- Amazon.co.jp ・マンガ (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063761498
感想・レビュー・書評
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森田童子「ぼくたちの失敗」からきている事にこの巻で知った。「痛さ」と「後悔」で塗り固められた焦操感に急かされる過去の自分と現在の自分が客観的に叱責する様子を見ると、変わることが出来た福満しげゆき先生が居た。こう、黒歴史を不特定多数の人や知人に知られてもいいぐらい折り合いが着いたのだなと……でも、回想編には確かに変われない僕たちが居た。だから、面白い。それが、象徴的に表されている初恋の同級生の存在が物語っているのと台詞の「もう背伸びないの?」が核心を突いている。
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回想編。中学時代のある女の子との恋愛未満な日々の回顧録。今までの結婚生活エッセイと違い、作者の漫画の色々な源になったであろう記録の数々が見られる。青林工藝社から出ている作品集にも通ずる気持ち悪さが良い。というか明らかにその中の場面の元となったシーンも度々出てくる。
今までのエッセイにも言えることだが、この人の凄い所は、普通の人なら他人の目を恐れて言えないような事、例えば普通であれば自分の脳内等他人の目に触れない形でのみ留めておくであろうレベルの、個人への悪口や異性に対する変態的な思い・行動を、本人が見知る可能性を含めた不特定多数に触れる形で公開出来ることだと思う。 -
最初本屋で手に取ったとき、
「薄っ!!」て思わず声に出してしまってごめんなさい。
内容はすごく濃かった…そして痛かった。
他人事と思って読んでるとうっかり自分の黒歴史を思い出してしまって
ひどい巻き添えをくらう恐れあり。
なにもこんなに赤裸々に事細かに書かなくても、と思ってしまうが、
平たく言ってとてもおもしろかった。
続きも楽しみにしてます。 -
最高です。
今まで福満漫画を読んできて、ホンワカした気持ちになったことはあったけど、「感動」したことはなかった。
青春時代、だれもが「あのときああしていたら、今、どうだったか?」
といった出来事があったと思う。(今になって思い返す。)
そんな話は、あくまでプライベートなことであり、自分自身、とるに足らないことと思いこんで、記憶を封印していることも多い。
しかしさすがは福満さん、細部まで記憶を掘り起こし、絶望的なまでに暗かった当時の出来事を描写していました。
そして、読み返すと、その女性から、どうやらメールをもらっているんですね、「現在」で。福満さん、漫画家やってて本当に良かったですね、と素直に思える内容です。(ビレッジヴァンガードに感謝!!)
6巻にも期待!! -
えっこんな話まで赤裸々に描いてしまうんだこの人は…という衝撃。よく妻がOK出したなコレ。
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いろんなこと思い出して(現在進行中)、胸が痛くなった。
僕はメンヘラDQNオジサンなんだよ! -
迷走が始まった。
漫画家家族物語ってどうよ!
って思っていたら……
今度は昔の恋愛というか、ストーカー物語。
キモイ自分をどんどん出してくる
その勇気は凄いけれど。
やっぱり迷走している気がする。
売れない漫画家物語に何だか可愛い妻が出てきて……
その構造の次が見つからない気がする。
どうする福満しげゆき! -
回想編のあまずっぱ!!
生徒手帳に落書きとか。絶対に好かれてるじゃないか!
もーう!
でも、好きな女の髪を一本手に入れて、しげしげと見つめてしまった、すでに30を越えた僕……。
かなり「悪いラインで共感」してしまい……呻吟。
いや、冗談でなくこの巻は作者にとってひとつの頂点かもしれない。 -
まだ各話の解説を読んでないのに書き込ませていただきますけれども(!)、今回もまあ…いつも通りな感じですね。主人公の動きがやたらと「シュッ!」となっているところが何というか、微妙に笑いを…特に僕の笑いを誘います…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
著者の恋愛話的なものも出てきますけれども、特にこれといった感想はないですね…あんまり人の過去の話に興味がないのかもしれません…
ヽ(・ω・)/ズコー
著者の性癖については…うーん…同じ男子として共感したいところではありますけれども、あんまり…ですかね。もっと若かりし頃なら共感できたかもしれませんけれども、三十路を迎える前の身としてはもう女性の身につける物とかにね、それほど妄想膨らませられないかなぁ…というのが正直なところですね。
おしまい…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
回想編。久しぶりに福満さんのやばいバイブスが全開になっている感。