チェーザレ 破壊の創造者(10) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
4.30
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本棚登録 : 584
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063767957

作品紹介・あらすじ

ピサ・フィレンツェ編 最終章。さらば、青春。さらば、ピサの風。旅立ちが、永遠の友情を育む。メディチ家から初の枢機卿を誕生させる。ロレンツォ・デ・メディチの悲願を叶えるため、ジョヴァンニは就任の条件である大学の最終試問に挑む。だが試験官チェーザレ・ボルジアはなぜか難問を突きつけ……。コロンブスとの船旅、初めての夜、そして別れの遠乗り。思い出のつまったピサから学生達はついに旅立つ。

ピサ・フィレンツェ編 最終章。さらば、青春。さらば、ピサの風。旅立ちが、永遠の友情を育む。メディチ家から初の枢機卿を誕生させる。ロレンツォ・デ・メディチの悲願を叶えるため、ジョヴァンニは就任の条件である大学の最終試問に挑む。だが試験官チェーザレ・ボルジアはなぜか難問を突きつけ……。コロンブスとの船旅、初めての夜、そして別れの遠乗り。思い出のつまったピサから学生達はついに旅立つ。

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    大人になろうとしていた少年たちが青年になった巻。
    冒頭のドタバタでは、勢い余って倒してしまった彫刻の男の沽券に関わる部分が見事に折れてしまい……
    当たり障りのないようにアンジェロが機転を利かせて、ミケランジェロを召喚したり。修復作業の描写は丁寧で、見学しているチェーザレと同じ目線に立てて読んでいて面白い。

    ジョヴァンニの学位取得の試問は、教養を前提とした出来レースのように見える…が。そこに反感を覚えたピサの職人頭( 4巻 https://booklog.jp/item/1/4063723968 に出てきた露店で絡んできた親父さん )の言葉を受けて、チェーザレはジョヴァンニに鋭い試問を投げかける。当時、絶対視されるキリスト教価値観では徴税人や高利貸しは悪人。その金融業に携わるメディチ家。
    そこで得た財は芸術への投資によって市民へ還元するという風にとれるジョヴァンニの発言に、納得する人々。
    さすが、豪華王・ロレンツィオの息子というべきか。
    そのロレンツォの容態が日に日に悪くなっている……不穏な雰囲気をまとうジョヴァンニの兄・愚かなピエロ。

    その一方でコロン船長(コロンブス)のサンタ・マリア号の寄港、大航海時代の幕開けと未来への希望を感じさせる描写が。
    ローマへの出立とそれぞれの別れ。
    それと並行して惣領さんの緻密な描写で描かれた、イタリアの自然に、陽差しや空気感を想起させられる。

    チェーザレやロレンツォにローマへ行くにあたり忠告を受けるアンジェロ。名ばかりの共和制、貴族たちの陰謀や数多い貧民層の人々…魔窟だ。
    「ローマでは貧民に関わるな」…すべての貧民に施しを与える事は叶わない。また、自身で得られない贅沢を教えてはならない。

    緋色の法衣に身を包み、ジョヴァンニは枢機卿になる。

  • モーニングで短期集中連載していた時にも読んだけれど、コミックスとしてまとめて読むとより物語が頭に入って来ます。
    ハラハラドキドキ冒険物、なんていう訳ではないのに続きが気になって仕方ないし、結構早読みの私がかなり時間をかけて読んでしまう。
    ストーリーと作画、このクオリティなら続きをどれだけ待っても構わない、と思ってしまう漫画です。

  • ピサ校を卒業して皆、大人に。枢機卿という重責を任されたジョヴァンニに自覚が芽生えるところは感動的でした。さて楽しかった子供時代が終わり、これからどうなるのか。

  • めちゃめちゃいい とってもいい かなりいい
    まず絵が美麗。麗しい。きれい。見てて楽しい。
    そして時代考証の入り用がすごい。教科書かなにかですか??

    あとやっぱりアンジェロとチェーザレとの関係性が良すぎる。側近ミゲロとチェーザレもいいですが……
    なんでもできる文武両道おまけに容姿端麗、貴族という身にかけられた期待に応えるために達観し、どこか諦観しているチェーザレに市民のアンジェロが屈託なく話しかけるお前おもしれー奴構図が悪いわけがありましょうか。
    アンジェロもただ馬鹿じゃなくて食えない奴なのめちゃめちゃいい。

    あと歴史物は自分の微かな知識にひっかかって読むのが楽しい……
    この時代の貴族の絢爛さやドロドロっぷりのドラマ性にベルばらみたいな懐かしさを感じた、これこれこの味ですよ。

  • アンジェロが成長している……。
    ちょいちょいレオナルドとかミケランジェロとか登場して絡むけれど、同じ歴史の中に生きていたという証左を残したいのかな?
    13巻で完結みたいだけれど、いったいどこまで描かれているのだろうか?
    アンジェロはまだ登場するのかな??

