あさきゆめみし(完全版) 源氏物語 (2) (KCDX)

  • 講談社
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本棚登録 : 132
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784063754681

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本。感想は最終巻にて。

  • 原作の光源氏はストーリーだけ追っているとなかなか好きになれませんが、大和和紀さんの描く源氏は、優しさも品の良さも男っぽい意地の悪さも備えていてなかなか魅力的に写ります。

    末摘花に続いて、源の内侍の話。色物続きです。
    「源氏物語」の凄まじさは、こうした脇役たちまで個性的で、笑い者にばかりせず、なんらかの愛嬌を持たせているところだと思います。

    有名な車争いの場面は、大学の時に読んだときは何も感じませんでしたが、高貴な年上女性である葵の上と六条御息所にそれぞれ感じ入るものがありました。
    葵の上が光源氏と素直に接することができた場面で感動し、恋の鬼とかした自分を抑えきれないために、嫉妬し、傷つき、年を取る自分に不安を抱える六条御息所に共感する、そんな自分がいました。
    六条御息所は女性人気が高い、そのわけがわかる。
    大人になったんだな、私。

  • 其の六~其の十

  • 源典侍。朧月夜。夕霧。

  •  いきなり源の典侍の登場でちょっとびっくり。でも、いい話だし、この作品では特に笑いものにとどまっていないことがはっきりと描かれていて好感を持てる。絵とはしては難しいところだと思うけれど。

     やっぱり山場は六条と葵の対決から葵の出産と死まで。さすがに読ませる。行き詰まる。六条の描き方がしょっと個人的には好きじゃなくて、どうも子供っぽい感じがしてしまう。逆に葵はとてもきれいで切ない。ふたりがわかりあい、そして分かれていくシーンは名シーンのひとつだと思うけど、すてきに描かれている。そういえば、六条が都を落ちるシーンも美しいな。

     ただ、どうしても重くなってしまうのは確かで、それを救うのが最後の紫だろう。ほんとうにこの頃の彼女はかわいい。思わず源氏が憎らしくなる。さらにこの先の進行を知っているだけに、このときの彼女の「許してあげます」が本当に痛々しいのである。

     源氏は、そろそろ嫌な奴に見えてくる。
    2009/2/25

  • 言わずと知れた名作中の名作。少女漫画という手法を用いた『源氏物語』の入門書であり解説書です。『源氏物語』のことを全然理解していなかった僕も、本書のおかげで少しは理解できるようになりました。ただし、今だに登場人物の区別が大変…。光源氏の殿上人っぷりが凄まじいです。

    高校受験や大学受験の際、古文のお供になっていた人も多いでしょう。今年はちょうど連載開始から30周年です。

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著者プロフィール

3月13日生まれ、札幌市出身の魚座。O型。1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『紅匂ふ』など人気作多数。

「2001年 『漫画文庫あさきゆめみし全7冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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