少女不十分(3)<完> (ヤンマガKCスペシャル)

  • 講談社
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本棚登録 : 134
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063828603

作品紹介・あらすじ

少女Uと両親の秘密を知った僕。監禁生活は破綻を迎えたが、ただの作家志望の大学生に過ぎない僕が、彼女のためにしてあげられること‥。救いを求める二つの不十分な魂。「事件」が終わる時、生み出された「物語」たち。それは作家志望の青年がプロの作家になる瞬間でもあった。西尾維新とはっとりみつるが描き出した不十分な少女と青年の1週間。ついに感動の完結――。

感想・レビュー・書評

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  • 道から外れても面白おかしく生きていく事ができる、という主題と乾いた雰囲気が凄くマッチしているんですよねぇ
    読後感も爽やかで気持ちいいです。

    ただ、全3巻は長かったようにも。
    でも無理に短くしたら最後が軽くなる気がするし、難しいですねぇ

  • 彼女にとってのルール。
    理屈っぽい話だけど、よかった。

  • 緊迫感がないまま突然終わる非日常。後日譚はいらなかった。

  •  少女に拉致監禁された作家志望の大学生の物語、そのコミカライズ作品はこの三巻で完結している。
     自分は原作を読んでいないので、この作品のどの要素がどこまで原作に従って描かれたものかは判断が付きかねるのだが、物語の中核をえぐるような演出は本当に素晴らしかった。
     最初から破綻が予告されていた物語は、この三巻でも静々と破綻へと向かって一つ一つ歩を進めている。象徴的に描かれた生きた化石が、Uにまとわりつく亡霊がいずこから現れたものかがここでようやく端的に紹介されている。
     そして、彼が唯一できたことが、彼女のその片鱗を剝がした。これが救いの表現であることは明らかだろう。ここでの彼の行いがどれほど彼女を救い上げたのかは、絵が持つ力が十全に表現している。
     全体的に黒で描かれた物語は、逆光によって描かれた両親のように世間によって暴かれた。であればこそ、白を基調に描かれたエピローグの、黒で正装した彼女が印象深い。
     彼が言うように刻苦を重ねて得たであろう適応がまぶしくも喜ばしく、どこか哀しみさえあった。

     物語こそシンプルだが、演出の妙が光る優れた漫画作品であった。奥行きもまた味わい深い。
     文句なしに星五つで評価している。

  • "「先生の作品を子供の頃からずっと愛読していました
    こうしてお会いできてとっても嬉しいです
    これからよろしくお願いします
    楽しいお話をたくさん聞かせてくださいね」"

  • 全3巻読了。
    Uの行動原理がとても哀しい。
    あんな形で両親を失い、それでも両親との決まりごとを守って生活していたとは。
    作家志望としてできることを見つけ、話したことで少女の何かが救われたのなら良かった。

  • 思わせぶりで終わった感強いですね。
    1巻1話が良かっただけかな
    ちょっとがっかり

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著者プロフィール

「さんかれあ」(全11巻 講談社刊)「綺麗にしてもらえますか。」(~5巻以下続刊 スクウェア・エニックス刊)

「2021年 『かいじゅう色の島 1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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