火の鳥(10) (手塚治虫文庫全集 BT 164)

  • 講談社
4.20
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本棚登録 : 75
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063738643

作品紹介・あらすじ

火の鳥のラストを飾る壮大な物語太陽編前編「手塚治虫漫画全集」で全3巻という長編を誇った「太陽編」。火の鳥シリーズの最後を飾るにふさわしい壮大なる物語の前半を収録した第10巻。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。太陽編の前編。

    顔の皮を剥がれ狼の皮を被せられ、狼人間のようになった男の奇怪な話。

    手塚治虫ってやっぱすごい。何この発想。

    読んでいると勉強したくなる。いろんな知識を得たくなる。知りたくなる。

    7世紀あたりなんて大化の改新とか白村江とかその程度しか覚えてないけど、もっと勉強したくなったよ。

    百済への侵攻や仏教の拡散についても、いろいろ知りたくなってきた。

    そして今回もやはり複数の年代が輪廻のように回っているのが引き込ませている。
    (161007)

  • 太陽編の前編を収録。
    白村江の戦いなど、それほど有名でない時代を、自分なりに解釈しスケールの大きい話になっている。

  • 10巻と11巻は繋がった話になっていた。
    大海人皇子と大友皇子が争った時代とその1000年後を繋いだ、一言で言えば大河コミックといった印象。
    2つの時代を交互に描きながら、「宗教とそれを利用したがる政治の問題」をあぶりだしている。
    「政教分離」がなぜ必要なのかについて、初めて自分なりに理解することができたような気がする。

  • 百済国一族のハリマは戦に敗れ、敵の手により顔の皮をはがされてしまったかわりに狼の皮をかぶせられ、そのままの姿で日本に渡ることとなった。そこで彼は犬上宿禰(いぬがみのすくね)と名乗り、時の権力者と対等に渡り合う。そんな犬上のときたま見る不思議な夢。それは光とシャドーというふたつの勢力が対立する未来の姿だった……。過去と未来が交差するストーリーを描いた、『火の鳥』最後のシリーズ「太陽編」前編を収録。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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