  • 少年から青年へ。
    経験から吸収、選択の連続でそれぞれの居場所を見出していく。

  • メディチ家に仕える青年から見たチェーザレ・ボルジアの姿を描く歴史ドラマ第10巻。今回はジョバンニ・ド・メディチがピサ大学を卒業し枢機卿となるまで。ますます丁寧にじっくり当時の様子を描いてて、うっとり。次からは魑魅魍魎なローマに舞台を移す模様。アンジェロがたくましくなってきたなあ。

  • 第10巻では、いよいよジョヴァンニ・デ・メディチが卒業試験に臨む。先に学位を取得していたチェーザレも試験官となり、ジョヴァンニに対して試問を行う。

    http://naokis.doorblog.jp/archives/Cesare_borgia9-10.html【書評】『チェーザレ 破壊の創造者』第9-10巻 : なおきのブログ

    <目次>
    Virtu82 とある雪の日
    Virtu83 卒業
    Virtu84 卒業?
    Virtu85 卒業?
    Virtu86 春の訪れ
    Virtu87 道標 波光
    Virtu88 風の中で
    Virtu89 空と海と
    Virtu90 若き担い手たち
    Virtu91 新たなる旅立ち

    2017.06.03 読了

  • コミック

  • 繧ク繝ァ繝エ繧。繝ウ繝九∈縺ョ蟄ヲ菴肴肢荳弱?謌仙粥縺励?√Α繝ゥ繝弱?√リ繝昴Μ縲√ヵ繧」繝ャ繝ウ繝?ぉ縺ョ蜷檎屐繧堤カュ謖√@縺溘>繝懊Ν繧ク繧「縺ィ縺励※縺ッ縺イ縺ィ縺セ縺壼ョ牙ソ??ゅい繝ウ繧ク繧ァ繝ュ繧ゅず繝ァ繝エ繧。繝ウ繝九↓蠕薙▲縺ヲ繝斐し繧帝屬繧後k縺薙→縺ォ縺ェ繧九?ゆサ雁キサ縺ッ豢セ謇九↑謌ヲ縺?′謠上°繧後k縺薙→縺後↑縺??縺ァ髱吶°縺ェ蜊ー雎。繧貞女縺代l繧九¢縺ゥ縲√メ繧ァ繝シ繧カ繝ャ縺溘■縺ィ繧「繝ウ繧ク繧ァ繝ュ縺後ヴ繧オ縺ョ豬キ蟯ク縺ク驕?荵励j縺吶k隧ア縺ッ貂?カシ諢溘↓貅「繧後※縺?※縺ィ縺ヲ繧ょソ倥l髮」縺??る「ィ譎ッ縺?縺代?繧ウ繝槭b縺ィ縺ヲ繧ょ魂雎。豺ア縺??

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著者プロフィール

1959年、大分県の観世流能楽師の家に生まれる。
82年、「別冊少女コミック」(小学館)にてデビュー。『おなじくらい愛』(85)で初連載を開始する。代表作に『ボーイフレンド』、『MARS』など。『ボーイフレンド』は第33回小学館漫画賞を受賞。2002年「モーニング」にて『ES ーEternal Sabbathー』を連載。 現在、「モーニング」にて、ルネッサンス期に活躍したイタリアの英雄、チェーザレ・ボルジアを描く『チェーザレ 破壊の創造者』を連載。新鋭ダンテ学者の原基晶を監修者に迎え、最も信憑性の高いとされているサチェルドーテ版のチェーザレ・ボルジア伝(本邦未訳)をはじめ、膨大な資料を精緻し生み出された全く新しいチェーザレ像や、当時の絵画を参考に、その美麗な線によって忠実に再現されたイタリアの街並みなどが話題を呼び、漫画としての面白さはもちろん、権威ある歴史学者からの評価も高い。
著者公式サイト「惣領冬実@web」
http://www006.upp.so-net.ne.jp/kotama/index2.html

「2015年 『チェーザレ 破壊の創造者(11)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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