生徒会探偵キリカ1 (講談社ラノベ文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063752045

作品紹介・あらすじ

僕が入学してしまった高校は、生徒数8000人の超巨大学園。その生徒会を牛耳るのは、たった三人の女の子だった。女のくせに女好きの暴君会長、全校のマドンナである副会長、そして総額八億円もの生徒会予算を握る不登校児・聖橋キリカ。生徒会長によってむりやり生徒会に引きずり込まれた僕は、キリカの「もうひとつの役職」を手伝うことになり…生徒会室に次々やってくるトラブルや変人たちと戦う日々が始まるのだった!愛と欲望と札束とセクハラが飛び交うハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、堂々開幕。

感想・レビュー・書評

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  • 総生徒数八千人という超マンモス校の、八億円の予算を抱える生徒会の少年少女の話。
    1巻ということで、出逢いというかきっかけというか序編というかのはずなのだけど、しっかりドキドキハラハラしました。クライマックスの場面なんか、スポーツ観戦のいい試合を見てるかのような高揚感だった。次巻以降も期待しちゃうなー。
    女の子たちのキャラもよかったし、主人公のヒグラシくんのツッコミ体質もいい塩梅。
    それにしても、うさぎのひかげくんかわいいな。

  • 優秀な姉と比較される事を避けるために、下調べもせず入学したのは
    生徒数が効いた事もないような巨大学園。
    しかし、その頂点に立つのは3人の少女。

    きっかけはよくある、休んだ人へのお届け物。
    しかし、向かったのは家ではなく生徒会室。
    そこに住み着いてるお金の妖精さん…もとい、会計。
    そこから芋づる式に出てくる生徒会の面々と…怪しげすぎる女子生徒達。

    これだけ聞けばハーレム状態なのに、まったくうらやましくない。
    むしろ怖い…これは近づきたくない。
    いや、このモードにならなければ近づいてても大丈夫ですが。

    個性ありすぎる女の子達と、たまにでてくる姉。
    なのに、そこに没する事無い性格…性格?
    脳内のひらめきがすごいですというか何と言うか。
    まさに詐欺師。
    腕章は詐欺師でいいと思いますw

    そのまま日常が続いていますが、3つくらいの事件?
    どれもこれもなるほど、という感じはありますが
    一番どん引きするのはお父さんかと。
    家族愛じゃなくて、純粋ラブですか!?
    そしてなぜ騙されるんだ…お馬鹿すぎる。

    8億円という数字がでかすぎて、そうですか、で終わってしまいますが
    最後の8億円に関わる人達の台詞は、リアリティーがあります。
    さすがに運営費だと言っても、疑惑の目でみますね、普通。

  • 記念すべき講談社ラノベ文庫第一作目となった『キリカ』。
    著者の杉井光先生は『神様のメモ帳』(電撃文庫)などで有名らしいけど、氏の作品を読むのもこれまた初めて。

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    舞台は生徒数8千のマンモス高校、白樹台学園。この学園を統べる生徒会メンバーは、たったの3人。会長、副会長、そして会計係。しかも、全員美少女。
    この女の園な生徒会にひょんなことから庶務としてこき使われることになった編入生・牧村ひかげが、学園で起こるちょっとした事件を「探偵」の一面も持つ会計係・聖橋キリカと共に解決していく、学園ラブコメ・ミステリ。
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    【良かったところ】
    ・相変わらずぽんかんさんのイラストがキュート。目とツヤツヤな髪が良い。
    ・キリカのキャラデザが新鮮。二の腕までズラして着た制服に、マフラーかのような執行部腕章、植物の芽を思わせるカチューシャ…。ストーリー上の存在感はむしろ会長や副会長の方が大きかったように感じたけど、外見上のキャラ立ちはさすがメインヒロイン!って感じ。
    ・庶務扱いだったひかげが巻の最後に「書記」に任命された!生徒会役職の高嶺の花具合の見せ方が上手かったので、書記就任にはぐっとくるものが。

    【ちょっと残念だったところ】
    ・キャラの属性付けとかはどうしても「こういうの他にもあるよね…」という既視感が避けられなかった。平凡でクラスに馴染めてない男主人公、周囲を取り巻く万能美少女たち…。それだけ学園ラブコメものの王道パターンということか。ここからどう差別化できるものなのだろうか、自分も真剣に考えよう。
    ・ひかげのツッコミと周囲の人物たちのボケの応酬がやはり会話劇の中心構造なんだけど、必ずしもくすりとできるものばかりでなく、さらっと流す部分もあったのは寂しい。まあ笑いどころはそれぞれだし、言い出したらキリがないけど(でも、キリカの父親がカメラアングルを指導するところはおもしろかった。)
    ・キリカが総務執行部の「会計」係なわけだけど、もっと予算案編成のところで会計職の大変さとかを具体的に描写しても良かったのかなあと。その大変さがあっさりとしか伝わってこないのが惜しいなと思った。

    次巻以降も期待!!

