スティーブ・ジョブズ(3) (KCデラックス)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063770971

作品紹介・あらすじ

アップルIIの成功にも、ジョブズは苛立っていた。いつまでも売れ続けないだろうし、ウォズの傑作として人々に記憶されるだろうとわかっていたからだ。また、恋人クリスアンの妊娠がわかり、ジョブズは認知を拒否する。そこからマッキントッシュ完成までを描く、公認伝記漫画化単行本第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • dna鑑定でほぼ自分の子供だという結果が出たのに認知しないなんてとんでもない人だと思う。
    そのくらい極端な完璧主義者じゃないとあれだけいんぱくとのある製品は出せないとわかった。
    周囲の人は大変だっただろうに。

    体調が悪く分厚い本がなかなか読む気になれないので、漫画で連載してもらえてわかりやすくて良い。もっとこういう漫画も増えてくればよいのに。

  • 『「アーティストは作品に署名を入れるんだ」ってスティーブにチーム45名がそれぞれ呼び出されて、製図用紙にサインをしました。それはマックの内側に彫り込まれています。最終的成果をアートだと彼が感じさせてくれるのは、こういう時なのです…。』
    というラストで泣きそうになる。
    あと喜んで週90時間働きますTシャツとかストイックさを追求する姿勢、そしてそれに応えてくれる人間がいるのはいいですよね。優秀な人材に恵まれているから意味があることですけれども。

    『僕はジョブズの「くだらない」という物言いを「これがベストなのはなぜか説明してみろ」という質問として聞くようになったんです。彼の言葉は翻訳機にかけなければならないんです…。それに、冷静になってどんなトレードオフがあって、そうしているのかを説明すれば、ジョブズは納得してくれるんです。ジョブズを押し返す事はできるけど、同時に彼の声にも耳を傾けるべきなんだ。ジョブズは単にトレードオフが下手なんです。支配的な完璧主義者ですからね…。製品を完璧なものにしようとしない人間は全員マヌケ扱いですよ。』

  • スティーブ・ジョブズのカリスマ性と「現実歪曲フィールド」という側面を描いて面白い。グロービス大阪校で組織行動学を教えていた時、ハーバードビジネススクールのケース「ドナ・ダビンスキーとアップル社」というケースを扱ったが、ちょうどこの時期。会長としてAppleⅡ、Lisa、McKintoshといった各プロジェクトに容赦なく口出しをし、社長と対立。各社から集まってきたエンジニアたちがカオスの中に放り込まれ、ウォズが趣味の小型飛行機の事故で働けないという要因も加わる。でも164頁のApple IIのデザインは今でも十分通用するシンプルさだと思う……91-93年にニューヨークのコロンビア大学でMBAを勉強していた時、使っていました。日本から持って来たDos Vで動く東芝Dynabookのノートパソコンと一緒に、お世話になりました〜m(__)m。

  • 子どもも認知しないジョブズ。
    しかし、娘の名の候補をApple製品に付けるとは、尋常ではない神経。

  • なぜスティーブ・ジョブズが、マックを産んだのか?
    それは彼が産んだのではなく、周りのみんなが産んだのだ。。それを導いただけ。

  • マッキントッシュという芸術品の誕生。

    コモディティ化した現在のApple製品はこれを見て何を想うか。

  • ヤマザキマリによるスティーブ・ジョブズの伝記の第3巻です。
    本巻では、Apple? からマッキントッシュ発表前までの期間が描かれます。途中、子供ができたり、ゼロックス行ったりと、有名なエピソードをはさみながら、ストーリーは淡々と進みます。でもこれは、我々が既にこのあたりの話をよく知っているからそう思うだけで、客観的に見たら、とんでもない話の連続かもしれませんね。
    ジョブズみたいな人は絶対上司にはしたくない、とは良く言われることですが、本巻では、そんなエピソードが満載です。ジョブズのまわりの人達は、よくこれで我慢できたなぁ、と思っていたら、なんとだんだんジョブズの操縦法をみんな習得していったらしい。いや、アップル社員は、優秀だったのですね。

  • 2017.9.16市立図書館
    現実歪曲甚だしくはちゃめちゃ天邪鬼なスティーブ・ジョブスとうまくやっていくのはほんとうに苦労だと思うけれど、それでもついていこうという人が大勢いたからこそいまのマックがあるのだなぁ、と感謝する他ない。信念の人だな。

  • ジョブスがクズ過ぎてイラついたけど、そこまで表現が伝わってくるという意味でおもしろい。

  • めんどくさい男……めんどくささとクリエイティビティしかない……(大問題)。誇れる、完璧な「自分の子」を執拗に求めていたという丁寧ですっきりした解釈がさすがのヤマザキマリ版。

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著者プロフィール

ヤマザキ マリ:1967年東京都生まれ。84年渡伊、国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で油絵と美術史を専攻。2010年『テルマエ・ロマエ』で手塚治虫文化賞短編賞を受賞。16年芸術選奨受賞。17年イタリア星勲章コメンダトーレ綬章。24年『プリニウス』(とり・みきとの共作)で手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。

「2024年 『水木しげる厳選集 異』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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