- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063808322
作品紹介・あらすじ
有楽亭八雲の落語が聴きたい――。
その心ひとつで叶えた贔屓筋だけの小さな会で、与太郎こと三代目助六がかけた思い出の根多が、師匠・八雲の心を動かし、もう一度高座へと導く。
が、無粋な邪魔者が場を乱し……?
時は巡り、頑なだった八雲に再び慰問落語の機会が訪れる。
手前(じぶん)が 愛した落語。
かつての友が愛した落語。
すべてを道連れに、初めて出会えた
芸の神様とは――。
有楽亭八雲の落語が聴きたい――。その心ひとつで叶えた贔屓筋だけの小さな会で、与太郎こと三代目助六がかけた思い出の根多が、師匠・八雲の心を動かし、もう一度高座へと導く。が、無粋な邪魔者が場を乱し……? 時は巡り、頑なだった八雲に再び慰問落語の機会が訪れる。手前(じぶん)が 愛した落語。かつての友が愛した落語。すべてを道連れに、初めて出会えた芸の神様とは――。
感想・レビュー・書評
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泣けてくるなぁ…
くもはるさん、漫画が本当に好きなんだろうなぁ…って『落語心中』の9巻読んでて思う。そして、当たり前なんだが、人間を描くのが漫画であり、創作であり、文化の一つなんだと思う。
絵を描くのが好きで漫画描いてる人と、漫画と言う文化そのものが好きで描いている人と、具体的には言えないけど、そこに差がある気がする。頭の中の架空のお話を二次元にする、と言う作業は結果として同じになるけど、頭の中の物語を絵にするのと、頭の中の空想や妄想を絵にするのとは違う気がする…。
漫画は、この人の生きてる姿を描き写したい、じゃなかろうか。イラストは妄想をパッシャっと写真撮るみたいに紙に写し取る作業、って気がする。イラストの連続でもコミックスになる、ってだけかも。
設定ではなく人間を描く、この差は大きい。
与太みたいな人間は「解放者」ではない。彼自身も道に迷って、八雲師匠の落語を聞かなければチンピラのままで終わったかもしれない。懐がデカいとか、人間がデカい素養があるのではなく、人に裏切られても人は人であり、人を見限らない人間臭さが素晴らしいんだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
次完結か…声の聴こえる漫画に出会ったのは初めてだからもっと読んでたかった気もするけど、これはもうこの流れが全てなんだなと思う。
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まさかまた八雲師匠の死神が見れるとは...思わず涙した。
自殺未遂にも近いあの結末と、助六の本意が気になる。そして八雲師匠を守る、二代目助六こと与太郎は段々チート化してきたなww与太郎が出てくるだけで安心してしまう。
一番の驚きは小夏も幽霊みよ吉が見えてたっていう新事実!!!いやー、すごい盛り上がりの巻だっただけに次巻の結末が気になって仕方ない。とりあえず八雲師匠にだけは誰よりも幸せになって欲しいなぁ。
美しい桜色の表紙が、ハッピーエンドを期待させる。最終10巻はなんとなく白かなと予想。1巻との良い対比になるのでは。 -
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『昭和元禄落語心中』9巻
著 : 雲田はるこ
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この作品の主役は与太郎ではなく八雲であろう。
それはもう、大変素晴らしく、
他作品と並べても群を抜いて魅力的だと私は感じる主役”八代目有楽亭八雲”。
この物語は漫画よりも先に
アニメーションで観ましたが、
アニメでは”八雲と助六篇”が
所謂”華”に思いましたが、
原作である漫画のそれは
間違いなく”助六再び篇”ですね。
この巻の最後に出てくるある役が、
胸に巣食うから私は私を信じられます。
八雲にとっての与太郎と小太郎の意義が
印象的な一冊でもありました。
次巻、大団円。
読者にとって幸せな一瞬です。
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20211208読了
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2020.4.6市立図書館
落語と心中する覚悟の八雲だったが、病後、与太や小夏、信之助、松田さんや樋口らのしがらみから少しずつ心境を変えていく。親分のための贔屓筋おしのびの会は前座の与太の「芝浜」、与太「元犬」、鈴ヶ森刑務所慰問でかける八雲「たちきり」にこれまで小夏にしか見えなかったはずのみよ吉があらわれ、与太独演会の「居残り」そして無人の寄席で八雲がひとりかたる「死神」では助六があらわれ危機一髪、次号最終巻。 -
おおう、次の巻で完結なんですね!(@@)
ドラマもいいけれど、「演じること」について毎回
いろんなことを突きつけられる作品。どう幕を下ろすのか。
八雲師匠に幸せになってもらいたいなぁ…。
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2016-2-6
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“ 有楽亭八雲の落語が聴きたい―。その心ひとつで叶えた贔屓筋だけの小さな会で、与太郎こと三代目助六がかけた思い出の根多が、師匠・八雲の心を動かし、もう一度高座へと導く。が、無粋な邪魔者が場を乱し……?時は巡り、頑なだった八雲に再び慰問落語の機会が訪れる。
手前が愛した落語。かつての友が愛した落語。すべてを道連れに、初めて出会えた芸の神様とは―。”―裏表紙より。 -
師匠!!!!!!
