- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784063823509
感想・レビュー・書評
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なんて人間賛歌だ…。単純に生きていくのにも理由が必要な人間、それら個人個人が抱く理由に客観的な優劣はとてもつけられないが、他人の純粋な幸せを思い「生」の理由を得る本作の主人公はハチャメチャ幸せな部類でしょう。羨ましい。
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オッパイがもめてた。
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少し涙ぐみながら文字を打っている。良かった。本当に良かったと思える漫画だった。笑える哲学であった。
タケヒコのねじ曲がった個性、過激な行動のエスカレートで笑わせながらも見えてくる人生への問答に焦点を絞り込んでいて、その問答、台詞に虚を付かれハッとなってしまうのに、滑稽さが同居し、笑いに昇華され、非現実と現実の境界線の曖昧さが滲み出る不条理なメタ的な世界観に彩る言葉選びの卓越したセンスが隅々まで行き渡った空間は、ただのギャグ漫画として片付けられない傑作でした。
人のために生きずに、自分のために生きてか。 -
シニカルな笑いの連続だった。
主人公を見た時に視界にホームレスが入ってきたような目を背けたいが見てしまう感覚とそこにいるのは自分自身かもしれないという没入感を抱いた。
主人公は屁理屈というよりも達観というか言語化しずらい生きづらさを抱えつつも、何よりも妹の幸せを基準にして生きていた。
妹を不幸にしていのは自分ではないかと思い立って突発的に上京した主人公が、同じく突発的に上京したキャラクターと出会い、そして大学生と出会い、3人で便利屋を始めた。
ある種の社会進出、奇妙な成功体験(自動車のルーフに大便を放置していく犯人を探してほしい依頼など)が主人公が自立をしていくきっかけになっているような気がした。
自死を考えて中ば強引に移住してきた作家と主人公の対話での“死ぬのは死ぬほど簡単なのでいつでもどこでもできるぞ?だが、問題は本当にそれが今日・明日かどうかだ”は卓越した死生観の吐露のようで心にグッときた。
妹と幼馴染の結婚により、妹から解放(というよりも、自立)した主人公は幸せになってほしい。 -
延々と続く妄想的戯言に垣間見る真実
オモロ -
ひたすらメタくてツラかったけど、読めて良かった…ありがとうという気持ちだけが浮かんでいる。
ドストエフスキー+カフカ+芥川+太宰=古谷実。
現代の私小説家は、みな漫画に向かっている。表現手法文字列ではなく、絵になってきている、という違いしか無い。 -
主人公が素晴らしい。
境遇を考えるとこんな人が産まれてもおかしくないのかもしれない、とは思わないけど
ひところで言えば、下には下がいるって言うことがわかるお話です
あ、あと一ついいところがあるとすれば人が死なないってところ -
最終巻。ブタいいやつ。
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もっと長く暗黒な展開になると思っていたのでは4巻での終了は拍子抜けな感じもしたけど、とても良かったです。
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27.1.3. 一気読み。薄気味悪いスリル感がない分、読書感は爽快。
最初と最後のラジオの感想はウケた。
新しいギャグ漫画なのだろう。
楽しかった。
古谷実の作品





