レッド(2) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
3.52
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本棚登録 : 328
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063755275

作品紹介・あらすじ

この物語の舞台は1969年から1972年にかけての日本。ベトナム戦争や公害問題など高度成長の歪みを背景に、当たり前のように学生運動に参加していった普通の若者たちが、やがて矛盾に満ちた国家体制を打倒するという革命運動に身を投じていく様と、その行き着く先をクールに描き出す、若き革命家たちの青春群像劇である。

ついに銃砲店から銃を奪取した革命者連盟だったが、それ故に権力からの追及は厳しさを増す。来るべき闘争のため彼らが辿り着いた潜伏地は厳寒の北海道だった。一方、赤色軍の岩木たちは闘争資金強奪作戦・通称『G作戦』を成功させるが、同時に全国に指名手配されてしまう。それぞれ緊張を強いられる状況での逃避行だったが、そこにはごく普通の青春があった。決して特別ではない若者たち。彼らの欲しかった未来とは何だったのか?

感想・レビュー・書評

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  • 評価は完結してからにします。
    だんだん役者が揃ってきて、まだ妙なのんびり感もあるのが切ないです。

  • 作者はこの漫画を描いている時、夢に死者達が出てきてきちんと会話したか。

    絶対してねえ。

    その一点でこの作品は駄目だと僭越ながら思いました。

    ただし、この作者が他の作品で見せるような想像力の豊かさを放棄し、たんたんとかつて確かに起きた事実ーもちろん夢の中で死者と邂逅し死者達から聞いたわけではない、という意味では極めて凡庸な事実ーに真面目にたんたんと向き合い描いているという態度は、下手な幻想やセンチメンタリズムには堕さずにすんでるという意味では評価できる。

    しかし、本当は想像力働かせなきゃ、夢に死者は出てこないわけでね。。。

    何で放棄したのかね、山本直樹よ。

    さみしいよ。

    国会前の安保法案反対デモに山本直樹は銃持ってとびこめよ。そうしたら間違いなく良い作品描けるよ。

    真面目に言ってんだぞ、山本直樹!

    聞いてるか、山本直樹!

    俺は漫画描けないボンクラよ。

    お前はメッチャ才能あるやんけ!ボケ

    もっと怒れよ、悲しめよ。


    全面的リライトへの期待を込めて⭐️3つ!

  • 読了

  • 期間限定で99円だったので、無料の1巻を買ってしまった勢いで買った2巻。
    1巻同様、淡々とし過ぎていて個人的にはのめり込めず。
    活動のために、万引きなどの軽微なものから、銃の強奪、銀行強盗などの大きなものまで色々な犯罪を犯しているが、日常的というか、「志のためにやっているので悪いことではない」という「当然のこと」感がスゴい。
    人によっては楽しそうだし。
    「普通の若者」と言われているが、今の私から見ると、やっぱり普通じゃないと思う。
    こういう熱い団体に入ってしまうと、途中で冷静になってもその団体自体が怖くて抜けられない人も多かったんだろうな、と思う。

    とりあえず、このマンガはこの巻までにして、「あさま山荘事件」を知るのは、もう少しドラマ性のありそうな本か映画を調べてみよう。

  • 1969年の安田講堂が陥落し、全共闘運動は衰退していく。
    そんな中、活動を過激化させていく革命者連盟は、赤色軍と協力関係を築き武装闘争を続けていこうとするが……。

    連合赤軍の事件を山本直樹が漫画化。
    登場人物の姓は日本の山の名前に変えられ、死亡する人物の頭には何番目に死ぬかがナンバリングさらている。

    (当時の)普通に学生運動をしていた学生達が、山に篭もり仲間を殺害、あさま山荘事件を起こす過程が丁寧に描かれていく。
    新興宗教(オウム?)を描いたビリーバーズも読んでみたいな。

  • 淡々と業務としての革命。

  • 山本直樹なのに、エロさがほとんどない。1969年から1972年にかけての連合赤軍についての話。ここにきて、何故、これを書こうと思ったのか、ていうのもあるけれど、それ以上に山本直樹がエロ以外を描くとどんなものになるんだろうなぁっていう、ソッチの方が僕の中では強い。(12/2/18)

  • 巻末の押井守インタビューは、当時の学生運動のリアルが語られていて、結構面白い。

  • (購入本)

  • 2009/2/25購入
    2009/3/21読了

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著者プロフィール

カルフォルニア大学サンタバーバラ校助教授 
専攻=映画理論・日本映画
Dialectics without Synthesis: Realism and Japanese Film Theory in a Global Frame, University of California Press, 2020, “Eye of the Machine: Itagaki Takao and Debates on New Realism in 1920s Japan,” Framework 56, no. 2 (Fall 2015).

「2019年 『転形期のメディオロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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