えへん、龍之介。 (KCDX)

  • 講談社 (2011年6月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784063760774

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

文豪・芥川龍之介の魅力とその時代背景が、丁寧に描かれた作品で、著者の深い愛情が感じられます。芥川と同時代の文豪たちとの交流や、彼の人間模様が淡々とした日常の中で描かれ、読者は彼らの生きた時代を身近に感...

感想・レビュー・書評

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  • 芥川への著者の愛を感じる。
    それは当然で、著者の松田さんは、二十年間、芥川を描きたいと思ってきたのだそうだ。
    芥川と同時代の文豪との交流も描かれ、のちの時代の私にはきらびやかに見える。
    でも、きな臭い時代だったのだな。
    女には弱く、男同士の友情には篤かった芥川。
    プレイボーイの虚無を思うと背中が寒々とする。
    しかし、松田奈緒子さんの描く芥川龍之介色っぽいなあ。

    「僕たちは ただ 百年残る言葉を探しているのだ そのために 今 生きているのだ」

    作中での萩原朔太郎のモノローグ。
    胸を打たれます。

    • しずくさん
      ブクログさんの本棚には知らない本がたくさん並んでいて刺激になります。本作もそうで、また違う世界を覗かせてもらえそう!

      さて、5552さ...
      ブクログさんの本棚には知らない本がたくさん並んでいて刺激になります。本作もそうで、また違う世界を覗かせてもらえそう!

      さて、5552さんの短歌をすぐに読ませてもらっていましたが、感想が遅くなってしまいました。

      [ゆらゆらとホットミルクの湯気が立つ尻尾を揺らす君の幻影]月見だいふく

      ゆらゆらがお題だったのですね。以前返歌として下さった
      <ひとしずくシロップたらりカンパニュラ朝の珈琲甘くてほろり>を思い出したのは、温かい飲み物が共通しているからでしょうか(笑)
      猫ちゃんが苦手な私ですが、ホットミルクの湯気の向こうに尻尾を揺らしている愛猫の姿が浮かんできます。ゆらゆらの湯気と尻尾が相まってほんわか感が絶妙! 
      これからも自信持って詠まれて下さい。フレーフレー
      2023/09/03
    • 5552さん
      しずくさん、こんにちは。

      ブクログを覗いていると、本ってこんなにたくさんあるんだ!という新鮮な驚きをいつも感じます。
      このマンガもたぶんブ...
      しずくさん、こんにちは。

      ブクログを覗いていると、本ってこんなにたくさんあるんだ!という新鮮な驚きをいつも感じます。
      このマンガもたぶんブクログで知ったもの。
      ブクログとブク友さんのおかげで本の世界が広がりました。

      私の短歌を読んでくださってたんですね。
      嬉しいです。
      しかも、以前しずくさんに贈った短歌も思い出していただけるなんて!
      自分の作った短歌がこうやって日の目を見ると、嬉しいような、恥ずかしいような、でもやっぱり嬉しいです♪
      応援ありがとうございます。
      励みになります!
      2023/09/04
  • 文豪達が身近に感じられ、きちんとエンターテイメントになっている所に作者の力量が表れている。過剰にドラマチックではなく、淡々と日常を表現していることが、肝。
    時代は、明らかにドラマチックだったから、いくらでもそちらに振ることは出来たはず。

  • 高校時代に夢中になって以来、ずっと芥川龍之介が大好きだ。近代日本文学を読み始めるきっかけを与えてくれた文豪として、私の読書人生においてもはや初恋の人的存在。はじめて全集を読破した作家でもある。
    そんなわけで、ついつい買ってしまった。我ながらミーハー?

