- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063848892
作品紹介・あらすじ
動物しかいない星「どうぶつの国」に暮らすタヌキのモノコ。両親を大山猫に食べられ一匹ぼっちになってしまったモノコは、ある日、見たことない動物‥‥人間の赤ちゃんを拾う! 小さな出会いが世界を変える、奇跡のアニマルファンタジー開幕!!
最後にして最強の「バベル3」ロビンとの戦いが始まった! ゴリラ2匹がかりで迎え撃つタロウザ陣営だったが、その圧倒的強さの前に、戦闘開始早々倒されてしまう‥‥。ロビンが止めの一撃を振り下ろそうとしたその瞬間、立ちはだかったのは、なんとハイエナの女王・エナ!! 「ここからは私が守る!」
感想・レビュー・書評
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未来に対して変化を恐れる。自らの恐怖に打ち勝つことが出来るかが描かれる第12巻。そして、ギラーの目的と信念が明かされます。
変化を恐れない勇気。自分が今までやってきた生物としての本能を捨てられるか。肉食動物にしろキメラにしろその変化は恐怖を伴う行動である。なんのために生きるのか、そんな根本があるからこそ生き物は変化をしても誇りを持ち続けれる。ライオンは家族と種族を守るということを、キメラはこれからの未来を、それぞれが誇りを胸に生きる選択肢をする。変化を恐れず、前に進むことは現実でも怖くてしょうがない行動ですが、彼らのように気高く生きれるよう頑張りたいな。
ギラーが考える死。今回今まで謎だったギラーの出自が描かれました。彼が崇拝する平等な死。確かに人間は未だに差別が当たり前のように存在する。そのため図らずとも死が平等であるという考えに達するのはしょうがないかもしれない。けれども、苦しいからって死に逃げ込むのは違うんじゃないかと思う。平等な死が常に横たわっているからこそ、生物はその生物らしく生きられるんじゃないか。メメント・モリという言葉があるように死と生は一体であるからにどちらか一方に傾いてしまうのは違う。
ギラーが目的を完遂しようとするときに美味しいところを掻っ攫おうとする破壊の戦士ジュウ。平等な死を目的とするギラーに対して人の生に固執するこの男が現れるのは必然と言わんばかりのこの展開、実に燃えます。5人のヒトが考える死生観のぶつかり合い、もうそろそろ最終局面なだけにそれぞれのいい決着が見れたら本望です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やはりこれはとんでもない漫画だと自分は思う。弱肉強食、生きる意味、幸せとは何か、「少年漫画」というジャンルで扱うテーマとしてはあまりに重く、なにより難しい。少なくとも近年の少年漫画作品の中で上記のようなテーマを扱おうとした作家はいなかったんじゃないだろうか
正直物語の展開や戦闘シーン、セリフ回しなどガッシュの時にも見たような既視感はある。でも物語の本質はそれを補って遙かに重厚。雰囲気の根本はガッシュと同じであり、それでいて全く異なるパワーアップを遂げている。作者の描こうとする信念と覚悟がビシビシ伝わってくる。
巻末にもあったけどガッシュが凄まじいヒットをしたわりに、この作品はあまり世の中には知られていないみたいだ。実際「え?ガッシュの人また描いてたの??」みたいな反応をされることがほとんどである。売れ線ではないのかもしれない。でも自分はこの作品は「凄い」と思っている。ガッシュと比べても見劣りしない、それどころかもっともっとすごい。認知度が低いのが本当にもったいないと、そう感じる作品だ -
「バベル3」のなかでも最強のキメラであるロビンが、タロウザの前に姿を現わします。そこへハイエナのエナが仲間たちとともに登場し、おたがいに一歩も引かない戦闘をくり広げます。
キメラでありながら、戦士としての誇りをもつロビンですが、ギラーは冷酷にも彼に心行くまで戦いをつづけさせず、彼の身体を自爆させることでタロウザもろとも吹き飛ばそうとします。しかしそのとき、ロビンが自我に目覚めはじめ、ルークとサラダうどんと手を取りあって自分自身の人生を求める道が開かれることになります。
今回は、ルークの過去が明らかにされ、彼の行動原理が明確になります。これで物語の世界観は明確となり、あとは最後の決戦を待つのみといったところでしょうか。 -
Thanks to H.R.
