軍艦少年(1) (ヤングマガジンコミックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063822076

作品紹介・あらすじ

坂本海星(さかもとかいせい)、16歳──。
長崎・軍艦島の見える街で育った喧嘩少年。現在は小さなラーメン屋を営む親父・坂本玄海と二人で暮らしている。互いに反目し、いがみ合う親子。二人は大きなものを失ったばかりだった──。
心のよりどころとはなにか。魂の救済はあるか。生きていくとはなにか。若者渾身の青春の欠片がここに──。

坂本海星、16歳。長崎・軍艦島の見える街で育った喧嘩少年。現在は小さなラーメン屋を営む父親・坂本玄海と二人で暮らしている。互いに反目し、いがみ合う親子。二人は最愛の母、小百合を失ったばかりだった。そして海星は結という少女に出会い、大きな事件にまきこまれてゆく。心のよりどころとはなにか。魂の救済はあるか。生きていくとはなにか。若者渾身の青春の欠片がここに。1・2巻同時発売!!

感想・レビュー・書評

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  •  ヤンマガに連載されたヤンキー系マンガ。本来なら、私にとってはいちばん縁遠い世界である(趣味嗜好の上でも、実生活上も)。
     しかしこの作品は、作家の深町秋生が連載コラム「コミックストリート」で絶賛していたのを読んで、「お、なんかよさげだな」と思ったのだ。で、アマゾンでポチってみたしだい。

     読んでみたら、けっこうよかった。

     主人公は、最愛の母の死をきっかけに荒れまくり、ケンカばかりしている高校生。したがってヤンキー系マンガには違いないのだが、この手のマンガにはあまり見られない哀切さに満ちている。ヤンマガに載るヤンキー・マンガより、むしろ少女マンガに登場するヤンキー/不良に近いテイスト。たとえば、紡木たくの『ホットロード』とか、吉田秋生の『河よりも長くゆるやかに』あたりを彷彿とさせる。

     なぜタイトルが『軍艦少年』なのかというと、軍艦島(正式名称は端島)にほど近い長崎の沿岸部が舞台で、なおかつ軍艦島が重要な役割を果たすから。
     主人公の少年の両親は、いまは無人島と化した軍艦島で生まれ育った、という設定なのである。

     妻/母の死によって「生きる意味」を見失った父と子が、紆余曲折を経て再生していくまでの、荒々しくも美しい物語。
     まあ、クサイといえばクサイし、ベタといえば思いっきりベタな話ではある。しかし、絵柄もストーリーもストレートで力強く、読む者の心にグイグイと迫ってくるため、クサさやベタさがまったく気にならない。

     ヤンキー系マンガの枠を超えた、正統派青春マンガの佳編だと思う。

  • ギャングキングの柳内大樹の描く不良少年の青春モノ。喧嘩描写も多いが、テーマはそこではない。

    主人公・坂本海星は、長崎の軍艦島の見える街で育った少年。母親を亡くして以来、父は酒浸り、自身は喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた。そんな時に父の幼馴染に、両親が育った故郷だという軍艦島に連れて行かれる。
    海星はやり場のない気持ちに次への道を見出すことができるのか。

    腐れ外道の不良も登場してるし、どんな話が展開されるのか楽しみです。

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