- Amazon.co.jp ・マンガ (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063775426
作品紹介・あらすじ
「墓場」から「ゲゲゲ」へ! テレビアニメ化をきっかけに、名前を新たに新連載が始まった鬼太郎は、瞬く間に妖怪ブームを巻き起こし、日本中へその名を響かせた。『週刊少年マガジン』連載時の勢いはそのままに、カラーページや妖怪画報も余すところなく収録。水木しげる漫画大全集だからこそ初めて可能にする「ゲゲゲの鬼太郎」完全版! ★解説「水木しげるという奇々なる奇跡」萩尾望都(漫画家)
感想・レビュー・書評
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待ちに待った 水木しげる(大先生)漫画大全集 第2期ついに刊行‼
第1回配本は、「テレビくん」、「昭和史」1巻、そして 「ゲゲゲの鬼太郎」3巻。
2巻のレビューで鬼太郎には食べ物絡みのピンチが結構あると書いたが、ピンチとは別にストーリーにもあんパン、ラーメン、板チョコ、ケーキ、まんじゅう、ホットケーキ、パイン缶、黒砂糖のかたまり等の現実の食べ物から鬼太郎のかまぼこ、妖怪もち、人だまの天ぷら、といった空想の食べ物が色々と出てくる。
これは水木大先生が「食べる」という事に人一倍強い拘りがあるからだろう。
でも出てくるといってもどれも数コマ程度なのだが、何故か読んでいて食べたくなってくる。
自分が たんたん坊……じゃなくて食いしん坊という事もあるのだが、やはり水木大先生の「食べる事」への拘りが作品を通して読み手である自分に強く伝わってくるからなのかも知れない。
因みに一番食べたい物はなんといっても 人だまの天ぷら‼(本書23話「のっぺらぼう」より)
子供の頃初めてこの料理を見て以来メリケン粉を付け、揚げるというより揚げ焼きされた出来上がりのアツアツをむしゃむしゃ、がーっ、むふふふと美味そうに食べる ねずみ男を何度羨ましいと思った事だろう。
どんな食感でどんな味がするんだろう?
ねずみ男は何も付けずに食べていた。
悪魔くん(貸本版)ではヤモリビトはソースをかけて食べた。
気になる、そして食べたい‼‼
豆腐、かまぼこやハンペンといった練り物、白子などを代用すれば見た目は同じ様な物は出来るだろう。
でも、それはモドキであって決して本物ではない。
どんなに手を尽くし大金を積んでも食べる事は出来ない人だまの天ぷらを一度でいいから食べてみたいと思う水木(大先生)ファンは自分だけではない!………筈?
今回、収録されているストーリーでお気に入りはやはり 人だまの天ぷら絡みで「のっぺらぼう」、そして「さら小僧」(これも好きな妖怪の一匹)の2話。
特に「さら小僧」は個人的鬼太郎ストーリーベスト3に入る程好きなストーリー。
ねずみ男が鬼太郎のピンチを救う為意外な活躍見せるが、やはり さら小僧と言えば「ぺったら ぺたらこ ぺったっこ」の歌。
一度覚えたら決して忘れる事のないこの歌詞を考え出した水木(大)先生のセンスは流石としか言い様がない。(歌を盗む水木(大先生)漫画には欠かせない名キャラ山田が率いるグループサウンズ ザ=ビンボーズの秀逸なネーミングも水木大先生ならでは)
今回の第2期ではゲゲゲの鬼太郎シリーズは7冊刊行される。(6巻を除く)
第1期では2冊しか刊行されなかっただけに嬉しい事この上ない。
そんな嬉しさを代弁するかのようにカラス達がゲゲゲのゲの歌を歌っている………かも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鬼太郎最高!!