デビルマン 2 改訂版 (KCデラックス)

  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063766424

感想・レビュー・書評

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  •  『デビルマン』時代の永井豪の作画は、現在よりも荒削りだったかも知れないが、異様な力があった。『デビルマン』にもいくつか忘れがたい「絵」がある。漫画なのだから「絵」なのだが、まるで芸術絵画のような力を持ったコマがいくつもあるのだ。
     第2巻はシレーヌ編の途中からだが、シレーヌ編であれば、左腕をもがれ、腹から血を流しながら立つデビルマンの姿(『マジンガーZ』にも似たような場面があったが)。立ち往生するシレーヌはいささか理念先行かも知れない。1巻なら、不動明がデビルマンになる場面の時間が止まったような迫力。さらに忘れられないのは、3巻となるが喰った人間の顔をあたかも人質として甲羅に宿すジンメンを、人面もろとも一撃で打ち抜く場面。もちろん、少年だった私にトラウマを与えたのは、最後の「ねむったんだね……明」のカットであったが。
     この2巻にはあとから書かれた『新デビルマン』がかなり挿入されているが、技術は上がったかも知れないが、画力の勢いは消えたということが、痛々しいほど明瞭である。『デビルマン』時代の永井豪には、やはり悪魔が取り憑いていたといわねばなるまい。

  • さすがに、新鮮さはないですけど、傑作なのは確かです。

    わたしの記憶では、ジンメンの話がこのあたりにあった気がしますが、刺激の少ない新デビルマンとかを前に持ってきて、あの辺のトラウマになりそうなのは、クライマックスに持って行くのかな?

    記憶が正しいかどうかというのは、怪しいですが。

  • そういえば、シレーヌ好きだったなァと思い出しました。小さく分かり合わないところがいいです。

    悪魔族ってこんな感じなんだろうととてもリアル。

  • シレーヌの意匠はかっこいい。
    早々に倒してしまうには惜しい敵キャラである。

    勇者アモンの正体が気になる。
    ただのデーモンはないことは分かる。
    また、デビルマンにアモンの記憶が残っているという事実。
    アモンと不動明が合体した必然性とは何か?

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著者プロフィール

永井豪……マンガ家。1945(昭和20)年、石川県輪島市生まれ。石ノ森章太郎のアシスタントを経て、1968年〈ぼくら〉(講談社)にて「目明しポリ吉」でデビュー。同年〈少年ジャンプ〉(集英社)にて「ハレンチ学園」の連載を開始。社会現象にまで発展した。1969年にダイナミックプロダクションを設立。以降、アニメの企画、原作にも携わるようになる。1972年にはマンガ連載と並行して「デビルマン」がアニメ化。後世の漫画家たちにも大きな影響を与えた。その後も「マジンガーZ」「ドロロンえん魔くん」「キューティーハニー」「バイオレンスジャック」などヒットを連発。1980年「凄ノ王」で第4回講談社漫画賞を受賞。2019年、フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを贈られる。

「2024年 『三丁目が戦争です』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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