昭和元禄落語心中(8) (KCx)

  • 講談社
4.08
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本棚登録 : 997
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063807882

作品紹介・あらすじ

八雲が口にした「引退」の二文字。いつか来るその日を覚悟して、樋口の案内で与太郎こと三代目助六が向かった先は、四国の温泉旅館・亀屋。

因縁の地で甦った先代助六の「芝浜」があぶりだす、八雲の落語の深淵とは――?





ある者は寄席を守り、

ある者は再び高座を目指す。

昭和落語の最後の灯が
行く末を照らすその日まで――。


八雲が口にした「引退」の二文字。いつか来るその日を覚悟して、樋口の案内で与太郎こと三代目助六が向かった先は、四国の温泉旅館・亀屋。因縁の地で甦った先代助六の「芝浜」があぶりだす、八雲の落語の深淵とは――? ある者は寄席を守り、ある者は再び高座を目指す。昭和落語の最後の灯が行く末を照らすその日まで――。

感想・レビュー・書評

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  • 2015

    高座で倒れた八雲は命は取り留めるも
    もう落語はやらないという

    助六 お初天神

    寄席の老朽化

    助六と松田さんは四国へ

    亀屋で働く若き日のみよ吉を知る樋口
    みよ吉から菊比古の名を聞き、寄席へ
    弟子入りを申し込むまでに
    亀屋では
    フィルムに残る菊比古と助六の姿を見る

    菊比古 明烏
    助六 芝浜

    松田さんから事実を聞く助六

    四代目萬月を継ぐ

    助六 愛宕山

    橋から飛びおりようとする八雲を助ける助六

  • 2018/01/20購入・01/27読了。

    師匠倒れて入院生活で落語引退宣言、萬月師匠落語再開、今後の落語はどうなっていくやら。

  • 倒れてからの八雲のしおれ具合。訥々と引退を口にする八雲の本当の胸をうちを洩らす相手はやはり小夏だった。
    みよ吉助六の死の真相を知り、ヨタは小夏を抱きしめる。

    松田さんはこの一家に起きた全てを知りながら問われることが無ければ決して口外しない優秀な秘書振りに改めて感謝を。ずっと近くにいたのが松田さんで良かった。

  • やっと小夏の両親の真実まで辿り着けた。
    これが気になってたんだよねー。
    キクさん、落語と心中しようとしてるけど、これでまた一皮むけるのかな?
    後世に残したい「芸」っていっぱいある。
    先日、西田敏行が亡くなってかなりショック。
    西田さんが残した映像がたくさんあってよかったけど、同世代を生きれたことが良かった。
    今も噺家さんたくさんいるけど、生で聴ける喜びを味わいたい。

  • .

    『昭和元禄落語心中』8巻

    著 : 雲田はるこ



    過去の因縁と業にケリをつける、
    八巻。

    八代目有楽亭八雲は積み上げられた
    人としての魅力に満ち、
    年齢を重ねることの美しさが在ることを
    感じさせられます。

    彼の生き方、佇まいから醸し出される美しさは
    人の美しさは内面より溢れ出るものである事を
    思い出させてくれます。

    一言で「儚い」等と形容することが、
    今、私が肌で感じているこの感覚を表現できず
    勿体なく感じてしまうような、
    薄絹を摘むような体感の連続でした。

    芸事の世界に惚れ込むこと。

    懸命に生きること。

    心地好い瞬間をきりとる。

    嫉妬も情も。

    なにより、
    「あのほんの一時の為めに
    アタシぁ何もかも奪われても惜しくないよ」

    胸に刻むように読む一冊でした。

    .

  • ドラマって適当に見てるとけっこう内容を忘れているようで。事件の真相、そういえば小夏ちゃんは覚えていないから真実を言っていなかった、的な話をしていたの思い出した。

    続き早く読もう。今回に限って残り全部借りてきてよかった!

  • 2020.2.8市立図書館
    八雲が倒れ、小屋は立て替えを迫られ、四国で昔の8ミリがみつかり、助六とみよ吉の死の真相が語られ、萬月は上方落語に戻ってきて、樋口栄助センセイが精力的に動き出す。退院したものの落語への意欲や自信を失った八雲の落語を八雲だけのものとして失ってしまう前に…それぞれの立場で動いていく人々。と、書き連ねてあらためて本を手に取ると、カバーがすべてを表現しているかのよう。萬月と樋口栄助センセイは実写ドラマの方ではあまり描かれていない部分なので興味深くじっくり読んだ。

  • 「来る」なあ、「応える」なあ…。
    この作品を読んでいると、とにかく胸が心が締めつけられます。
    読者として、また「表現」を追いかけようとする者として。
    そしてこの想いは、できれば「自分が感じた」ままにしておきたい。
    だから、「別物」とはわかっていても、
    やはりアニメ版に手を出そうとは思えませんでした。
    続きから目が離せません。

  • “ 八雲が口にした「引退」の二文字。いつか来るその日を覚悟して、樋口の案内で与太郎こと三代目助六が向かった先は、四国の温泉旅館・亀屋。因縁の地で甦った先代助六の「芝浜」があぶりだす、八雲の落語の深淵とは―?
    ある者は寄席を守り、ある者は再び高座を目指す。昭和落語の最後の灯が行く末を照らすその日まで―。”―裏表紙より。

  • 上方落語あんな感じなのか〜

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著者プロフィール

漫画家。2008年、短編『窓辺の君』でデビュー。2010年より初の長期連載『昭和元禄落語心中』を「ITAN」(講談社)にて執筆開始。2014年第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第38回講談社漫画賞・一般部門を受賞。2017年手塚治虫文化賞の新生賞を受賞。同作完結後は三浦しをん原作の『舟を編む』をコミカライズ連載中。そのほかBL作品を多数発表。

「2017年 『落語の入り口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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