後遺症ラジオ(2) (シリウスコミックス)

  • 講談社
3.60
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本棚登録 : 167
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063764673

作品紹介・あらすじ

『後遺症ラジオ』の1巻を一読し、「なんだ『不安の種』の二番煎じを作者自身がやってるだけじゃないか」と見くびっていた皆様のために、その認識を嫌でも改めざるを得ない続刊が、無慈悲にも刊行。何気ない日常に潜む“歪み”、“異変”、“恐怖”…。それらを描いた連作ゆえ、同工異曲と感じるのは無理もない…が、その危険度は段違い! 続けて読むうち…貴方の脳は嫌なイメージに“汚染”され…もう元には戻れない…! 読後ノ後遺症ニヨリ、脳内デ“異形ノ恐怖”ガ無制限ニ膨張スル恐レガアリマス。治療法ハ……アリマセン。

……ぉがッ………わ…ラッ…………ヒキひき…引……グ…シッ…マ…………ぃる………ラ…ス?………たぁ……ぃたぁ…………ゅめ………誰…………なはたれ…………グガァ…アァ…ァッ!……げ……?………がばばばばば…ば……………ジョキッ………ぃたたたッ………か…み?……っ違ッ……………め…見…眼………ひび………こ……………………コチラハAERN-BBC、「後遺症ラジオ」デス。チューニングノ必要ハ……アリマセン。

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    ……ぉがッ………わ…ラッ…………ヒキひき…引……グ…シッ…マ…………ぃる………ラ…ス?………たぁ……ぃたぁ…………ゅめ………誰…………なはたれ…………グガァ…アァ…ァッ!……げ……?………がばばばばば…ば……………ジョキッ………ぃたたたッ………か…み?……っ違ッ……………め…見…眼………ひび………こ……………………コチラハAERN-BBC、「後遺症ラジオ」デス。チューニングノ必要ハ……アリマセン。

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    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • 「おぐしさま」に纏わる話がメインの短編構成。 

    人間に都合の良い「飼い慣らされた」カミサマのイメージから本来の古代~前近代での在り方を取り戻す試みが大変面白いのではないかなと思います。

    いわゆる土俗的民俗的な雰囲気を醸成しています。

    この神の意(中世においては祟り)が時を越え、人間のそんなつもりはまったくないある意味間違えた信仰を糧に現代にも影響を残していると考えられる様は、ここ2・3年で流行の『残穢』『どこの家にも怖いものがいる』などの実話系怪談の流れ(物語の収斂する様)にもマッチしていて好きな人は大好きなネタと思われます。 

    装置として動き始めたら止まらないところもカミサマしていて怖いです。(一応の魔除けの装置も用意されていて本格的です。)

    また、人間の祟りといいますか怨念もカミサマに通じるなというエピソードもあり、大変バランスの良い内容になっています。
    まだまだ続いてますので、最後の謎解きまで楽しみ内容です。

  • 2015/04/15開催の若手ビブリオバトル@雑司ヶ谷で紹介された本①の2巻目読了です。

    ……

    やーめーてーよーもおおおおおおおおおお。。。

    前巻のp.19の坊主頭のバケモノね。また出てきたよね。こわいっつってんだからやめようね!さては、本気で私の夢にまで坊主頭を出させる気だねコンチキショウ!!!私の場合、明日からの行き先が行き先ってのもあんだよね!!!やめようね!!!

    相変わらず「何故、ラジオ?」というのが見えてきません。ただし、この作品の物語の進み方だったら私にもだんだん見えてきました。
    「おぐしさま」をめぐって紡がれてきた人間の闇の歴史。内容を端的に言えばこうなるのかな、と。これを江戸時代(もしくは江戸以前?)から現代までのスケールで描いている物語なのかな、と。しかし、最初から順を追ってでは無く、ラジオのチューニングでたまたま特定のチャンネルが引っ掛かるように、時間軸を行きつ戻りつしながら描いているのかな、と。

