進撃の巨人(3) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社 (2010年12月9日発売)
3.92
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  • (55)
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本棚登録 : 6271
レビュー : 233
  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063844108

作品紹介・あらすじ

巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。


大巨人の出現により壁が崩壊し、無数の巨人が壁の中に侵入する。ミカサは次々に巨人を倒すがエレンの死の知らせに動揺し、危機に陥ってしまう。そこへ巨人を襲う謎の巨人が登場し、ミカサの窮地を救う。何体もの巨人をなぎ倒し、遂には力尽きた謎の巨人。その正体は‥‥!!

感想・レビュー・書評

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  • 『進撃の巨人』での自分の好きなキャラトップ3が、アルミン、ハンジ、そしてピクシス司令なのですが、アルミン、ピクシス司令に惹かれるきっかけがこの三巻でした。

    前巻、謎の巨人の中から現われたのは、巨人に喰われたはずのエレン。エレンは敵か味方か、人間か巨人か。兵団はエレン、そしてエレンをかばうミカサとアルミンに刃と砲弾を向ける。

    アルミンは体力的にはひ弱で、子供の頃はいじめられっ子。そんなアルミンを守ってくれたのが、エレンでありミカサ。自分の弱さに負い目を感じ続けていたアルミンに、エレンとミカサは兵団の説得を託す。

    熱血であったり、運動神経バツグンであったりといった、いかにもな主人公よりも、知略をめぐらす参謀的なキャラが好きなのですが、アルミンはまさにそういうキャラ。

    それでいてこの場面は熱かった! ずっと自分のことを足手まといの臆病者だと考えていたアルミンだけど、そう思っていたのはアルミン自身だけで、エレンもミカサもアルミンのスゴさは十分に分かっている。だからこそ、この危機的状況をアルミンに任せる。

    そしてアルミンは二人の信頼を受け、兵団に命を賭けた説得をする。例え相手がそれに耳を貸そうとしなくても、最後の瞬間までエレンとミカサはアルミンを信じ、アルミンは話し続ける。この三人の信頼と友情、そして覚悟。
    それでいて合理的にエレンが敵でない理由、そして巨人に侵入された地区の奪還を説くアルミンの、頭脳にただただ読まされました。

    そして現われたのは、南側領土の最高責任者であり、生粋の変人とも言われるピクシス司令。この司令のキャラも良い。危機的状況にもかかわらず、どこか茶目っ気があって老獪というか、いかにもくせ者感を漂わせます。こういう喰えないキャラは元々好きなのだけど、その後の彼の言動はさらに自分を引き込みました。

    地区の奪還のためアルミンとピクシス司令を中心に、新たな作戦が立てられ始めるものの、兵士達には巨人への恐怖と、作戦に対する不安と不信が渦巻き、それは遂に兵団の内部崩壊を引き起こすまでに。

    緊張が限界まで高まったときにピクシス司令が下した命令。そして語られる言葉は、人類の罪とこのまま領土が奪われた場合の絶望の未来。そして、兵士たちはピクシスにまた一つ、命令を下すのだけど、この悲壮なまでの命令と、その命令に含まれた凄みと覚悟がまたとんでもなかった。

    この場面で『進撃の巨人』という作品に対する信頼というものが、自分の中で固まったと思います。

    そしていよいよ地区奪還のための作戦が遂行される。しかし、そこでもまた大きなアクシデントが発生し、現場の兵士達は決断を迫られます。絶望の中で唯一残された希望のため、足掻く兵士達。

    この三巻で描かれた三つの戦いと決断。それは人の強さも弱さも、世界に対する絶望も希望も浮き彫りにし、物語を先へ先へと引っ張っていきます。『進撃の巨人』を貫くテーマの一つが、ここで大きく決定づけられた、そんな巻だったとも思います。

  • 【大巨人の出現により壁が崩壊し、無数の巨人が壁の中に侵入する。ミカサは次々に巨人を倒すがエレンの死の知らせに動揺し、危機に陥ってしまう。そこへ巨人を襲う謎の巨人が登場し、ミカサの窮地を救う。何体もの巨人をなぎ倒し、遂には力尽きた謎の巨人。その正体は…!!】

    気になった点はココ!!
    ・巨人は南側から来る。
    ・巨人の出現までは人間同士で争っていた。
    ・常に一緒に動くライナー、アニ、ベルトルト。

    アルミンの演説にシビれました!!
    武力だけではない戦い方があるのだと思います!!

  • 登録漏れ

  • 物語の主人公には他には無い何かが備わってるものですが、謎も同時にありますね。それにしても、かっこいい、とはこういう事ですね。

  • 未感想

  • すごいな!
    主人公の存在そのものが
    世界にとって諸刃の剣ですか…。

    アルミン…頑張れっ。
    わたくし「ヒーローの隣にいる
    普通っぽい友達」が好みでして。

  • ドット・ピクシスがどんな人物なのか謎ではあるけれど、戦意喪失してしまった隊員達に対してやる気を起こさせたシーンには感動しました。

    早くエレン起きてー!!寝てる場合じゃない!!

