すくってごらん(3)<完> (BE LOVE KC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 93
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063804614

作品紹介・あらすじ

大手メガバンクのエリート銀行員・香芝誠が転勤でやってきた大和郡山。そこには、常識を覆す「金魚すくい」があった。最初は目にするのも嫌がっていた香芝だったが、元の人々との交わりを通じ、少しずつ金魚すくいにのめり込むように――。そんな中、人助けから着ぐるみ姿で参加することになった金魚すくいの全国大会。前年度チャンピオンの斑鳩との熱戦を終え、あまりの暑さで倒れ込む香芝の前に現われたのは―?

大手メガバンクのエリート銀行員・香芝誠が転勤でやってきた大和郡山。そこには、常識を覆す「金魚すくい」があった。最初は目にするのも嫌がっていた香芝だったが、元の人々との交わりを通じ、少しずつ金魚すくいにのめり込むように――。そんな中、人助けから着ぐるみ姿で参加することになった金魚すくいの全国大会。前年度チャンピオンの斑鳩との熱戦を終え、あまりの暑さで倒れ込む香芝の前に現われたのは―?

感想・レビュー・書評

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  • 出世街道爆進中の、エリート銀行員だったのに、あるミスで奈良県は大和郡山市に左遷され、町にも、町の人にも、町の名産の金魚すくいにも嫌悪しか感じてなかった香芝誠。ふとと招き入れられた金魚問屋で、町一番の美女吉乃さんと出逢ったことがきっかけで、金魚すくいにのめりこむことに。最後は、”金魚すくいは人生だ 一緒にすくう誰かがいて 3分間(じかん)という限りがあるから煌めくんだ 例えるならポイは”自分” 右へ行ったり左へ行ったり 擦り切れて摩耗して 破けることもあるだろう だけどそれも人生だ それでも泳ぎ続けるのが人生なんだ 不恰好でもいい あがいてもがいて骨だけになるそのときまで 生きようじゃないか"と思えるようになるなんて。「世界一静かで世界一優雅なスポーツ」と熱く語る昇。金魚のぬいぐるみをかぶって「人として当然のことをしたまでですから」と香芝がいうシーンの絶大なおかしさ。冷たくエリート然として嫌なヤツオーラ全開だった香芝が、喜怒哀楽激しくダダ漏れに、愛すべき存在に思えてきて、また作中でも愛され、目標を見出し、それがまた紙一枚で覆されても、淡々と去ろうとし、そうはさせじと熱く見送られる。身体の奥底からわくわくするストーリーだった。

  • 3巻で完結って正直短かったなぁ…
    私としてはもっと"金魚すくい"のバトルがあった方が嬉しいんだけど(笑)
    今回、謎の多い王子店長の過去が垣間見れた。
    これは金魚すくいを全面に出してるけど
    香芝の成長の物語でもあったんだよね、
    エリートから転落…
    そしてぼっちだった香芝が金魚すくいを通して
    周りの人達と少しづつ繋がっていく。
    自分は1人じゃない、幸せだ!!と、思った矢先に辞令が…
    でも、ここでの想いがあるから
    どこに流れてもきっと強く生きていける。と、強く思う香芝であった…。
    なんも考えないで読める漫画で絵が綺麗。

  • その土地の人の優しさに触れ、人として成長したよね、香芝くん!また金魚すくいの全国大会で!

  • 終わり良ければすべてよしって感じで良かった。

  • 全3巻読了。
    ラストは人生と金魚すくいを重ねた表現はなかなかよかった。
    香芝さんの大会デビューが描かれていなくてちょっと残念だったけど、ポイに寄せ書きは素敵だな、と思った。

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著者プロフィール

2014年に「BE・LOVE」で『すくってごらん』(全3巻)を連載開始。その他の著作に、葬儀社を舞台にした人間ドラマ『おとむらいさん』、池井戸潤原作の『空飛ぶタイヤ』(上下巻)など。ドラマの構成力と高い画力、迫力ある画面作りが高く評価される。

「2021年 『人事のカラスは手に負えない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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