チェーザレ 破壊の創造者(11) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063771190

作品紹介・あらすじ

枢機卿に就任したジョヴァンニは、ローマに入城。教皇インノケンティウス8世に拝謁するともに、次期教皇を狙うロドリーゴ・ボルジアをはじめとするボルジア派の枢機卿とも親しくする機会を得た。だが順調に思われたローマでの日々に父、ロレンツォの訃報がもたらされる。狼狽し悲嘆にくれるジョヴァンニ。一方ロレンツォの弔問に訪れたチェーザレにメディチ家の新当主、ピエロは三国同盟解消の意向を語るのだった。

枢機卿に就任したジョヴァンニは、ローマに入城。教皇インノケンティウス8世に拝謁するとともに、次期教皇を狙うロドリーゴ・ボルジアをはじめとするボルジア派の枢機卿とも親しくする機会を得た。だが順調に思われたローマでの日々に父、ロレンツォの訃報がもたらされる。狼狽し悲嘆にくれるジョヴァンニ。一方ロレンツォの弔問に訪れたチェーザレにメディチ家の新当主、ピエロは三国同盟解消の意向を語るのだった。

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    ローマに着いたアンジェロとジョヴァンニ。
    フィレンツェとはまた違う、遺跡が残り堅牢さを感じさせるローマの街並み描写ははやり美しい……
    そこでチェーザレの妹・ルクレツィアと面会し、その可憐さに顔を赤らめる2人。
    …からの、婦人らに嫌味をぶつけられたルクレツィアが冷やかに嫌味を返す様を見たアンジェロの「間違いなくこの方はチェーザレ様の妹君だ……」が微笑ましい?

    サヴォナローラの面会の件はあっさりしていて、史実として不明慮で捏造説があるものを、上手く表現している。
    メディチを批判しているサヴォナローラを、無下に門前払いせず当主として面会したに過ぎない。
    7巻( https://booklog.jp/item/1/4063757501 )で言及された「カノッサの屈辱」同様、当事者の考えはどうあれ、ロレンツォの死後、ドミニコ修道会のプロパガンダとなった。

    そして転換となるロレンツォの死。
    パトロンである豪華王、そして良き当主の死にレオナルド、ミケランジェロらの悲しみ。
    フィレンツェの芸術家に留まらず、三国同盟の他の君主(ミラノ、ナポリ)からも惜しまれる。
    フィレンツェの政変……体調不良のロレンツォの後継、家督を継いだ愚かなピエロ。ローマ貴族・オルシーニ家の母の影響を強く受けたピエロは、弟・ジョヴァンニの枢機卿就任もあって貴族意識を強くして、政治センスがまるで無いととれる判断をする。ピエロの妻がまたオルシーニ家の人間だった、という事もあるようだが。
    三国同盟の解消(今まで良好な関係を築こうとしていたミラノを切る)……それによるナポリ王国との二国間同盟(とローマ貴族オルシーニ家の力)の方に力を入れる。メディチはフィレンツェ市民の後押し、選任あっての事実を理解せず、フィレンツェの防衛やその市民を拒絶する結果を招くにも関わらず……
    早々に見限るボルジア家。

    アンジェロとジョヴァンニは陰謀渦巻くローマで奮闘中。ローヴェレ枢機卿の嫌味を大らかに切り返すようになったジョヴァンニの成長。そのすぐ後のコマで青い顔をしながら「すっごく怖かった…」と呟く姿にクスっとされる。
    ミゲルとの話し合いでボルジア家がメディチを敵と見なしたことを知るアンジェロ。色々見聞きして成長したアンジェロはミゲルの話から推察できるようになっていて、やはり成長を感じたり……

    夏が近づき、トスカーナの日差しが強くなっている。
    屋外の強い光と、暗さが強まる屋内のコントラスト描写が強烈な背景。

  • チェーザレ・ボルジアを軸にルネッサンスを描くコミックスの11巻。

    ピサ校で、教授資格認定試験に無事合格したメディチ家御曹司ジョヴァンニ。ピサ大司教リアーリオやボルジア家の後ろ盾もあり、晴れて枢機卿となったジョヴァンニは、アンジェロを伴い、ローマの教皇庁へと向かう。アンジェロは、密かにジョヴァンニの周囲の動きを報告するよう、チェーザレ・ボルジアの命を受けていた。

    ローマで、枢機卿であり教皇庁高官でもあるチェーザレの父、ロドリーゴはジョヴァンニを暖かく迎えいれる。アンジェロとジョヴァンニは、チェーザレの妹ルクレツィアと出会い、その愛らしさに魂を奪われる。

