惡の華(3) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1240
レビュー : 74
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063844368

感想・レビュー・書評

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  • 2巻から続けてレビューします。

    切ないっすね。

    態度のはっきりしない男は嫌いです。そういう春日くんのクズっぷりがまたいいんですが。

    私はこの巻から佐伯さんにも感情移入出来なくなりましたね。そもそも、感情移入したり共感したり、あぁーこういう人いるわー、っていう実感を呼び起こす納得感、そんなものをこの作品に求めたら痛い目に合うだけだと思いますね。変態だと、クソムシだと、自認することでもあるし、人によっては自身の学生時代の鬱屈やトラウマすらフラッシュバックするでしょう。それは決して気持ちのいいことではない。

    ただし、だからこそ、こんな学校糞食らえだとか、あの女子のパンツ見たいとか、思春期に「妄想しつつ実行しなかった」ことを、仲村さんの導きもあって、やり遂げてしまう、解放してしまうことに、この作品のカタルシスはあります。それは、充実した学校生活を送り、健全な生徒であることに何の疑問もなく過ごせた人には抱けないカタルシスです。だから、思春期に「苛まれた」人に向けて押見さんは贈ったのだと思っています。

  • 二巻まではただのイタイ漫画かと思ってたけど、そうじゃないということが三巻で遂に判明。
    三巻のために一、二巻があるよと聞いてたけどたしかにそうだと思った。
    絵がすごくうまくなってたから余計ずどーんときた。
    誰が変態だとか佐伯さんはなんでそんなに春日くんのこと好きなのとか仲村さんマジキチとかそういう話じゃないと思うの。

    かっこよさそうな本を読む。変態のふりをする。自分に価値を見出してくれる人に固執する。
    自分の生きてる世界をくだらないと思う。見下すことで自分を保つ。ダメなのは自分じゃなくて自分がいる場所だ。抜け出せばもっと面白い生活に変わると思っている。
    きっと全部、「何もない自分」「何もできない自分」を受け入れられないから。自分を肯定するために逃げる。

    そういう思春期を真正面から見てる話だと思う。
    どもったり泣いたりしたとき、あぐ、とかすごくかっこ悪い声が出るところも本当に正面からズバズバいっている。
    中途半端なエロも、イコール思春期。
    仲村さんの一見頭のおかしい叫びも全部納得がいく。

    春日くんも仲村さんも佐伯さんも、他人を巻き込んでるけど実はみんな自意識の中にいる。
    春日くんが仲村さんを呼び止めたのは佐伯さんより仲村さんのことが好きになったんじゃなくてきっと「ミューズの存在」より「(変態としてでも)価値のある自分」を求めただけ。
    ただ、他人を巻き込んでることによってお互いに傷を抉られて、自分を正面から見れるように成長するのか。最後の春日くんの6コマみたいに。
    結局大人に捕まるところも所詮思春期という感じで皮肉。

    そしてあとがき?で書かれていた「思春期の始まりはわかりやすいけど終わりは勝手に来てくれなくて ほっとくとずっと出られない」ということ。
    恥ずかしながら私もまだ思春期だ。大人にならなくては。

  • 悪の華といったらボードレールですが、前に同タイトルで全く違う内容の本を読んだことがある気がするので、きっとこれも無関係の本だろう、と思いきや、主人公の愛読書が悪の華ということで、しっかり関係ありました。
    好きな子の体操着をつい盗んでしまったことから、主人公の転落の道が始まります。

    ただ、好きな人の持ち物を盗むという行為は、よく聞くリコーダーの話などもよくわからないので、なんだかピンときませんでした。
    そんなに後悔しているのなら、なぜすぐに戻さないんだろう?困っているのなら早く手放してしまえばいいのに?とクールに思ってしまう自分には、話に入っていけないように感じます。
    やはりそこがキモだったようで、その過ちをクラスメイトの仲村さんに見られていたせいでどんどん追い詰められていく彼。

    仲村さんはかなりイカれていますが、それほどまでにゆがんだ人の興味を見てみたいという割に、普段は全く人と交流しないというのは、(結局人に興味があるの?ないの?)とどうも腑に落ちなく思いました。

    わけがわからない、と思いましたが、著者のメモに「自分にとって変態とは何か考えてほしい」とあったので、(なるほど、この本にはそういう意味が込められているのか)と少し納得できました。
    おもしろいのかわかりませんでしたが、3巻まで出ているようですし、人気なんですね。

    主人公は「悪の華」を人生のバイブルとしていますが、作者のバイブルはは「ドグダマグラ」だったようで、登場キャラよりもどうやら作者が一番ディープだなあと思いました。

  • こういう作品は10代のうちに読むべきだよなぁ。
    って今ならわかることなんだけど。

  • 読了

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  • -

  • ここまで読んでも私にはイマイチよくわからない。
    仲村さんも春日も、この田舎という退屈な日常で、自分は特別といった思いがあり、それが変態という表現になったんだろうか。

    どのシーンも共感はできないけれど、春日の他人とは違うんだという発言だけは、思春期にありがちな思いで、そこだけは頷けた。

  • 仲村さんを選ぶか、佐伯さんを選ぶか、究極の二者択一。
    この主人公をただの優柔不断だと思えないのは何故か。

  • 「黙ってないで何か面白い話しろよ」

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を連載。

「2014年 『惡の華(11)<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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