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エナ、カッコよすぎるー。(*^▽^*)
カプリの本当の気持ちも分かって良かった。
ギラーもかわいそうと言えばかわいそうだけど。。
ジュウもやっと登場。
タロウザ、早く目覚めてー! -
これは漫画好きに共通する事だと思うが、面白い漫画は雑誌に載っている時も、単行本になってからも、何度も読み返してしまうものだ
普通なら、3度も読めば・・・言い方は悪いが、飽きが来る
しかしだ、それぞれの観念や価値観と照らし合わせ、『本物』と評してもいい漫画は、何十回も読もうが飽きない。むしろ、読む度に、前に読んだ時には気付かなかった細部に宿った魅力、また、自分の中の受け取り方の変化を楽しめる
いつもの悪い癖で、前置きが長くなってしまったが、正に『どうぶつの国』はそれだろう
漫画自体に計り知れないパワーがあるのは今更だが、読み手が何度だって読みたくなる漫画ってのは、かなり凄い存在だ。最近、出逢えたのはこれも含め、『弱虫ペダル』や『クロス・マネジ』、『七つの大罪』、『星空のカラス』や『透明人間の恋』だろう
講談社漫画賞を受賞するのは、当然と言える・・・ただ、まさか、児童部門とは思ってなかったが。このヘビーを通り越した、リアルな内容は一般部門のノミネートだろう、と予想していただけに、驚愕は相当だった
既巻もかなりの回数、読んでいるのだが、この12巻は特に再読数が多い気がする
中でも、Word.44目覚めに関しては、別マガ掲載時も、三日に一度はそこだけ立ち読みしていたし、12巻を入手してからは、ほぼ毎日だ
あくまで、私のハートを熱くしてくれた内容なので、ここでは伏せるが、ともかく熱くて厚い、とだけは叫んでおきたい
別マガで第44話を読んだ際、私の心に轟いた音は到底、文字に表せるものじゃないが、近いものを挙げるなら、「ズゴゴゴゴォォォン」だと思う、しかも、JOJO風の
感動で、心が揺さぶられた音なのか、毛穴がブチ開いたのか、それは定かじゃないが、「これが少年漫画だ!!」と直感できる漫画を読んだ時にしか、味わえない感覚だ
やっぱり、良かったー、『どうぶつの国』のファンで
最後に、『どうぶつの国』の最大の魅力はどこか、って聞かれた際の答えを挙げておく
一つに絞るのはホントに難しいが、それぞれのキャラの信念が善にしても悪にしても、つくづく真っ直ぐな所だ -
ジュウ登場!
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バトル展開が、殆ど『ガッシュ』の長編シリーズと同じノリだよなぁ。
「塔」の頂上に待つボスキャラに、それまでクローズアップされていなかった強キャラが突然戦いを挑む展開なんか、完全にテンプレですよ。
とりあえず今回の事で、キメラ関連については決着がついたってことかしら。そっちが盛り上がりすぎて、カプリ参戦が微妙に影に隠れてしまった感があり。 -
最後まで読めば面白いのは解ってる、感動もする…だけど毎回、時間が空くと入り込むのに苦労します。
ガッシュの時よりテーマが重いせいなのか、ホッと笑える部分が少ないためなのかもしれません。
でも合間にあるおまけマンガは本当秀逸です。
これを最終的にどう纏め上げるのか…期待と不安が入り混じってます。 -
ジュウ出ないじゃないか!
やっぱり,キャラクタの掘り下げが後付っぽいせいで,急に過去のこと話し始める展開はいただけない.
タロウザがいないせいで熱さも足りない.