イシュタルの娘~小野於通伝~(9) (BE LOVE KC)

  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063804256

作品紹介・あらすじ

秀吉に疎まれ、薩摩の地に配流となった愛する近衛家の若殿・信輔を待つ於通のもとに、信輔が赦免され、帰京するとの知らせが届く!
その日を心待ちにする於通だが、ある日、方広寺の大仏の前で、恐ろしい幻を見る。
天変地異を知った於通は、それを淀の方に伝えるが、於通の秘めた力を知った淀の方は……!?


秀吉に疎まれ、薩摩の地に配流となった愛する近衛家の若殿・信輔を待つ於通のもとに、信輔が赦免され、帰京するとの知らせが届く! その日を心待ちにする於通だが、ある日、方広寺の大仏の前で、恐ろしい幻を見る。天変地異を知った於通は、それを淀の方に伝えるが、於通の秘めた力を知った淀の方は……!?

感想・レビュー・書評

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  • 文禄5年に発生した、M7.8~8.0の伏見大地震から豊臣秀吉を救った於通さん。
    彼女の不思議なことを見通せる力“天眼”で、災いを避けたり未来を予知したりと、相変わらず人々の助けとなっている。
    そういった人が傍に居てくれたら、どんなにありがたいことだろうか。

    於通さんの私生活に大きな変化が!
    天涯孤独を貫き通そうと覚悟していたけど、幼馴染の近衛信輔と結ばれ子供が授かり、やっと女の幸せをつかんだ。
    安泰な生活になっても家庭に入ることもなく、仕事と両立を図る姿には憧れてしまいます。

  • 2018.6.30市立図書館
    信輔の赦免による帰還、伏見大地震、醍醐の花見、秀吉の死…そしてそんな不安定な世の中の一方で人目を忍ぶ於通と渡瀬羽林(信輔改信尹仮の姿)の幸せ。

    その33 揺れる大仏
    その34 信輔の帰館
    その35 母となる
    その36 嵐のまえ

    あとがき「おつうたんといっしょ」で、作者の好きな武将No.1が真田幸村であること、謎に包まれた小野於通が実在の人物とわかったのは真田家文書でみつかった信幸と於通の間の書簡であったことなどにふれられている。
    『真田丸』の三谷幸喜さんも当然この作品や同じ参考資料に当たられたのだろうなぁ…と改めて。

  • 薩摩に流されていた近衛信輔も、老いた太閤秀吉が我が子かわいさに赦免されて帰郷。
    身分の違いで身を引くことにしていた於通の前に、渡瀬羽林と偽名を名乗って信輔登場。
    この時代にこんなことが許されるのかと思いましたけど、少女コミックとしては、やっぱり初恋の相手と結ばれるっていいなぁって思います。
    二人の娘が真田家に嫁ぐっていうのも、なんか縁があっていいなぁ。

    秀吉が亡くなり、ここから時代は関ヶ原に向けて進むと思うけど、時代劇でも余り書かれることのない切り口を楽しみにしてます。

  • 太閤没し、時代は大きく動いて行く。

    薩摩に流されていた前左大臣・近衛信輔も赦免され帰京。
    ここまで読んできて良かった…!と読者諸氏の誰もが願う喜びあり。

  • この時代は子供の頃は興味があったのですが、いまはすっかり忘れてるので、また学び治したいなぁと思わせてくれる漫画です。

    今回は文化面が陶器ぐらいしか描かれてなくて、ちょっと淋しい。
    おつうに子供が出来るとは思わなかったのだけど、子育てで家に収まるのではなく自分の道も極めていきそうなので安心。
    しかし、子供が真田に嫁いで血をつないでいくとか、全然知らなかったけど、大河ドラマに出てくるんじゃないかと今から気になります(^_^;)

  • 201405/於通と信輔がーーー♪な嬉しい今巻。大御所さんが生きてたら…という思いや、おふくの悔しさとか、切ない展開もあるけど、面白かった!

  • 相変わらず戦国のスターたちがたくさん登場するこのマンガ、今回は有名な伏見の地震のあたり。
    これはこの時代の歴史小説ではかなりの割合で登場する話題だけど、お通はこの地震を予知し、自分の大切な人たちへ警告を発する。
    おかげで淀の方はお通の不思議な力に気付いて、自分の手元から離すまいと決心しているし、このあたり今後なにやらあるんだろうなあと思ってしまう。
    そして、この巻はなんといってもお通と近衛の御所さんがとうとう…!
    史実だと、なんだかよくわからないお武家さんと夫婦になってるみたいだけど、なんだそう来たか!っていう…お互い初恋の人とついに、っていうところが少女マンガでいいねえ。
    これから時代はいよいよ戦国末期、続きがますます楽しみ。

    そういえば、お江のいちばん最初の娘って、確か九条家に嫁いでたような…いつか、お通がその橋渡しをするのかな。

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著者プロフィール

3月13日生まれ、札幌市出身の魚座。O型。1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『紅匂ふ』など人気作多数。

「2001年 『漫画文庫あさきゆめみし全7冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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