    描かれるのは田端在住時から後のおはなし。一貫した物語というよりはちょっとしたエピソードの連続といった形。一応フィクションということで、多少の改変もあるようだ。室生犀星と萩原朔太郎の田端組を筆頭に、文壇の人間模様もおもしろい。新しい女とか、社会主義とか、関東大震災とかの描かれ方を見ると、彼の生きた「大正という時代」が一つの主題となっている模様。まさに激動の時代だったんだろうな。

    裏表紙にもある「僕たちは ただ 百年残る言葉を 探しているのだ そのために 今 生きているのだ」という一節が秀逸。
    絵柄もすっきりしていて悪くなかった。芥川格好良すぎだけど。
    ただ・・・「〜という」を「〜とゆう」と表記しているところがあって気になった。作品のテーマを考えると、文章には気を遣ってほしいところ。それとも何か作者なりの狙いでもあるんだろうか。

    欲を言えば、終盤の展開はもう少し深く掘り下げてくれればよかったのにと思う。単発じゃなくてシリーズにして幼少時代から最晩年まで描ききる、くらいしてほしいー。

  • かるーい感じの文学周辺漫画。大体龍之介があんまり好きじゃないんだよなあ…。美化して描きすぎでしょ龍之介を。「ぼんやりとした不安」についても思ったより大分薄っぺらく書いてるし…、。
    そもそも作家が作家を描くっていうのもあんまり理解できないなあ。「この作家を俺より理解してる奴は金輪際存在しない!!」って上での作家論的作品ならいいけどこれは違うよね。そういう捨て身のナルシズムが一切ない。「文学萌え」ってやつなのかなあ…。芥川龍之介って人物の「設定萌え」なだけだよね。この人が学問としての文学を勉強(専攻)してないってことはすごい伝わってきたけど。
    最後に博物館の展示内容貶してたのがいけすかない。自分が取材したものをわざわざ貶したり嫌いだと表明する奴は漫画家として人間として一番嫌いな人種。槇村さとるとかな!よかったことを褒るだけでええやん。
    僕たちは ただ 百年残る言葉を探しているのだ そのために 今 生きているのだってモノローグは良かったけどどこかに元ネタがありそうな。

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  • 勉強漫画特集からのチョイスだったか。かつ、入手してから気付いたんだけど、実は『重版出来』の作者の手によるものだった。かの作品もかなり出来が良いけど、一巻完結の本作も、なかなかの読み応えだった。正直、文豪に対する興味はほぼ皆無なんだけど、”こんな人と交流があったんだ⁉”っていうなるほど感とか、意外にもかなり不真面目な芥川の生きざまとか、結構読みどころは多かった。

  • この作品は、フィクションです。

  • 2018.02.19 朝活読書サロンで紹介を受ける。

  • 芥川龍之介の愛すべき素顔を描く入魂作。彼を取り巻く当時の文人達の人間模様も面白い。人生は、進むしかない薔薇色の悪夢。

  • 7月24日は河童忌だったので読んでみました。
    芥川龍之介と当時の文豪たちの普通の日常が描き出されていて身近に感じられつつも、彼らの発するさり気ない一言に心揺さぶらました。

