新装版 海帰線 (KCデラックス)

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本棚登録 : 276
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063760330

作品紹介・あらすじ

2010年8月、その訃報に全世界が涙した。今敏、幻の処女長編を装いも新たに緊
急刊行!!
リゾート開発に揺れる海辺の町に、今なお生きる海人(うみびと)の伝説とは――?
代々受け継いできた約束が、いま破られようとしている‥‥。
世界的に評価の高いアニメーション監督の今敏。彼が遺したヤングマガジン初連載作『海帰線』。この珠玉の海洋ファンタジーが新装版になって刊行。
本編に加え、連載時の扉絵をセレクトして1ページずつ掲載。また美術出版社版あとがきも一部抜粋して収録しました。


感想・レビュー・書評

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  • 今敏にしてはマイルドな話だった。「パプリカ」のようなものを想像していたのでちょっと拍子抜け。
    人魚の絵が好きでした。

  • なんだか日本昔話ちっくな現代版物語。
    町の皆さんを村人化して、尾崎氏を代官か城主にでもして時代を500年くらい戻せば、うむ、完璧。
    まぁベースとなる話がどうとあれ、面白いのは津波を受けた後の描写の部分。町の人たちは協力して復興に当たった、と、割と簡潔に済まされているわけだけど、これ、震災後に描かれてたらまた違ってるんだろうか?
    震災後の復興というのはずっと終わらないというか、悲劇的なものとして延々と語り継がれているかもしれないけど、終わってしまったものはしょうがない、さっさと次に向かおうというあっさりした感覚も時には必要なんかもしれぬ。
    しかし絵がアキラとか、あっち系だから萌えんな。でもこういう絵を描く人も、全然いなくなったら寂しいよな。

  • 今敏さんが漫画を描いているとは知らなくて,amazonで見つけたときすぐ買いました。
    小さい頃にアニメでみたことがある気がしたのですが,映像化はしてないんですよね(?)。不思議です。
    社会風刺も効いていて書き込みも多くてすばらしい作品だと思います。

  • 登場人物を一人一人もっと書きこんでもよかったのかも。

  • 人魚……。わかりやすい活劇でもある。
    海の引きが見えた瞬間の沈黙が恐ろしい。

  • 亡き今敏先生の初連載作品。「海人」の伝説が言い伝えられている、海辺の田舎町。リゾート開発が始まると、少しずつ異変が起き始めるという物語。アニメ作品の様にカオスではないのですが、やはり今先生の独特の空気感がありますね~静かな緊迫感が上手でした。

  • 漫画としてどうかと言うと、いまいち。
    話の進みが硬いと言うか、なんかぎこちなくて
    筋を追って読み終わってあれ?と拍子抜け。
    ネタの問題ではないし、キャラは好き。
    画力は文句のつけようもなく素晴らしい。
    が漫画としては今ひとつ。

    ただ最後の扉絵選集には惚れ惚れした。

  • 今敏さんの映画作品と比べてしまうと、静かなお話し。その場の空気感を感じられる作品。

  • 絵は大友克洋や吉田秋生のような感じだけれど、
    畏怖の感覚や不気味さの演出が半端なくうまい。
    十分魅力的な一冊。

  • 今 敏先生ぽい感じではなくストレートでわかりやすいストーリー。

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著者プロフィール

今 敏(こん さとし)
1963年10月12日生まれ。北海道出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒。漫画家、アニメーション監督。大学在学中の1985年、ちばてつや賞を受賞し、漫画家としてデビュー。漫画作品としては『海帰線』、『ワールド・アパートメント・ホラー』、短編集『夢の化石 -今 敏全短篇』(以上 講談社・刊)、『OPUS』上・下巻、『セラフィム 2億6661万3336の翼』(以上 徳間書店/復刊ドットコム・刊)がある。
1990年以後、劇場用作品を中心に、美術設定やレイアウト担当としてアニメーションの世界でも活躍。1998年には、映画『パーフェクトブルー』で初監督。その後、2002年『千年女優』、2003年『東京ゴッドファーザーズ』、2006年『パプリカ』を発表し、世界各国の映画賞を受賞。また、2004年には、TVアニメ『妄想代理人』を、2007年には短編アニメ『オハヨウ』を制作。
2010年8月24日逝去。享年46歳。

「2023年 『今 敏 MANGA選集 3 海帰線 [ワイド版・生原稿ver.] KAIKISEN』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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