早いところは、古代という時代設定と合っていて違和感なし。
    「子供を産み増やせる女が結局強い」みたいな話が2回出てきてくどかったな。

  • 黎明編
    強い国もより強い国に滅ぼされる。
    終わりがない。
    女性の強さ。
    女性の弱さ。
    ラストは新世界への希望。

  • 再読。小学生ぐらいの時に初めて読んで、度々読み返しているシリーズ。とても好き。

    古事記にある名称や物語、邪馬台国や卑弥呼が興味深く描かれている。

    大学で古事記の授業取ったりしてて興味があったので、また古事記を読みたいと思った。

    ナギが何度も「なぜ人は死なないといけないのか」と自問自答し、卑弥呼が「死にたくない」と『生』への執着を見せるが人は時に『生』や『死』について考えると思う。

    どういうきっかけかは覚えてないが、私も子供の時に考えたことを思い出した。

    その時は「なぜ私は生きているのか」だった。
    今でもわからないけど。
    (161003)

  • 小学生の頃一度読んでいたが、久しぶりに読みたくなり再読。今読んでも十分面白い。当時では理解できなかった小ネタに気付けるのも嬉しい。神格化された人物が人間らしく描かれているから歴史の教科書よりもずっとリアルに感じる。

  • おもしろい

  • 2013.8.23

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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