  • 巨人に拠る再度の侵略、そしてエレンが巨人化の力を得たことで見えてくる人類側の問題点
    本作は小さな人間が大きな巨人に挑む戦いの物語であるのだけど、もう一つの側面として人類側の意志をどのようにして統率するかという点にも力を入れて描写しているように思う
    3巻の時点で単純に巨人と戦うだけの物語ではないのだよと申告するかのような内容には感嘆する

    2巻の時点で巨人を殺す巨人を見たミカサ達はこれは人類にとって絶望を覆すきっかけとなるのではないかと踏んだわけだけど、巨人に蹂躙されてきた兵士たちにはエレンが味方だなんて俄には信じがたい
    不信の根源に有る恐怖は言葉で拭い去れるものではないし、行動で味方だと表明するのも難しい。エレンやミカサのように証明を放棄して逃げようとするのも仕方ない状況
    けれど、この場にアルミンが居ることが二人にとってどれだけ心強いか。そして二人から頼られたことがアルミンにとって力強さを感じられたことか

    エレン、ミカサ、アルミンってそれぞれタイプも得意ジャンルも異なるのだけど、このシーンは何故この三人が幼馴染として成立しているか、そして三人が互いをどの様に信頼しているかが見えてくるシーンだった


    ピクシス司令の登場に拠ってエレンが戦力と認められる展開はそれまでの展開を思えば、都合が良すぎるように思うけれど、この局面での本当の問題って「巨人になる人間が目の前にいる」では無く、「兵士たちの心が折れ掛けてる」点。幾らかの兵士は戦いから逃げるために暴動すら起こしかねなかった
    人類は巨人に殺される前に人類に殺されてしまう

    だからこそ、どうしてもエレンには人類の希望となってもらわないと困る。暴走して味方を攻撃しようが、気絶していようが
    壁が破れ、巨人が迫り、人々の心は折れかかっている
    その中で勝利への希望を託されあまりに多くの命を費やすことになったエレンは果たして目覚めることが出来るのか……

  • アルミンの演説が熱い。
    ピクシス司令とイアン班長の、覚悟を決めた指揮が痺れる。

  • リヴァイが殉職しようという部下に
    「お前は十分に活躍した そしてこれからもだ
    お前の残した意志が俺に”力”を与える
    約束しよう 俺は必ず!! 巨人を絶滅させる!!」
    という台詞は痺れる。
    単純に良い上官だし、
    エレンと同じように巨人から世界を奪い返す意志があるのだ。

    ウォール・マリア陥落後調査兵団がしていることは、
    大部隊を送る為の下準備という設定もリアルに練られている。

    巨人化したエレンを変わらずエレンと認識しているのは
    アルミンとミカサだけ。
    辛いがこれもリアルな描写だ。混乱する方が大多数だろう。

    自分が持っている鍵は地下室の鍵であり
    そこへ行かなければいかないということを思い出すエレン。
    エレン本人すら現状を把握しきれない状況で、
    エレンが自分たちを守ったことだけ今は理解できればいい
    というミカサの言葉はすっきりしていて良。

    2巻でも少しミカサが言っていたが、
    エレンとミカサがアルミンを信頼していることがはっきり言葉にされた。
    どの行動が正解か当てられる。
    自分のことを無力で足手まといと思っていたのは自分だけで
    エレンとミカサは自分を信じてくれていたというのは胸が熱くなる。

    駄目だと思った後も
    「人類の栄光を願い!! これから死に行くせめてもの間に!!
    彼の戦術価値を説きます!!」
    と叫ぶアルミンの気迫は凄い。

    ピクシス司令の登場、そして
    彼が「現状を正しく認識してる」と言うエレン。
    敵は巨人だけじゃない。
    人類は人間同士で争っていて、強大な敵が現れたら
    一丸となると言われていたが、そんな訳はない。
    司令はエレンを皆の前で、
    極秘裏に研究してきた巨人化生体実験の成功者だと言い切る。
    しかしそうでもしないと、恐怖と絶望に総崩れしかねない。
    一度巨人の恐怖に屈した者は二度と立ち向かえないから去っていい、
    その恐ろしさを自分の親兄弟、愛する者に味わわせたいなら去っていい。
    厳しい言葉だが、真実だ。
    家族を守りたい、そして家族より自分の方が少しでも
    巨人に対抗する力を持っているなら、恐怖を抱いても屈してはいられない。
    震える足を止めるのではなくただ事実を思い知らされる台詞である。

    人類が滅ぶなら巨人に食い尽くされるのではなく
    人間同士の殺し合いで滅ぶ。
    ウォール・シーナの中だけでは残された人類の半分も養えないから。
    これより奥ではなくここで死んでくれ。
    徒に嘘を並べて気分を高揚させようとするわけでもなく
    予想される未来を述べる。これが、説得力がある。

    それは人類が奪われてきたモノに比べれば小さなモノかもしれん
    しかしその一歩は我々人類にとっての
    大きな進撃になる
    という、ここでタイトルの進撃の言葉が含まれていることも熱い展開だった。
    奪われた物を取り返す。それはほんの少しだとしても
    奪われるなかりだった人類にとっては
    今まで成し得たことがない大きな一歩になるのだ。

    ここまで高めておいて、この流れで巨人になったエレンが
    思い通りに動けず、ミカサは攻撃されアルミンが必死に呼びかけるが
    家にいて夢見心地でソファにいる夢を見ている。
    もどかしく相変わらずハラハラする展開だ。

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著者プロフィール

漫画家。大分県出身。デビュー作にして代表作になった『進撃の巨人』を2009年より『別冊少年マガジン』にて連載。同作品で第35回講談社漫画賞少年部門を受賞(2011年)。

「2021年 『バイリンガル版 進撃の巨人4 Attack on Titan 4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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