レッド(5) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 222
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063760316

作品紹介・あらすじ

この物語の舞台は1969年から1972年にかけての日本。ベトナム戦争や公害問題など高度成長の歪みを背景に、当たり前のように学生運動に参加していった普通の若者たちが、やがて矛盾に満ちた国家体制を打倒するという革命運動に身を投じていく様と、その行き着く先をクールに描き出す、若き革命家たちの青春群像劇である。

感想・レビュー・書評

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  • 非常に質の高い連合赤軍の航跡。ドキュメンタリーにしたら、こんなに「息吹」を感じられる内容にはならなかったはず。フィクションは、ノンフィクションよりもよりリアルである。

    構成もとても工夫していて、登場人物の思考描写がなく、セリフと表情だけで各々の思い(やすれ違い)をほのめかしていく。本当によくできているなあ、と思う。結論が分かっている事象の結論に向かう映画的構成を本当に上手に処理していると思う。

  • もう、元にもどせない
    くらいに歯車はかみ合わなくなり、その歪みは組織内部に向かうしかない状況に。

  • どんどん狂気に向かって加速していく若者たち。

  • 話の進み具合としては“嵐の前の静けさ”かな。

    この作品では、記号化された死亡フラグがネタバレではなくて緊迫感を生むという点に驚かされる。特にこの5巻は、前の巻を受けて「で、次は?」と思いながら読んでるこちらの「どうなっていくんだろう?」が加速された感じがする

  • 前の巻で「処刑」が始まり、いよいよか…と思ったら、あまり進まなかった。
    巻末の対談は興味深く読めた。

  • 栗駒さんの脱走に際して赤城さんの言った「欺瞞ね」が好きすぎる。

  • 先の見えない活動はつらいなー

  • 1969年の安田講堂が陥落し、全共闘運動は衰退していく。
    そんな中、活動を過激化させていく革命者連盟は、赤色軍と協力関係を築き武装闘争を続けていこうとするが……。

    連合赤軍の事件を山本直樹が漫画化。
    登場人物の姓は日本の山の名前に変えられ、死亡する人物の頭には何番目に死ぬかがナンバリングさらている。

    (当時の)普通に学生運動をしていた学生達が、山に篭もり仲間を殺害、あさま山荘事件を起こす過程が丁寧に描かれていく。
    新興宗教(オウム?)を描いたビリーバーズも読んでみたいな。

  • 脱走者は続く。この作品が終わったら、オウムについても書いて欲しいと思った。

  • んーどうなるんでしょう。

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著者プロフィール

カルフォルニア大学サンタバーバラ校助教授 
専攻=映画理論・日本映画
Dialectics without Synthesis: Realism and Japanese Film Theory in a Global Frame, University of California Press, 2020, “Eye of the Machine: Itagaki Takao and Debates on New Realism in 1920s Japan,” Framework 56, no. 2 (Fall 2015).

「2019年 『転形期のメディオロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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