闇の鶯 (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 195
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063756999

感想・レビュー・書評

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  • 発売を承知でこれといった理由もなく
    何となくスルーしていた一冊を、
    今般『夢見村にて』のついでに同時購入。

    ……さっさと買っておけばよかった……
    浴衣に丹前!
    鼻血が出るかと思ったよ、浴衣に丹前!!

    ラストの「涸れ川」だけ趣向が異なりますが、
    他4編は妖怪ハンターシリーズ番外編的な話。
    鄙びた海辺の町・粟木に住む
    潮くんと渚ちゃんが登場する「それは時には少女となりて」――
    霊媒体質ではないかと稗田先生に言わしめる渚ちゃんだけど、
    このエピソードでは立場が逆で、彼女が潮くんの危機を救う。
    行方不明の姉の痕跡を追う青年の話「人魚の記憶」,
    旧家に伝わる巻物の謎「描き損じのある妖怪絵巻」,
    この3話は、異界から訪れるものとの遭遇、
    あるいは秘し隠されたものを垣間見るといった筋で、
    あからさまではないけれど、
    初期作品群に見受けられたクトゥルー神話風の匂い、味付けを感じる。
    殊に「人魚の記憶」はどうにも「インスマウスの影」というか、
    あれを映像化した
    佐野史郎主演「インスマスを覆う影」を彷彿させてならない……
    とは言い過ぎか(また観たいな、あのドラマ)。
    表題作は作者の昔の短編「城」――カフカの「城」のパロディ――
    のセルフパロディ×見るなの座敷×桃太郎の鬼退治
    といったところかな。

    採点は☆4つに「浴衣に丹前」の分を加点して満点としました(笑)

  • 諸星大二郎の短編集。幻想的なものもあればホラー的なものもあるけれど、特に『闇の鶯』の切ないながら未来を感じさせるラストと、『涸れ川』のやるせなさの中にも詩情がある物語構造が印象深かった。

  • 稗田さんシリーズもちょこちょこ入っとるけど何となくホラーテイストな感じ。

  • 相変わらず良い雰囲気を演出してる
    人魚と絵巻の話が好き

  • この人のマンガは見つけた時に必ず買っています。そうしないと後では手に入りにくかったりもするので。稗田礼二郎も出てきて面白かったです。田舎に住んでいるので鶯さんはその辺の山にも居そうな気がしますね。

  • このネット情報の氾濫した、うすべったい時代によくもまぁ、
    こういったテイストをキープできるもんだねぇ。

    そんな思いでいつもあたしはこの人の作品を眺める。
    最初に読んだ時にはもう、故人かと思っていたもん。
    昭和のニオイたっぷりだもんね〜

    この作品集はそれぞれ、あたしのテイストにマッチしていて楽しめた。
    しかも1作1作がすごく、わかりやすい。
    たまにこの人の作品は不条理な終わり方をするんだけど、
    今回はオチがぐっと、クリアなのだ。
    海から来た異形のもの、山の神、書き損じのある妖怪図、人魚伝説と姉‥
    最後のページですべてが氷解。あー気分いい。

    さくさく軽く読めてあとに不条理が残らない。
    この本もとっても、御褒美読書でした。

  •  

  • 福島などを舞台とした作品です。

  • 山姥ってその時代の人が違和感なく
    普通の人と安心して泊まるんだから、
    現代だとパソコンやワープロなど機器を使える人なんだなあ。
    現代に生きるいろいろな神話。

    海からやってくる「もっこ」も面白かったです。

  • モロ☆先生は「あっと驚く結末を描く(SF的)」と、「不気味な読後感を残し読者に想像させる(ホラー的)」を使い分けてると思うのですが、
    この本に収録の作品ではどうもストーリと終わらせ方がミスマッチを起こしている気がします。ちょっと残念。

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著者プロフィール

漫画家。『西遊妖猿伝』『妖怪ハンター』『栞と紙魚子』『マッドメン』『諸怪志異』『暗黒神話』『孔子暗黒伝』など、数多の作品で唯一無二の世界観を確立。2014年、第64回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。

「2018年 『諸星大二郎 <大増補新版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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