    ロドリーゴ・ボルジアは教皇の座を狙っていた。メディチ家子息ジョヴァンニを後押ししたのはその足固めの意味もあった。順当に行けばあと数年でその願いは叶うはずだったが、しかし大きな不安材料があった。メディチ家当主、ロレンツォの病状である。

    本巻で巨星はついに墜ちる。しかも墜ちる星は1つではない。
    何とか保たれていた半島のバランスは大きく揺らぎ始める。激動の時代が始まる予感が漂う。

    ルクレツィアは美しいながら、自分の美しさを十分に知るが故のしたたかさも併せ持つ。かなり「イヤな女」と言ってもよいのだが、どこか無邪気さもあり、そんな描かれ方はチェーザレとも共通している。

    宿敵であるロドリーゴ・ボルジアとジュリアーノ・デッラ・ローヴェレは激しく対立しあう。そのむき出しの闘争心のぶつかり合いは、ある意味すがすがしいほどで、2人の対決シーンはどこかコミカルでもある。

    有力者が舞台を去れば、勢力図もまた書き換えられねばならない。
    チェーザレは父という駒をゴールに進めるために、策を練り始める。


    *背景も綿密に考証し描き込んでいるこのシリーズ。本巻ではフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が目に留まりました。ちょうど先日テレビ東京系『美の巨人たち』でも取り上げられていましたが、大きなドームが印象的な、フィレンツェのシンボル的建物。

    *歴史の副読本にもよさそうな感じもしますが、じっくり描いているだけにストーリー展開もゆったりペースなので、受験生には向かなそう(^^;)。下手をすると(しなくても)、1492年が終わる前に受験生でなくなってしまいそうです。

  • メディチ家当主、ロレンツォの死。三国同盟の終焉。ローマ教皇崩御…⁈ 不穏です。次期教皇の座を巡るパワーゲームが始まりました。ルクレツィアも小悪魔的可憐さで再登場です。
    11巻で漸く教皇選か‼︎ 終わるのかコレ⁇ と思わなくもないですが、面白くなってきました。気長にこの豪奢で陰惨なボルジア家の物語を読んでいこうと思います。

  • 久しぶりに続きを読みました。権力争いは難しいけど、どことなくワクワクもする。

  • ジョヴァンニが枢機卿になった途端、教皇が危篤に。次期教皇をめぐる駆け引きが面白い。

  • 巨星墜つ、でもって、も一つ落ちそう。

  • ロレンツォ・デ・メディチが亡くなり、後を継いだピエロによってフィレンチェの外交方針が変更される。これはチェーザレ・ボルジアにとって好ましくない変更であった。ボルジアと良好な関係であったため、メディチ家にとっても良いことか疑問である。後にピエロはフィレンチェを追放されてしまう。ピエロが外交政策を転換しなかったらという歴史のIFを考えたくなる。

  • <目次>
    Virtu92 永遠の都
    Virtu93 巨星堕つ
    Virtu94 次世代たちへ
    Virtu95 帰郷
    Virtu96 宴

    2017.07.02 読了

  • ロレンツォ 堕つ
    ロドリーゴ・ローヴェレ 枢機卿の撲り合い
    サヴォナローラ 神の啓示
    レオナルドダヴィンチ 意味深
    ジョヴァンニ 悲嘆
    イノケンティウス8世 重篤
    ルクレツィア 「きゃは♫」

    三国同盟解消時、チェーザレ、未だ17歳

  • ルクレツィアの将来が楽しみ

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著者プロフィール

1959年、大分県の観世流能楽師の家に生まれる。
82年、「別冊少女コミック」(小学館)にてデビュー。『おなじくらい愛』(85)で初連載を開始する。代表作に『ボーイフレンド』、『MARS』など。『ボーイフレンド』は第33回小学館漫画賞を受賞。2002年「モーニング」にて『ES ーEternal Sabbathー』を連載。 現在、「モーニング」にて、ルネッサンス期に活躍したイタリアの英雄、チェーザレ・ボルジアを描く『チェーザレ 破壊の創造者』を連載。新鋭ダンテ学者の原基晶を監修者に迎え、最も信憑性の高いとされているサチェルドーテ版のチェーザレ・ボルジア伝(本邦未訳)をはじめ、膨大な資料を精緻し生み出された全く新しいチェーザレ像や、当時の絵画を参考に、その美麗な線によって忠実に再現されたイタリアの街並みなどが話題を呼び、漫画としての面白さはもちろん、権威ある歴史学者からの評価も高い。
著者公式サイト「惣領冬実@web」
http://www006.upp.so-net.ne.jp/kotama/index2.html

「2015年 『チェーザレ 破壊の創造者(11)限定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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