無重力コミュニケイション(4)<完>

大柴健

• 講談社 (2013年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[『黒犬』の優樹さんの感想 · 2013年10月14日]

超能力者（サイキッカー）を主役に置いた漫画は多けれど、こうも甘酸っぱい気持ちで胸が一杯になる漫画も珍しくないでしょうか？ 少なくとも、私はそう思いながら、これを書いてます
かつて、格闘技の漫画を描いていただけあってか、キャラの動きも人体構造をよく知っている、と感心する事も多かったですが、やはり、この『無重力コミュニケイション』、最大の魅力は恋愛要素。明らかに龍太と美代子は両想いなのに、様々な悪い偶然や大人らの勝手な思惑により邪魔されてきた。紆余曲折を経て、ようやく、この最終巻で二人は二人だけのハッピーエンドを自分達の力と、戦い方で掴み取れた
サイキックとラブの見事な融合を果たしていた漫画でした、えぇ、ハイ
一読しただけでは「？」と思ってしまうタイトル、読了と同時に「なるほど」と膝を打ちたくなります
今更ですが、大柴先生、心温まる恋愛漫画を御馳走様でした