    何だか短波ラジオみたいだなぁ。AM放送FM放送だと「たまたま引っかかる」ということって、基本無いんですよね。対して、短波の場合はそういうことがあります。地理的条件に左右されるのは言うまでもないですが、昼よりも夜が受信しやすいとか、昨日は受信なかったけど今日はあったとか、チューニング変えてないんだけど日本語の放送がいつの間にか中国語の放送に変わってたとか、経験上ありますね。そういうのがね、どうもこの作品のスタイルに通じるんじゃないかって感じてしまう。
    そう言えばラジオの描写もねぇ、どことなくSony Skysensorとかクーガーとかの昔のBCLラジオを髣髴とさせるような部品がチラホラと……。

  • 江戸怪談話(いちばん好き)は、いくつもの曖昧な目撃談が重なって1つの真実を浮かび上がらせる形態で、してみると散りばめられたオグシサマの話も最終的に1つの結論を迎えるのかもしれない。なんにしてもコワくて面白い。

  • 怖い話でありそうなお話。民俗学的な怖さ、かな。
    2ちゃんの「コトリバコ」や「禁后」が好きそうな人には受けそうです。
    私は結構好きです。怖いけど。

  •  ホラー漫画「後遺症ラジオ」第2巻。

     2巻ともなると、前作ぼんやりしていたことの輪郭がだんだん浮き上がってきた。
    「おぐしさま」とか、髪の毛に関することとか。
     ただまだまだ分からないことはたくさんある。前作の発行日と、今作の発行日を見ると、3巻はまだまだ先だな……。
     過激な描写も増えてきてそこは良かった。

     しかし本作の一篇では江戸時代まで遡ったなぁ。時系列がばらばらで、行ったり来たりしているが、今後どうなることやら。
     こんなこと書くと元も子もないけど、おぐしさまのあの力は正直どうなんだろう。

  • 話がバラバラなので油断してると別の話だと思って読んでしまって後々一巻を読んで、あ~ここの続きだったのかって感じでしたwまだまだ何も掴めてなくて真相は当分先になりそうですね。

  • ゾッとする。何もわからないのが怖い

  • 第2次世界大戦を生き残った心優しい元軍人の青年が、戦友で戦死した田中春雄の遺族たちのために、他人の毛髪の束を床屋で手に入れた話が最高に恐ろしかった

    この話の何がヤバイかと言うと、その床屋の利用者達の誰かは確実におぐしさまから死、もしくは精神や魂が崩壊するという神罰を、理不尽に与えられであろう事が予見出来る所です

    床屋の主人は青年のために、見栄えの良い毛髪の束を作ってくれました。それを作るために恐らく複数の客の髪の毛を使用したのでしょう

    最後に「荒ぶる神に善も悪もない」という表現が出て終わります

    おぐしさまからすれば、死者を弔うために悪意が無い嘘をついた心優しい青年、そして生者に対して悪意を向けている狂人、つまり善玉だろうが悪玉だろうが神はそんなものは知った事ではないという話なんでしょう

  • 夜は絶対読まない方がいいかも。
    今回は、怖すぎ。ページめくる度、じんわり汗ばむ。

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著者プロフィール

中山昌亮(なかやま・まさあき)★漫画家。1966年生。北海道出身。1988年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストに入賞後、90年にコミックモーニングルーキーリーグ1号の『いい人なんだけど……』にてデビュー。同年、アフタヌーンに『ランチタイム(後に『フレックスタイム』に改題)』を連載開始。93年、週刊モーニングにてスタートした『オフィス北極星』(原作/真刈信二)がヒット。その後、月刊チャンピオンREDと週刊少年チャンピオンで連載した『不安の種』シリーズでホラー表現の新境地を切り開いた。他の代表作に『PS羅生門』(原作/矢島正雄)、『泣く侍』、『フラグマン』(原作/相場英雄)、『ブラック・ジャック ~青き未来~』(原作/手塚治虫、脚本/山石日月)など。現在はネメシスにて『後遺症ラジオ』と、ビッグコミックオリジナル増刊にて『書かずの753』(原作/相場英雄)を連載中。

「2015年 『ネメシス #25』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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