クロックワーク・プラネット2 (講談社ラノベ文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 189
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063753486

作品紹介・あらすじ

死んだ地球のすべてが、時計仕掛けで再現・再構築された世界――“時計仕掛けの惑星”。京都パージ未遂事件から三週間後、マリーのもとに謎の通信が入る。ナオトたちは発信源である区画・三重に向かうが、そこは全てが停止したゴーストタウンと化していた! 都市最深部に潜入した彼らが見たのは、条約違反の“巨大兵器”と幼い少女の自動人形――『永遠』を体現する最強のInitial-Y――。
「おねえちゃん――わたしを、壊して――」
……世界は修正を許さない。破綻した歯車は軋みを上げて螺子狂い、少女の悲嘆をすり潰してなお加速する――――!!
榎宮祐×暇奈椿×茨乃が紡ぐオーバーホール・ファンタジー第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 隅々まで手の行き渡った良い作品で作者の高い技量がうかがわれる
    物足りないところのあるとするなら
    主人公たちの造形は仕方ないとしても
    展開の一息に過ぎるところだろうか
    鈍感の逆に鋭敏を対比してもすぎることはたりないに等しい
    読者より時に少しだけ愚かであると思わせる程度は必要なもの

  • 【図書館本】1巻冒頭がようやく回収された。最後の最後で。正直、ナオトが死んだとされた時、それがあったから緊張感全然なかったし、マリーちゃんが滑稽に見えた。構成ミスだと思うな。残念。そして残念と言えば、読んでみてからのイメージとイラストが合わないこと。可愛いけど、何か違う。
    内容的には1日で読んでしまうくらい引き込まれたし、テンポのいい会話は楽しかった。キャラはみんな魅力的。これからの展開も楽しみ。

  • 死んだ地球のすべてが時計仕掛けで再構築された世界(クロックワークプラネット)で聴覚が異常な少年ナオトと自動人形リューズが繰り広げるオーバーホールファンタジーの第2弾。
    前作の京都パージ事件から3週間後、謎の通信が入る。
    ナオト達はそこへ向かうがそこはずべてが停止して、待ち構えていたのは最強の自動人形だった。

    すいません、リューズを下さい!
    そして罵って下さい!

    ……スイマセン、取り乱しました。
    相変わらず完成度が高いですね。
    リューズの毒舌を初め、ナオトやマリーとのやり取りなど笑わせてもらって、核となるシナリオがしっかりしているので読んでいて楽しい!
    バトルあり、陰謀ありと盛り沢山!
    早く3巻をお願いしたい!

  • ワイルドと少女が混在する世界観の榎宮祐ワールドというべきか、それが広がっている。作品自体の勢いはあるのでマルチメディア展開が楽しみ。

  • 二体目のInitial-Yシリーズ、アンクルをめぐる話。途中で1巻の冒頭の秋葉原のシーンにつながります。

    クライマックスのバトルシーンの物理法則ガン無視なのが少し気に食わない
    (時間止めたりエネルギを無制限に生み出すのは能力だからいいとしても、時間止めた世界で反撃を食らうのは納得できない)

    まあ、やっぱりぶっ飛んだ世界観を除けば、ラノベらしいラノベということかな

  • 相変わらず燃える少年漫画的だし、マリーのキャラがすごくいい。わかりやすいのがこの上ない武器になってる

  • 共著ライトノベル、オーバーホールファンタジー第二弾
    前作の煽り通り肆番機にまつわるお話
    マリーが前巻に引き続き絶望するのがポイントだと思います(ここ重要)



    ただ日常シーンとか主人公組の絡みがもっと欲しいなと、NGNLでも同じことを思うんですけどね

  • 今回は妙なメッセージを受信したマリーたちが、その発信元を追っていったらとんでもないものを見つけて・・・という話。
    相変わらずナオト&リューズのバカップルぶりは痛快だし、それに巻き込まれたり呆れたりするマリーには同情しちゃうし、一歩引いた視点から見守るハルターには大人の魅力を感じる。
    1巻が高評価だった人なら引き続き楽しめるでしょう。

    一つだけ難点を挙げるなら、クライマックスの導入が

    ”マリーが無力さを痛感して凹む→そこにナオトが現れ彼の閃き等により事件収束に向かう”

    という1巻と同じパターンだったことか。
    この手の王道パターンは好きなので別にいいんですが、さすがに何度も使われると飽きるので、次からはしばらく別パターンも用意してほしいかな。
    そんな次巻はいきなりクライマックスから。
    ナオトたち“テロリスト”がどう立ち向かうのか、楽しみです。

  • 今回も二人の天才の区別がしっかり描かれてて面白かったです。どちらかと言うとマリーメインかな。挫折を乗り越えていくあたり天才っぽくない描かれ方されてるけど、そういうのもいいよね。あとはスーパー姉妹大戦でした。まぁそれほど紙幅が割かれてたわけじゃないけど。この後アンクルちゃんはどう絡むのかなーと思ってたらまたいい引きで。次が早く読みたい。

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著者プロフィール

ブラジル屈指のカリスマクリエイター(※担当編集談)。共著に『クロックワーク・プラネット』、著・イラストに『ノーゲーム・ノーライフ』(MF文庫J)、イラストに『いつか天魔の黒ウサギ』(富士見ファンタジア文庫)ほか。

「2018年 『クロックワーク・プラネット(10)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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