攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX ~The Laughing Man~(2) (KCデラックス)

著者 : 衣谷遊

• 講談社 (2015年3月6日発売)

作品紹介・あらすじ

時は西暦２０３０年。超高度ネットワーク社会で凶悪化するサイバーテロや電脳犯罪に対抗すべく、政府は非公認の超法規特殊部隊・公安９課（通称：攻殻機動隊）を組織した。そんなある日、公安９課に所属するトグサに刑事時代の同僚から一本の電話が入る。これは６年前発生した企業テロ事件「笑い男」事件につながるものだった‥‥。『攻殻機動隊Ｓ．Ａ．Ｃ.』の代名詞ともいえる「笑い男事件」シリーズが、ついに幕を開ける!!

警視庁の謝罪会見現場に６年ぶりに現れた「笑い男」。いまだ犯人の手がかりが何ひとつ掴めていないにもかかわらず、警視庁は突然「ナナオ＝Ａ」と呼ばれる男が容疑者として捜査線上に浮上してきたと発表する。公安９課は、すべて警察内部の秘密工作だと睨み、ナナオをマークしつつも、独自捜査で真犯人を追いかける。そんな折、長年の沈黙を破って、ついに真の「笑い男」が姿を現す!!　いったい「笑い男」の狙いはなんなのか!?

感想・レビュー・書評

[まいつきさんの感想 · 2018年9月26日]

トグサが似顔絵描くぜ、と意気込んで始めたものの、出来上がったのは「笑い男」マーク。という、「笑い男」で一番好きなシーン。
驚きに固まる9課の面々と、記憶を疑いもいないトグサ。電脳の上書きによる記憶操作。

いやー、してやられたというのと、簡単に騙せてしまうという怖さにぞくぞくしましたね。
個人的に「笑い男」のハイライトです。

[杉浦印字さんの感想 · 2015年4月21日]

監視や潜入のサスペンス・ストーリーと同時進行で丁寧に散りばめられた謎の断片。良くできた脚本と演出だ。作者の『極東綺譚』時代もちょっと思わせる。

著者プロフィール

現在『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX ～The Laughing Man～』（原作：士郎正宗）を「マンガボックス」連載中。
代表作：『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』（原作：士郎正宗）
『スチームボーイ』（原作：大友克洋）『デビルマン黙示録 STRANGE DAYS』（原作：永井豪）『白龍』（原作：和田慎二）『悠久の風伝説 ファイナルファンタジーIIIより』（原作：寺田憲史）他。

「2015年 『新装版　AMONデビルマン黙示録（3）』 で使われていた紹介文から引用しています。」