- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063766820
作品紹介・あらすじ
市江の友人・牧に恋人ができたことで、長く続く関係に変化が生じる。変わらぬ自分に戸惑いを覚える市江は、藤井の「ゼロからはじめたことがないじゃないですか」という言葉をきっかけに、新しい試みとして、展示会『南洋裁展』を開く。そこに込めた想いは…。
市江の友人・牧に恋人ができたことで、長く続く関係に変化が生じる。変わらぬ自分に戸惑いを覚える市江は、藤井の「ゼロからはじめたことがないじゃないですか」という言葉をきっかけに、新しい試みとして、展示会『南洋裁展』を開く。そこに込めた想いは…。
感想・レビュー・書評
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ほんともう、この空気が良いです。素晴らしい。素敵だ。ゆったりゆったり流れてく確かな日常。空気で読ませてしまう伝えてしまうのが本当にすごいと思います。言葉もなく。モノローグも台詞もなく、ただ空気で感情を伝えてくる。公園でのスケッチのシーンとか。その一方で何気ない、たった一言で雰囲気や方向性をがらりと変えてしまったり。少しずつ噛み合ってる日常。物事の見方なんて些細な一言で大きく変わってしまうものなんだなと。でもその一言がとても大事なんですよね。1人で思い込んだり思い詰めたりするよりも。歩み寄る姿勢が大事なんだなと、当たり前だけど静かに伝わる話でした。
市江はやっぱり優しいんでしょうね。想いまで引き受けてしまう。最初の布にしても、立川さんのドレスにしても。確かに、生きにくいでしょうね。スカーフの話にはほろりときました。その優しさが立川さんを包んで、救った事に。
最初の姉妹の話はすごく解るなぁと思いました。嫉妬というかなんというか、姉妹だからこそ、身内だからこそ、生じる少しの苛立ち。それも引き受けようとする市江と。
藤井さんと市江の距離感が本当に好きです。甘えるのでもなく甘やかすのでもなく、時々手助けしたり。また少し、近づきましたね。ゆっくり進んでいくといいな。お米の炊き方を聞いてるのがかわいかったです。
途中の藤井さんの言葉にはどきっとしました。自分で0から作り上げたものがないから、わからないんだよって。珍しくきつい事を言ったなぁと。だけどあのスーツ。あのシーンは本当に良かった。あの嬉しそうな顔。
市江と芳乃の会話が好きです。正直者同士。ぽっちゃりしててかわいいよには笑いました(笑)市江は結構男前ですよね。前に仕立てに納得行かずに帰ったお客様の時の話とかでも思いましたが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いつもながら、服や布に対する丁寧な想いが溢れている作品。
市江さんと藤井さんの関係が少しずつ近づいているのかな?この二人の関係が読むたびにいいなと思う。
淡々としていても暖かい話のこの作品の続きが気になります。
お互いが困っていることを言葉には出さなくても、相手の仕事に対する姿を支えにして乗り切っているシーンが特に素敵でした。 -
面白い〜。大事に読んでます
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説明ゼリフを最小限に抑え、小さな動作や表情・演出で登場人物たちの立ち位置を分からせてくれる洗練された作品。穏やかなストーリーなのでだれるのが心配だったが、3巻で登場人物の心の機微や傾き方の描き方がよりシャープになり読みやすくなった。特に一枝さんと藤井さんの関係がいやらしくなくて安心。
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絶対ドラマ化するだろう!超面白い!!
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静かにしかし熱く燃えている、なんとも不思議な空気のマンガなんだよな~。これ読むと一度自分のために作られた服が欲しくなる。
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仕事にこだわる姿勢
丁寧に作られた洋服
洋服を通して、人の人生に寄り添う市江さん。
今回も楽しませてもらった。 -
誰が誰だかわからなくなっちゃうことはあるけど、それはたいした問題じゃないのよね。現実に近いのかな。好き。
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よだれ垂らして寝てるし。この立ちと照り…すばらしい炊き具合だ。いたじゃん鑑賞目的の人。あれは生きにくい子だわ。タチハラのキャラはなかなかにいい。シビアな世界よね数字でわけられるんだから……げに。