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樋口先生のしつこさも堂に行ってきたと言うべきか、とうとう八雲師匠のお許しを得て資料探しにも磨きがかかってきましたな。
みよ吉の姿を師匠以外に実は小夏も見えていたのか。ならば助六の姿は? 見えていたなら狂うのじゃないだろうか。 -
芸の神様が死神…!
八雲師匠の安堵感と未練の表情が何とも言えない。
表紙の3人がとても良い。 -
みよ吉の姿が小夏にもずっと見えていたとは驚きでした。
みよ吉も助六もどれだけ八雲師匠に想いを残して亡くなったのかと考えると怖くもあります。
次回で最終巻ですが八雲師匠が心配。 -
いや~、震えますね。落語に殆ど接したことがなくても、そこで演じられる芸術が見えてくる気がするのは凄い。師匠の魂の物語、次で大団円を迎えるみたいですが、どんな感動が待っているんでしょうか。気になりますね。
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面白くなってきた~、って感じ。
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親分さんが刑務所に行き、世の中が変わる。八雲は老いを思い知らされ、最後の落語を。そして、助六や三代吉の亡霊が乱舞する・・・・。「好きとか嫌いとかもうそういうのは置いてきました。あいつはあたしを背負っていきなきゃならないんだからしょうがない。あたしが重しになってやらないとどっか消えてっちゃう」いよいよ次巻あたりが最終刊??皆が、特に八雲と小夏が幸せになって欲しい。
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負のエネルギーを糧にするタイプの芸人なのだ。八雲師匠は。だから幸せになることができない。そして完璧主義だ。体の衰えと共に芸が変化していくことが許せない。大衆の嗜好に合わせ、柔軟に変化していく与太郎の芸を許せないように。
孤高の芸も大衆に寄り添う芸も、どちらもそれぞれの良さがあって必要だと思うけど、師匠は自分を追い込み過ぎですね。もう少し幸せになって欲しい…。 -
八雲と助六編の伏線の回収の仕方がすっきりしません。助六・小夏世代が膨らまず平板ですし、前の世代とのつながりもしっくりしなかったですね。結局、八雲の生き様を描きたかったのでしょうか?絵のタッチにも初めの頃の、色気や艶が感じられません。八雲・助六・みよ吉たちの、生きている時も死んでからも離れられない、業のような落語の世界を見たかったなぁ。
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やはりおもしろいね~。
師匠のかたられてない過去あるのかな~。だから、刑務所めぐりしてたのかな~。
次号は、最後楽しみです。 -
八雲師匠は、入り込んでしまった自身の世界から脱することができるのか。
世代間の理解、つながりは、どうあればうまく運ぶのだろうか。 -
「いっそ消えちまいたい」と嘯いているうちは、「ホントに消えてなくなっちまう」恐怖から背を向けていられる。しかしいざ「死神に抱きすくめられたとき、己に未練が残ることからついに目が背けられなかった。もう進めない、でも終わりを引き受けることもできない…そこからどう生きるのか。次巻完結とかや。
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今のところの最新巻。そろそろ終焉を見据えつつあるか。
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助六再び編というより師匠再び編になりつつある
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〆に入ってきましたね。
この漫画のよいところは、話の幕引きに入る合の手ドン、ドドン、ドン。