  • 「神様のメモ帳」の杉井光が贈る学園探偵もの。
    ・・・え、探偵?これ、カブってね?って思うかもしれないが、「生徒会探偵」だけあって主人公は学校に通ってる(←ここ大事)し、神メモと比べるとかなりライトで何というか、ダダ甘レベル。
    ただ、作品の雰囲気だとか探偵がモニターの前に常駐してるのは一緒なんだけど・・・

    こちらも魅力的なキャラが沢山出てきて、面白い。なんかNEET探偵団以上に残念なメンツなんだけど。
    そしてキリカの親父www登場人物やノリは神メモと比べるとライトノベル!って感じ。神メモの重い感じに挫折した人にはオススメ。

  • 杉井光さん全開。恐らく、講談社ラノベ文庫の顔になっていくと感じるほど面白い。神メモやさよならピアノソナタとはうって変わって、ボケが暴走過剰制御不能でツッコミまだー?状態。なのに話はしっかりしてて、最後にはグッと引き寄せられる展開が待ってるんだから憎いぞ杉井光。キャラクター達も個性的すぎて魅力的すぎる。次巻もかなり期待大!!

  • 杉井光はいわゆる昨今の”ラノベ”よりもう少し前の時代の
    少年少女小説に近い繊細さを持った作品を書くイメージが
    あるのだけれど
    今回はそういった魅力を残しつつもイマドキの
    ”ラノベ”の破天荒さというか何でもあり感といったゾーンに重心を
    移しているように思う。
    あとキャラ萌えw少々露骨だが、さすがにうまいw

    つまるところ「神様のメモ帳」を学園ハーレム生徒会モノに
    華麗に見事に絶妙に翻案してみました!という読後感。

    後書きにもあるが「メモ帳」の彼が裏社会のフィクサーとして
    めきめき頭角をあらわしていっているということは
    同じポジションにあるひかげくんも将来有望である。

    2巻が待ち遠しい!

  • 6まで。朱鷺子さんすき

  • おもしろかった! でも22万円事件とキリカ父襲来事件が立て続けだったので、なんだか話がどんどこ進むなあ〜という印象もあった。神メモ読んでる感じだと、キリカ父襲来事件は1冊だけで出しそうなんだけど。短編二つくっついたみたいな印象?んん?多分22万円とキリカ父に関連がなかったからなんだろうけど、普通に考えたら個々の大事件にそんなに関連性あっても不自然だし、別にこの二つの事件が独立しているのはいいのか。ただなんとなく、一巻として出しているから何かしら関係あるのかなって勝手に想像してしまっただけだった! とにかく、キリカとの仲は深まってなによりだ。2巻も見つけないとなー!

  • 主人公のツッコミが冴え渡り、ちょっとしたコントを見ているようなテンポの良さ。なのだが、やはりワシは、鈍感主人公のハーレムラノベが苦手なのかもしれない。現実感を求める気は無いけど、余りにも無理を感じてしまう。その分、探偵要素などが傑出していれば別の魅力を感じられるのだが、アッサリし過ぎて残念なことにワシには響かなかった。主人公を軸にした会話劇が楽しかった感。

  • ラノベではよく見かける、主人公以外全員ぶっ飛んだキャラなのかと思っていたら、物語の後半主人公もぶっ飛びはじめて笑いました。
    超巨大学園と、八億円ものお金を動かせる生徒会。現実離れしているこの手の学園ものは大好きです。
    推理要素よりギャグ要素の方が強い印象ですが、真相究明までの過程を一番楽しめたのはやはり二十二万円騒動でしょうか。

    日影と他の役員との繋がりが深まっていく様は、王道ですが読んでいて爽快でした。特に主人公・日影がヒロイン・キリカのために紛争する描写はテンポがよいですね。
    最後の照れ隠しキリカちゃん、それにまったく気付かない日影…早くくっつけと思った私は男女カプ厨です。

    最後に、書記への出世おめでとう日影!

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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