アバンギャルド夢子(新装版) (ヤングマガジンKCSP)

  • 講談社 (2013年4月1日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784063822908

感想・レビュー・書評

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  •  押見修造作品新装版刊行ということで購入。さすが押見先生見事な爆発力たっぷりの女子を描きます。そしていつもの男はされるがままタイプとこのころからブレていません。

     ちんこそれは爆発だっ!!!。男子学生が女体を夢想すると同じく女の子だって男のちんこぐらい妄想するんだ、そしてパッションしたいんだ!と夢子はエネルギッシュに男根を求めます。模写、チン択、そしてセックスと順番を経て自分の中の求める声に従いエクスタシーに達する。変態チックですが、泣いてまで自分をさらけ出してる夢子ちゃんの顔が良かったです。

     押見修造作品の男たち情けなさ。押見先生といえば悩める男を描くのがうまいですが、初期作品のころからまったく変わっていませんね。夢子の本田先輩は自分が流され系男子としては満点の男でした。読切作のスーパーフライも後のユウタイノヴァに繋がる男の夢を描いた作品でしたが、自分の想像した相手よりも現実の相手と向き合うことを描いていたのが好印象でした。だけど、あんな告白絶対にない!

     思春期のどうしようもない葛藤を描き続ける押見先生の原点がみれて満足でした。他作品も買わねば

  • やってることはCFNM系アダルトビデオみたいだが、セクシャルな感じはなく、あくまでも内なる衝動に突き動かされたティーンの暴走話という感じ。
    新井英樹の『ザ・ワールド・イズ・マイン』や映画『スーパーバッド 童貞ウォーズ』でもやたら男性器をスケッチする描写が出てきたのだが、射精と写生にはある種の親和性があるのかしら。

  • 思春期の頃の妄想力は無限大。大人になっていい意味でこの力が使えたら何かが変わりそう

    【主人公】エロに対する興味が強い高校1年生女子
    【概 容】日常の様々なモノをエロティックに妄想してしまう女の子の物語

    【文字の量】少なめ 〇●〇〇〇 多め
    【コマ割り】少なめ 〇〇●〇〇 多め
    【非日常性】薄め  〇〇●〇〇 濃いめ
    【目の描写】薄め  〇●〇〇〇 濃いめ

    【このマンガ好きな人にオススメのマンガ】
     ・フォビア  原克玄、ゴトウユキコ先生 
     ・可愛そうにね、元気くん  古宮海先生 
     ・みたむらくん      えりちん先生   

  • 久々に押見修造氏の作品が読みたかったので・・・ 原点の最初の単行本を読了。 こういう題材は・・・ 読んだことがなかった。 ”アバンギャルド夢子”と”スーパーフライ”もマジで面白かった。 やっぱ、押見修造氏の作品はほんと読むたびに「最&高!」だって思えるよ。

  • 変態

  • 作者の最新作とくらべ、絵は汚いが内容は今に通じるものを感じる。書きたいものがはっきりした人なんだなぁと思った。

  • この斬新なストーリー!押見さん!題材的にはエロいというより変態に近い。絵とかわいさと描写でエロいというよりは人の性への探究心的な感じで描かれているかあら思わず笑ってしまう!そしてタイトルセンス!!

  • 氏の一巻完結の漫画はこれまでに一冊だけ読んできましたが…一冊だけなのであまり偉そうなことは言えないのが残念なところではあるのですが…今作もまた傑作! ですね! 男女関係においてひっじょおに重要なことを今作では描いている! と僕は思うのでありまして、それは著者も「あとがき」にて述べてはいるんですけれども、いやはやまさかこれほどとは…僕も作中に登場してきた男の子みたいに女の子に対して「彼女もまた我々同様、人間である」ってなことをあんましうまく理解できていない時期があったもので…って個人的な話はどうでもよいっ! ともかく思春期の男女が陥りがちな問題をこの作品はあえて提示している…! そんな風に思いましたかね、僕は…

    ヽ(・ω・)/ズコー

    まあ、こういった問題を乗り越えて人は大人になっていくのでせう…現代日本にはこういった問題を乗り越えずに、っていうか、避けて通る人が多々いるのではなかろうか…と推測されるところに現代日本の危うさが潜んでいるとも言えるわけですが…一介のフリーターの意見でした。さよなライオン…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 完全なる表紙買い。
    キャンバス地の質感が本当に素敵です。

    内容も、男性器の話ではあるものの哲学的でよかった。
    男女の性差について考え、自分にはないモノへの興味が
    ふつふつと湧き上がってくる気持ちがなんとなく分かったような
    気がしました。
    本作では「男性器→芸術」という一風変わった昇華の仕方ですが、
    芸術家って誰しもこれぐらいぶっ飛んでるのかもしれない。

    他の作品も買ってみたくなりました。

  • あとがきを読むまでもなく、心理・哲学的に解釈できるマンガだった。押見さんてタブーに向かい、突き抜けることで、根源的なものをあぶり出していく。しかし、スピード感が青春だな。

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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