黒白(上) (KCデラックス)

  • 講談社
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本棚登録 : 46
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063774474

作品紹介・あらすじ

大鳥居のある東北の村で、手厚く守られる盲目の少女「ユキ」と出会った ひとりの少年。謎めいた村でのこの邂逅が彼や周囲の者たちの人生を大きく変える…いや、「変えさせられて」いく…モーニングにて『とりぱん』大人気連載中の とりのなん子が贈る、初めての本格"物語"連載『黒白(こくびゃく)』。いつもの4コマとは異なる流麗な画筆と大胆な構図。あなたの想像を超えるもうひとつの“とりのなん子”、ご覧あれ。

感想・レビュー・書評

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  • とりぱん作者の始めてのストーリーもの
    1度読めばいいかなぁ。
    好きなひとご免なさい。

  • 地元本屋のレジ前の棚におかれていて、絵のスタイリッシュというか迫力(特に目)に引き込まれて、上中一緒に衝動買いしてしまいました。
    最近新しい漫画は電子で読んで物質的な在庫残さないようにしているのですが、前評判やkindle化を確認する間を惜しみ、勘にしたがって一度目のレジ直後に二度目のレジと相成りました。
    あののほほんとしたイメージの鳥ぱんの方が、この絵を?と思っただけでぞくぞくし、雪女と裏書きを読んで、じもってぃな作者が雪女系田舎怪談をしくじるわけがない! と踏んで、もう買わずにはいられなかったのです。
    ちなみに鳥ぱんは未読です。エッセイ系が苦手なのかも。
    というギャップもあって、めちゃ期待して早速読んでみたら期待通り、いや、民俗学観点やら公務員系やら法律系やら引っくるめて現代の現代らしい学問や社会組織と、田舎の構が持った発展して土着宗教っぽくなっているという秘密もとい裏の顔を抱えた田舎を対峙させて、現代に潜む明るい中の闇のようなもの、すなわち怪を炙り出していくという、ほんと想像以上に作り込まれ練り込まれた設定に凄みと怪異ものの醍醐味を感じさせてくれるものとなっています。
    まさにそこは現実に電車で行けながら隣り合う異世界。
    外から来た青年が雪女に気に入られてっていう、物語の王道を使いながら、ここまで現代をのせてくる!
    こういう物語が読みたかったのです!
    背景はお馴染みの風景が見えかくれしていて、じもってぃとしてはによによしています。
    問題の大鳥居のある村がどこなのか、すでに村が消えているので当てはめるのはさらに難航していますが、上巻の地図から、三県の県境辺りまで北上してそうですね。
    あ、漆かきしてるから浄法寺の辺りでしょうか。
    座敷わらしとか言ってたし。
    なんて、あんまり特定すると面白くないので、五日後に読める下巻が楽しみです。

    上巻は、村と主人公の呼ばれた青年との関わりが始まるところまで。
    独占欲強そうな従姉が、いずれ彼を現実に引き戻しにかかるのでしょうか。
    ユキの恋心もくすぐられはじめ、不穏さを残して中巻へ。

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著者プロフィール

岩手県出身。9月24日生まれ。2004年、「第17回MANGA OPEN」へ応募し、大賞を受賞。応募作『とりぱん』が2005年4月よりモーニングにて連載化。

「2012年 『とりぱん(13)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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