- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063769494
作品紹介・あらすじ
藤井の担当する洋裁教室の終了が決まり、パリ支店への転勤を希望する藤井。一方、何も知らない市江は、南洋裁店での日々の生活の中で、自分が本当に欲しいものを見つけることとそれを手に入れることの困難さを改めて心に刻んでいた。そして藤井のパリ転勤が正式に決定。それを耳にした市江は……。
藤井の担当する洋裁教室の終了が決まり、パリ支店への転勤を希望する藤井。一方、何も知らない市江は、南洋裁店での日々の生活の中で、自分が本当に欲しいものを見つけることとそれを手に入れることの困難さを改めて心に刻んでいた。そして藤井のパリ転勤が正式に決定。それを耳にした市江は……。
感想・レビュー・書評
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本当に欲しいものはそう簡単には見つからない、少し胸に痛い話でした。本当に欲しいもの、自分にとって本当に良いもの。
そんな話の後は、欲しくても諦めてしまう人の話。どっちの気持ちも誰にでも覚えのある話のような気がしました。市江の優しさに胸が詰まりました。
立原さんの言葉が的確でまさに。市江は物言いは厳しいけど人には甘い。それは優しさじゃなくて甘やかしだよと立原さんは言っていたけど、やっぱり甘やかしだとしても優しさだと思います。その優しさは誰かを救うから。あのワンピースのように。そしたらきっと、人は変わり始める。
藤井さん、寂しいですね。4巻で翔からパリの話を聞いた時、決めたのかなと思いました。あの反応、表情ってどういう事だろうと思ってたんだけど。市江は去る者追わずな反応しかしない、出来ないんじゃないかなと思ってたけど、ちゃんとゆっくり何かが育まれてたんだなぁと思いました。良かった。ただずっと、南に居続ける、それは市江の人生だし拠り所なんだろうと。だけどそこに帰って来て欲しいという気持ちがあるんだなぁ。コートをこっそり作ろうとしていた市江がかわいかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これほどまでに会話や文章が少なくて
目線や表情だけで言葉以上の心理描写できる作家さんは
そうそういないですよね。。。
絵の好みで言ったら積んであっても手に取らないタッチなのですが
物語に惹きこまれて全巻買ってしまうだけの魅力があります(笑) -
藤井さんのフランス行きにより、お互いに、相手への思いを再確認したような巻でした。採寸しながらの会話がとても良かった。お互いにコートを仕立てようとする思いが重なるところが素敵。市江と藤井さん、言葉で示したわけではないけれど、相思相愛でお互いを尊敬、尊重している感じが読んでいて静かな空気感が好きです。
パリ支店の片づけに行くだけなら、早く戻ってきてくれるのかなあと今後が気になります。
着たい服を手に入れるために人が変わるのか、それとも、人に寄り添う服なのか。私は人に寄り添う服の方が好きかな。市江のやさしさを改めて思いました。
何だか重い話題が多かった気がするけれど、市江と藤井さんの別れへの布石だったのかな。 -
うーん。藤井さんパリに行ってしまうのですね。
この後の2人がどう進んでいくのかな -
いろいろ焦れったいようななんというか。大人だからなのか主人公だからなのか…。
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ステキステキ。広田さんステキ。背後をとられると……て,デューク=市江。どうしてもほしいものを見つけて自分で手に入れてみたら,与えられたものの価値も知らず手に入れることの大変さも知らないで,持たないことのいたみも知らないでいる。北海道産のいくら。やめて,私から南を奪うようなこと言わないで。
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3.4.5巻読了。藤井さん行っちゃうのね…
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藤井さんがフランスに・・・
2人の気持ちは?
2人はどうなる?
このまま何もなく行ってしまう? -
間や静けさの味わいが特徴の作品ですが、この巻はいよいよ研ぎ澄まされていて、良い読書だった。
普段、登場人物の言葉に共感することはあっても、自分のことを言われているように気持ちが重なることはあまりないのだけれど。 -
20140410
藤井さんが短期?でパリ支店へ…?
と思ったら、4巻抜けてたっぽい。
独特の距離感でお互いを大事にし合ってるのが伝わってくる話でした。
一辺倒に、相手に寄り添う"お仕立て"の良さだけではなく、その逆の良さもあると。
少し暗めだけど静かで好きだな。
映画化するのにびっくり。