- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063850147
作品紹介・あらすじ
大宝律令が施行され、日本が統一国家として歩き始めた702年。父・天智天皇と夫・天武天皇の意志を継ぎ、国づくりに命を捧げた持統天皇。その波瀾に満ちた生涯が幕を閉じる……。里中満智子の大河歴史ロマン、30年越しでついに完結!
大宝律令が施行され、日本が統一国家として歩き始めた702年。父・天智天皇と夫・天武天皇の意志を継ぎ、国づくりに命を捧げた持統天皇。その波瀾に満ちた生涯が幕を閉じる……。里中満智子の大河歴史ロマン、30年越しでついに完結!
感想・レビュー・書評
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漫画なのに、考えながら読まないと、人間関係が分からない。それでも、この時代に想いを馳せ、考えるきっかけとなってくれる。漫画だからこそ絵としておちてくる。素晴らしい。
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サムネが変。安麻呂とのシーンで(´;ω;`)ブワッてなった・・
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32年にわたってつむがれた歴史ファンタジー完結。持統天皇(讚良)の晩年と死は壮絶なようなあっけないような…律令制度を定め、トップ個人の能力に負わない新しい天皇制をつくってきた仕上げとして即位した孫の珂瑠を上皇として見守りみちびきつつ各国を行脚したり残された課題を片付けていこうとする鬼気迫る姿はちょっといまの天皇の姿と重なる気がした。
最後まで複雑な系図を何度も何度も見直しながらでたいへんだったけれど、読みながらいろいろ考えることができ、完走できてよかった。 -
遂に「天上の虹」全11巻を読破。持統天皇の生涯に寄り添って完走した大作だった。亡くなる直前まで、大津皇子と大伯皇女を思っていたという設定が切ない。彼女は幸せだったのか、不幸だったのか。懸命に生きたということだけは、間違いない。これまで権力闘争に明け暮れた女性ということで語られていた持統天皇について、政治家として手腕を含めて見直したのがこの作品の功績だろう。盗掘の話までは必要だったのか、疑問だ。
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予想より早く完結!もうあと数年かかるかと思ってた。
362頁の
「(持統天皇は)その場しのぎの気休めはいっさいおっしゃらない それは真の優しさだとわたしは思います」
という阿閇のセリフがよかったな~。
相手の気持ちを慮って、と理由をつけて、その実自分がその場を快適にすごすためにその場しのぎの適当な事を言う、というのは責任感の強い讚良にはできなくて、でもそのことで人から「きつい」と言われたり、自分でも優しくなれない、と悩んでいて…という感じだったので、最後に阿閇にそう言ってもらえて、ずいぶん救われたのではないかと思う。
また、そう言える阿閇も、強くて優しい人だなぁと思った。