    僕達はただ
    百年残る言葉を探している

    「話らしい話」などいらない
    わからなくていい
    美しければいい

    筋は消える
    美しい塊が残る──

    単行本1冊分で長くはないのですが、文字に命を注いで言葉を連ね続けた芥川龍之介の生き方が深く胸に残る傑作でした。

  • 芥川龍之介の絶頂期から晩年を描いたマンガ。恵まれたいけ好かないヤツと思われがちだけど、近くに接すると実にいいヤツで、けど女にはだらしなく、褒められると「えへん」と咳払いし得意絶頂になり、自分の作品には厳しく、美しいものを生み出すために、阿片にまで手を出す。矛盾をはらみ魅力に富んだ芥川像を差し出してくれる。読み終わって、なぜか猛烈に「藪の中」を読みたくなってしまった。以下抜粋。/僕たちはただ 百年残る言葉を探しているのだ そのために今生きているのだ(萩原朔太郎)/素晴らしい!なにしろ素晴らしい!なんて美しい日本語だ/君と同じ時代に生きている事を誇りに思うよ(芥川龍之介)/誰かが犠牲になるのは本当の「家族」ではない この国はまだまだ良妻賢母幻想が強くて女ばかりがつらい思いをして…そうね私達夫婦のようには誰も…とにかく私は幸せだわ(平塚らいてう)/啓蒙運動なら専門書でやってくれ!実利一辺倒の先には崖しかないのがなぜわからんのだ(芥川龍之介)/書きとばせば金は入るが 下手なモノを書きたくない 批評家にコケにされても 僕は僕の信じるモノを書かなきゃならない 作品だけはゆずれない 僕の自由の王国なのだ(芥川龍之介)/気が遠くなるほどの彫琢を施す緻密さと 女の罠にコロリとはまる間抜けさと 一緒に抱える愛すべき男 我が友芥川龍之介(室生犀星)/君人生は薔薇の花びらを敷いた道さ 生意気にもそんな台詞を吐いて得意の絶頂 しかし現実は結婚一つ意志を通せず(芥川龍之介)/人生は進むしかない薔薇色の悪夢だぞ(芥川龍之介)/小説の価値は作品の中に埋まっている「詩的精神」それ一点につきるのだ わからなくていい美しければいい(芥川龍之介)

  • 芥川龍之介と、その周辺の文学者たちをコミックで再現。
    限りなくマニアックで地味だけど、良いね!

  • 完全にジャケ買い。

    作者の、芥川への愛を感じる

  • 重版出来で松田さんに興味を持って購入。暗いイメージのある芥川に親しみを覚えて,改めて芥川を読もうという気になりますね。終章で二男が汽車に向かって叫ぶシーンで何故か涙が出てくる。

  • むはー。

  • 芥川ってこんなに親しみやすいのか!
    芥川を始め数々の文豪たちの考えや思いにも触れられた。
    物語としても純粋に面白い

  • 芥川龍之介を中心に萩原朔太郎、室生犀星など、大正時代の文豪達のお話。

    絵が独特なのですが、味があります。

    「文学だけが情熱なのです」的な言葉が、頭から離れません。
    100年先も残る言葉を、探している・・・。
    後に文豪と呼ばれる人が、まだただの人だった日の話。

  • 松田さんは芥川が本当に好きなんだな、と感じさせられる一冊。

    田端の地形までを作品に取り込んだ第一章から引き込まれた。
    もうあの頃の田端なんて、どこにもないのに。
    地形さえ、大きく変わってしまったのに。
    大正の田端の雰囲気って、きっとこうだったんだ、と感じる。

    平塚らいてう夫妻や、文夫人がとても魅力的に描かれていたのも印象的。

    特に、「私がこの家に嫁ぐことを選んだんですもの(幸せです)」と言い切る文夫人の姿に、胸のすく思いがする。

    それから、不気味で抗いがたい力を持つ近代の象徴としての汽車。
    それ自体は、漱石の『三四郎』(だったか?)にも、例がある。
    失礼ながら、最初は「今更?」という感じだった。

    ただ、本作では、無心に汽車に歓声をあげる次男、比呂志がかんでくるので、汽車のイメージは非常に印象が鮮烈だった。
    滅びへの道を汽車のように突き進む父龍之介が、鮮明に迫ってくる。

  • 終盤の芥川が壊れていくあたりをもう少し細かく描いてほしかったかも。

  • 山田詠美が エッセイの中でほめていたのでつられて買ってしまう。こういう文豪のエピソードを漫画にしたものは初めて。なかなか大正から昭和にかけての社会背景を面白く描いている。

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著者プロフィール

漫画家。1996年デビュー。『えへん、龍之介。』『花吐き乙女』など独特の感性が光る作品を多数発表。2016年春にドラマ化された『重版出来!』で一躍人気作家に。2016年、デビュー20周年を迎えた。

「2017年 『【特典付き】レタスバーガープリーズ.OK,OK! 完全版 【全3巻】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松田奈緒子の作品

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