- Amazon.co.jp ・マンガ (612ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063745238
感想・レビュー・書評
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「折られた足をいじられると彼は痛いが………
わしは痛まない…!」
会長と呼ばれる冷酷非道な男の前で行われるギャンブルは、Eカード。
対戦相手は悪魔・利根川。
この勝負、実に奥が深い。
皇帝側と奴隷側が交互にカードを出すことによって生まれる時間差が、このゲームを究極の心理戦と呼ぶに足るゲームにしている。
6戦目、カイジは張り(針の進む距離)を10ミリにした。
ふつうの漫画ならここは主人公が勝つ場面なのだが…
やはり「賭博黙示録カイジ」は読者の想像を大きく超えた展開を仕掛けてくる。
顔中に汗をかき、口を震わせて恐怖に怯えるカイジ。
カイジのこんな顔は初めて見た。
さすがは百戦錬磨の男、利根川。
人の心理を読むのはお手のものなのかと思っていたが、まさかイカサマをしていたとは。
そんな中でカイジに閃いた利根川殺しの奇手は…これには驚いた。
皇帝(おう)を討つために、まさかまさか耳を切りはずすなんて。
たかがギャンブルでなぜそこまでするのか?
「勝つために生きなくてどうするっ……!!」
って逆やろカイジ!
生きるために勝つんじゃないのかっ!
鉄骨渡りで石田さんと佐原を殺されたことが相当悔しかったんだろうな。
もう1度読み返してみると、このトイレの場面でカイジが「やらなくてどうする………!!」と涙をボロボロ流している意味が分かり、胸がつぶれるような思いがした。
ともあれ、痛みと恐れとを乗り越え、カイジは11戦目で900万円を獲得!
最後の12戦目はどう戦う?
カイジが「開示っ…!」って、作者は明らかに遊んでるなあ(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コンビニで買い忘れて、book offで100円で購入。発売日から2週間程度過ぎると、コンビニの棚から本は消えるということを学習し、同時に古本屋で5分の1程度で買えるということもわかった。