- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063814422
作品紹介・あらすじ
朝霧凛。他人とふれあうことを拒んで、壁を作って、誰も寄せ付けなくて――けれど、心の底では確かにぬくもりを求めていた、美しい黒髪の少女。そんな彼女に僕が一目惚れをしたときから、この物語は始まった。だけど、彼女が初めて僕に笑いかけてくれた日――僕は全てを失った。まばゆい笑顔だけを残して、彼女は僕の前からその姿を消してしまったのだ。そして同時に、凛に関する記憶だけが、ぽっかりと穴が開いたように、周囲の人々の中から消えてしまう。――それから二年。忘れられた少女の記憶を胸に高二になった僕の前に、ひとりの転校生がやってくる。彼女は自らのことを、朝霧凜だと語り……!? 新人賞〈佳作〉受賞の鮮烈な青春ストーリー!
感想・レビュー・書評
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1巻完結。
突然消えた朝霧凛、その朝霧凛だという成宮詩花、彼女達がとても可愛い。
大切な人に想いをはせる作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『娯楽』★★★☆☆ 6
【詩情】★★☆☆☆ 6
【整合】★★☆☆☆ 6
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★☆☆☆☆ 1
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★★☆ 4
【尖鋭】★★☆☆☆ 6
『奥行』★★★☆☆ 6
『印象』★☆☆☆☆ 2
《総合》47 E+ -
周りの人たちから自身の記憶が一年で消えてしまう病気にかかっている朝霧凛。唯一彼女のことを覚えていた主人公は周りとの噛み合わさに混乱していた。そんな中、自身の記憶にある朝霧とは別人が朝霧凛という名前で転校してきます。 設定が非常に魅力的な作品。その中でストーリー展開がやや強引に思えました。物語の起伏が少なく、朝霧を思う主人公の心情が中心にあったため、ややしつこさも感じてしまいます。 しかし物語が動き出してからは朝霧さんの家族や友人の藩王に彼女の苦悩が色濃く表れていたと思います。どこか惜しい作品でした。