- Amazon.co.jp ・マンガ (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063773033
作品紹介・あらすじ
小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。
北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。
シベリア抑留の極限状況を生き抜いた著者の父親の実体験をもとに描かれた衝撃作、待望の新装版!
小澤昌一は東洋大学予科生。東京・本郷の下宿先で銃後の暮らしの中にいた。戦況が悪化する昭和20年1月末、突然名古屋から父が上京し、直接手渡された臨時召集令状。北満州へ送られた後、上官から停戦命令の通達、すなわち終戦を知らされる。実弾を撃つことなく終わった戦争だったが、その後ソ連領の大地を北に向かわされ、ついにシベリアの荒野へ。待っていたのは粗末な収容所と、地獄のような重労働だった。
感想・レビュー・書評
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亡くなった祖父も、抑留体験者。遺骨収集団を結成してシベリアに何度も行ったり、何百万もかけて慰霊塔建てたり、日中友好協会に入って活動したり。手記も残しているけれど、抑留体験はそれ程までに人の一生を左右する。「赤旗」は、まぁ、付き合いでとってたのかな。ちゃんと読んでいたのを見たことがない。でも、抑留体験と戦後補償の話は聞かされた。ノルマの話、凍傷の治し方、凍った地面は50センチ掘れるか掘れないかだったこと、テールスープが最高に美味しかった、厚生省の動きは鈍すぎる、などなど。挙げればきりがないほど、小さい頃から聞かされて育った。
この本の作者の方は、お父様が抑留体験者だったけれど、その経験に向き合うのに時間を必要とした方だったようだ。色々な形の向き合い方がある。絵にしたり、手記にしたり、慰霊に力を入れたり。ただ、どんな傷を負ってでも生き抜こうとしてきたそのひたむきさに違いはないし、そんな傷を負わせるようなことが繰り返されてはならない。
抑留体験者の高齢化が進み、祖父を始め、多くの方が既に鬼籍に入られた。このマンガのように裾野の広いメディアから、たくさんの人に関心を向けてもらえるようになればいいと願ってやまない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
壮絶。辛過ぎるシベリア抑留の記録。でも読めてよかった。
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勉強漫画特集から。シベリア抑留、やりきれません。
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当たり前だが、戦争に負けるってことは「武装解除」ということ。法治下状況でさえ銃を持つ者には逆らえない、まして 「敗戦」と聞かされ殺されても訴えるところもない。しかし“敗残兵”を労働力として利用するのを狙っていた。上官は指図して労働しない。超厳寒、栄養不足/「ソ連とは戦争していない(ソ連からの侵略)」と池田大作『人間革命』にも書いてある。’56年、日ソ協定で補償を求めないのが確定されてやっと最後の抑留者が帰国した/武装解除憲法を持っているために在日に好きなようにされてまだ「平和…」に執着する人もいる…米軍に
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基礎知識が乏しいのでちょっとよく分からない
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2015年最後の本として読了。
未成年の大学生が招集され、関東軍の補充兵となり、シベリア抑留を体験し帰国。そしてその体験を漫画家の娘に話すというストーリー。とても感動した。
主人公は抑留生活の中でだんだんと諦めて今日を生きることをする。抑留生活の様々な人間模様。過酷な自然。帰国後のレッドパージの冷たい社会。でも今日を生きることによって、つらいことを忘れる。
漫画家の娘がインタビューすることによって、父の思い出が発掘される。娘は罪悪感さえ覚えるが、やはり伝えるべきことを描く。そしてその伝えるべきこととは、読者への多くのメッセージとなる。
漫画の良さも手伝って、暗いはずの話がさらりと、でもしっかりと描かれていると思った。とても良い本。 -
京都マンガミュージアム「戦争とマンガ」展に触発されて展示作を買って読む第3弾。勉強になった。このほのぼのとした絵柄で家族の見た地獄を描く。しんどかったことと想像する。
今後こんな目に遭う人が生まれてはならぬ。 -
勉強になりました。