将国のアルタイル(14) (シリウスコミックス)

  • 講談社
4.23
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063764550

作品紹介・あらすじ

軍監ココシュカの巧みな作戦により先手を打って来たピノー率いる帝国軍に、マフムートが必勝の用兵でたたみ掛ける!!
かつてない戦術と奇策が戦況を一変させ、追う者は、やがて追われる者となる。
瞠目すべき逆転劇の帰趨が決し、勝者が敗者へと立場を変えるそのとき、ピノー、ココシュカ、そしてマフムートの胸に去来するものはーー!?

央海封鎖を破るため、ルチオ率いる海の都の大艦隊が帝国海軍と島の都艦隊に大海戦を挑み、これを撃破。しかし季節外れの大嵐により天上の都への勝利の報せが遅れ、籠城に疲弊した民兵により院長のカルバハルが捕えられてしまう。一方、マフムートは状況を打破すべく帝国陸軍への反攻に打って出る。トルキエの名将カリルを破ったピノーに対し、いかなる戦術で立ち向かう!?

感想・レビュー・書評

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  • ロイス様のとこで涙目。この巻のマフムートは容赦ないな。勝ったけど、悲しい犠牲が出てすっきり終わらないところがまた……。

  • 読了

  • いや,スカッとしたわ。空想のフィクション漫画とはいえ,人を殺す人が死ぬ戦争を描いているところを“スカッと”と表現するのもなんだが。

  • マフムートの攻勢。

    いやはや、この子天才だわ。連載開始当初は、なんでこの子が「将軍」なの?と思ったけれど、軍略・戦略にかけては、本当に天才だった。

    その「天才」が彼を将軍にした。そして、その後の彼の旅が、彼を本当の軍人にしたのでしょう。彼の悲壮なまでの理想は変わっていないと思うけれど、この巻だけ読めば、マフムートが悪人です。バラバンのときにあまりに「そのもの」でドキッとしたけど、この巻特に「生首率」が高すぎるよ・・・

    山猫団のブリジットが可愛い。私と同じ疑問をもってくれてありがとう(狼の件です)。だけど、彼女、きっと見た目以上にお年を召しているとみた!

    そして最後は政治的なお話。ヴェネディックは政治巧者、ルチオの頭の中が怖い。そして、ようやくザガノスの出番がやってきましたね。ザガノスとバヤジットの組み合わせには、なにか不穏なものを感じます。鐘の都の件があるわけですし。

    今後も目が離せません!

  • 最期まで自らの信じる、誇りとするものを貫いて真っ直ぐ折れない姿勢が切なくてかっこよくて切なくていっそうやるせなくてですね…。
    最初は「将国がんばれ帝国こわい」スタンスだったけど進んでいくうちに帝国のひとたちにも情が湧いてきちゃったんだもの…「強大な敵」じゃなくてそこにいるのはひとりひとりの人間なんだもの…。「一人でも多くの敵を討ち取れ」じゃなくて「一人でも多くの敵を『道連れ』にせよ」なところとか「戦場で流された血に無駄な血は一滴もありません」のバックが帝国軍の面々なところとか もう…もう…。
    ロイス様が口で手綱を引く姿かっこよかったです。ううっ…。あとシュミットさんがわりと好きなキャラでした。うぐぅ…。
    すごく面白かったんだけどすごくつらい。

  • ただただ悲しくて涙
    悔やみきれないわー涙

  • 読み応え充分でとても面白かった。

    「人生でたった一度でも生まれてよかったと思える瞬間があったなら人はいつでも人生に感謝して死ねるんだ」

    戦争の高揚感と虚無感がよく描かれている。
    カサンドラさんが切ないです…

  • 鮮やかかつ容赦なく帝国を潰しにかかる怒涛の14巻。大勝の影に散った天上の都のカルバハルの末路が、これからのマフムートらの内なる闘いを暗示する。やー、やっぱ、この漫画は読み応えあっていいわー。好きだわー。

  • まさに三国志でいうところの赤壁の戦い。
    本作史上最大のクライマックス!

    折り重なる猛攻の嵐。
    畳み掛ける軍略の波。
    練り込まれた策略の影。
    こめられた想いの数々。

    大きな戦の果てに、一つの大きな終わり。節目。
    そして、また何も言い難い虚しさも。

    戦の激しさ,高揚の外側にある不毛な無情さもあって非常に良かった。

    激しくぶつかり合う、戦のアクション性。
    静かな地鳴りのような、戦略のシナリオ。

    見事に動静が融合していた。

    また、ストーリーの中軸として、しっかりとそれぞれの痛みや色々な想い、願いも演出されていたので、話に厚みがあって表層だけではない面白さもあった。

    さて大きな節目を迎えた後、今度の展開は何やら、ソワソワしてくる予感。


    帯の通り、極厚な本巻。
    紙の枚数だけではない、内容も極厚で激熱な巻だった。

  • 面白いんだけど、段々、登場人物の多さに頭が混乱してきた……。

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著者プロフィール

カトウ コトノ
6月15日生まれ。双子座。O型。新潟県在住。
月刊少年シリウス2007年4月号に掲載された、第5回シリウス新人賞入選作「アナスタシアの親衛隊長」でデビュー。
月刊少年シリウス2007年9月号より「将国のアルタイル」を連載中。
2017年に第41回講談社漫画賞<少年部門>受賞。


「2022年 『将国のアルタイル(25)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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