- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063769647
作品紹介・あらすじ
たかこは、母と暮らすバツイチ45歳。深川から自転車で新大橋を渡り、社員食堂のパートに通う。とくに大きな原因はない。逆にすべてが原因でイヤになっているのだろうか――。このところ、夜にやられて隅田川のほとりで一人、酒を飲む。ところが、だれもいないと思ったそこで、声をかけてきた男がいて――!? ふんばりざかりをふんばる人に、届けたい物語。
たかこは、母と暮らすバツイチ45歳。深川から自転車で新大橋を渡り、社員食堂のパートに通う。とくに大きな原因はない。逆にすべてが原因でイヤになっているのだろうか――。このところ、夜にやられて隅田川のほとりで一人、酒を飲む。ところが、だれもいないと思ったそこで、声をかけてきた男がいて――!? ふんばりざかりをふんばる人に、届けたい物語。
感想・レビュー・書評
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ときめき大事。
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リアルすぎてきつい。絵柄も好みではない。しかしぐわっとどこかを鷲掴みされる作品。
とりあえずラストまで読んでみたいな。いつかは。 -
1話凄すぎる。なんでこのネームが通ってるのかと思いきや「好きなようにやらせてもらいました」と。
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冴えない中年のバツイチ独身女性が毎日モヤモヤ生きてる中、あるバンドに出会ったことで人生が変わっていく物語。この変わっていく加減がすごく良い。劇的に変わるわけでもないしシンデレラストーリーでもないんだけど、自分の周りの世界で起こる出来事や少しずつ主人公が変わっていくというさじ加減がとても愛おしい。ドラマにならないような何でもない毎日がすごくドラマティックに思えてくる。ヒロインも他では決して主役をはれるようなタイプじゃないのに応援したくなるし、目が離せなかった。自分と重ね合わせて見てるからかもしれないなあ。
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新しい!自分とは年代は違うけれど、祖母に対するあの「疲れる」感じがものすごく共感…すごくナチュラルだったから、ああこう感じてしまうわたしは悪くない、仕方ないのかとスッと楽になった。ありがとう、たかこ。
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主人公とかそのお母さんに腹立ってしまうシーンあったりするけど、(笑)
「いい子」でおらんでいいんやー!って思える漫画 -
何かを初めて好きになること、熱中すること、それで自分や周りの世界が変わること、もう自分ができないであろう体験ができた
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登場人物に共感できたら人生のバイブルになり得る一冊。特にたかこの同年代には全力でおすすめします。下手なノンフィクションエッセイや自己啓発本より自己を振り返る切り口になるかもしれません。
学校、仕事、結婚、子育て、介護…人間は短い人生をこんなにも多くの障害に囲まれています。もちろん障害どころか軽々と飛び越えて人生を謳歌している人もいるでしょう。でも、人が生きていく上で他人との係わりは決して切り離せないもので、完全に自分と同じ価値観や思考をもつ他人はいないわけで、摩擦は絶対にどこかで生じてしまうわけです。特に人付き合いの苦手な人にはそれが顕著に現れると思います。
たかこはまさにその、人間関係の摩擦から生き辛さを抱えていた女性です。彼女が変化を恐れず自分と(周囲の人間とも)向き合い変わっていく様には強く心を揺さぶられました。私は老いをネガティブにとらえる世間の風潮はただの思い込みだと思っています。年齢は誰もが等しく重ねていくもので、いずれ自分がたどり着く中年老年の姿をどうして価値がないと貶めることができるでしょうか。人間はいくつからでもやりたいことをはじめられる、若者と同じように明るい未来を描けるのだと、そんな強いメッセージ性を感じずにはいられませんでした。時折1ページぶち抜きで描かれるたかこの表情は上手すぎです、泣くしかねえ。
しかしたかこや一花の考え方が絶対に理解できないタイプの人もいるだろうな~とは思います。捉えかたによっては自己中心的にうつるかも?あとは読者の年齢によって見え方がだいぶ違ってくるだろうなとも。
とはいえこの作品、共感できるできないを差し置いても人物描写がトップクラスに上手いです。絵柄の書き分けを気にする人はよく見かけますが、私は人間性の書き分けのほうがずっと難しいと思うのです。どうしても作者の思考はキャラの思考にトレースされてしまいますから、これだけの登場人物をリアルにキャラ立たせられるのは他人の思考を理解する能力に長けた作者の力量によるものなのだろうなと。
人生に疲れた人、迷っている人、後ろ向きになっている人、どうしようもない気持ちが燻っている人にも、ぜひ一読してもらいたい作品です。とってつけたようですが、好きな音楽アーティストのいる人にもおすすめです -
序盤の陰気な感じに本を閉じそうになったが、家族以外の人と交流が始まってからが面白い。