ヴィラネス -真伝・寛永御前試合-(3) (ヤングマガジンコミックス)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063827552

作品紹介・あらすじ

「外道」とは、すがすがしいまでに「生き残ったモン勝ち」。人を捨てし剣聖・塚原卜伝と対峙した宮本弁之助は、自らの生命力に賭け、家ごとぶっ潰したが‥‥!? ネクスト外道ガール イズ 関口柔心! 折って折って折りまくるオンナッ!!

感想・レビュー・書評

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  • いや、自分でも、ちょっと恥ずかしいんだが、久しぶりに読み終わった瞬間に、「ガッデム」と口に出しちまった
    好きな作品が理由も判らず打ち切られた時は、どちらかと言えば、呆然とする事が多いけど、「ガッデム」と出ちゃうのは、大ハズレを引いちゃった時
    でも、この『ヴィラネス―真伝・寛永御前試合―』は、どちらかと言えば、大当たりに入れても問題ない作品だ
    では、どうして、「ガッデム」と出てしまったのか、連載を一時中断します、とお知らせがあったからだ
    しかも、その理由が「原作に追いついちゃったから」って・・・まぁ、それは仕方ないんだけど、結構、これはショックだぞ、YM3編集部さん
    でも、意外だったな
    夢枕獏先生が原作だから、既に完結済みの作品をコミカライズしているのかと思ってたのだけど、現在進行形で夢枕先生が精力的に執筆している小説を漫画にしてたのな
    なるべく、早めの再開をお願いしたいが、こればっかりはなぁ
    そんな事もあってか、この(3)は先の巻より幾度も読み返した
    そこで、ふと思ったのは、夢枕先生と雨依先生の相性
    結構、イイと私は思う
    あくまで、私の中で、夢枕先生の(イイ意味で)毒のある文章の魅力を殺さずに、それどころか、更に引き出せる漫画家は伊藤勢先生が一番なのだが、雨依先生も可能性はある
    ストックが溜まるまで、この仕事も止まってしまう訳だから、他の小説のコミカライズに挑戦するのか、それとも、オリジナルを描くのか。前者なら原作によるが、知っている作品なら購入を検討する
    こう、巧く説明できないが、この『ヴィラネス-真伝・寛永御前試合』って漫画は、メインのキャラクターらが、見た目だけは可愛い、もしくは美しいもんだから、余計に「強さとは何か?」や「本当の意味での勝利」について深く考えさせられる
    vs卜伝の決着、そして、師匠越えを果たした事で、弁之助は一皮剥け、後戻りが出来ぬ外道を真なる覚悟を抱き、歩み出す一方で、話の主役は、彼女とは異なるヤバさと才能を有する関口柔心へ移る
    世界の理を研究と実地で掴み、完璧な破壊の極意に迫りつつある、少女の姿をした怪物が挑むは、人知を超えた巨体と殺傷力、そして、残虐性を孕む黒き魔狼
    柔心は、この巨獣に、何より、己に打ち勝つ事が叶うのか!?
    うーん、ホント、早く続きが読みたいぜ
    この台詞を引用に選んだのは、有無を言わせぬ説得力が宿っていたので。人間、怖いモノがあって当然。それは決して、恥ずかしい事じゃない。けど、前ないしは上に行く人間ってのは、自分の恐怖と向き合う強さを持ち、なおかつ、それをコントロールが出来るもんだ。まぁ、恐怖や臆病を武器に出来てしまった時、人は人の枠を少し越えてしまうから、それはイイと言えるかは微妙だが

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