就職難!! ゾンビ取りガール(1) (モーニング KC)

  • 講談社
4.07
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063871937

感想・レビュー・書評

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  • 「僕の小規模な生活」の連載を終えた(休止した?)福満先生が新たに手がけるストーリー漫画。

    何度もここにレビューを書かせて頂いている通り、先生のエッセイ漫画は一般受けはしないと思うのですが、インターネットを拠点に活動する現代の歪んだ若者たちにとっては非常に面白く、僕は全ての著書を持っているぐらいのファンだったりします。

    しかしながら、ストーリー漫画はなー。「生活」は面白かったけど、この前マガジンに連載されたやつは正直微妙だったしなー。大丈夫かなー。と、まるで保護者のような気持ちで若干ドキドキしながら読んでみたのですが、これがどうしてなかなか見事な出来でした。

    ゾンビが街中を普通にうろつくというわけの分からない現象が起きているにも関わらず、それを処理するのが主人公の属する零細のゾンビ取り会社という脱力した感じの世界設定がまずよいです。

    この、なんていうか、現代日本特有の無関心さを揶揄した雰囲気は、「ありえないんだろうけどありえそう」なギリギリなところをうまく表現できている気がします。

    それに、意外なことにバトルシーンが熱い。最初のほうに出てくるゾンビは動きもゆっくりしているし、頭から網をかぶせたらよいだけで、野良犬や何かをつかまえる保健所的な機関の作業員という雰囲気でほのぼのした仕事風景が描かれているのですが、中盤に強いゾンビのグループが出現し、「かまれたら死ぬ」ということが改めて明確化されます。

    それを踏まえたうえで、開始されるゾンビVS主人公・バイトの女の子の壮絶な戦い。様々な技が駆使され、アクションも軽快で手に汗握るバトルが繰り広げられます。何しろ、一発でも噛まれたら終わりなわけで、緊張感もハンパありません。

    福満先生の絵はかわいらしく、バトルシーンなんて向かないと思ってしまっていましたが、とんでもない。少なくとも、ここ最近出版されているような「ぬるい」能力バトル漫画よりはよっぽど楽しめました。

    ただ、「生活」でも後半は息切れしてしまったのか、なんとなく話が広がらないまま終わってしまったので、本作もその辺りは心配です。今後の展開に不安半分期待半分なので、もし先生がインターネットサーフィンの過程で偶然このレビューを見かけられた際は、何卒その辺りよろしくお願いします。

  • 『アイアム?』という漫画の新刊と同時期にぶつけてくるところが素敵。
    もちろん、あの長いあとがきも読んでおります。
    続きが楽しみです。

  • 原因不明でゾンビがはびこるようになった日本。
    噛まれなければ発症しないものの、老衰や事故死でも死後には必ずゾンビ化。
    そんな世界の5名からなるゾンビ回収・処理会社が舞台。

    特に目新しい設定や世界観はないシンプルなゾンビ漫画だけど
    福満さんの絵柄のせいで妙に上手い事恐怖とエロスが共存してる。
    普段のほほんとしてる表紙の女の子が段々とやる気を出していく様が楽しいね。
    主人公格の捕獲器具開発担当の男の人は彼女に居場所を取られるんじゃなかろうか。

    簡潔に表すとゆるいバイオハザードみたい。でもそれでいて本格派。
    公園での捕獲練習シーンや初捕獲なんかは息をのむね。
    それもそのはず、後書きのゾンビ論はなかなかに深くて読み応え抜群。
    今後が楽しみなホラー漫画の1つであります。

  • い、いいねぇー、このお尻!

  • 「僕の小規模な生活」に収録されていた短編は面白かったんですけれども、これは…あんまり面白いとは言えませんでしたねぇ。社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    一体、どこを面白がればよいのか…なんか主人公の行動とかヒロインである彼女の行動とか…なんかうまく言えないんですけれども、ヘンなんですよねぇ…それを面白がれば良いのか…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    どこか抜けている感じのする二人がゾンビ取りに躍起になる話と言うか、それがお仕事のお話なんですけれどもね…このまま面白くなるのかなー? という感じなんですけれども、全くもってつまらない!! というわけでもないのでアレですね、これは「あとがき」を楽しむ漫画なんでしょう、きっと…(!)

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • やたら不必要にムチムチしてる

  • 正直に言うと、私は福満しげゆきのことを日々気にしている。

    本屋でかれの著作を見かけないと、干された?!と心配な気持ちになる。大きなお世話。

    ほのぼのエッセイ漫画家としての需要が主なこと、それは当人が望んでいたものではなかったことを、読者は知っている。

    (そもそも、僕の小規模な生活も、うちの妻ってどうでしょう?も、ほのぼのというより作者の猜疑心とか不安とかコンプレックスとか、ドロドロな面ばかりで、実際のほのぼのした要素は一部だと思うのだけど…)

    そんな中で、とうとう今まで単発で描いてきたゾンビものが連載とは!
    やったー!頑張れ!!

    2ちゃんやネットのレビューをみる限り、福満読者は彼を心配し、応援する傾向が強いのではないでしょうか?

    そして私もその一人なので、応援の意味もこめて、断固ブックオフで買い続けてきた漫画を、今回は新刊でちゃんと買いました。笑

    芸人の有吉さんのツイートで「ゾンビ捕りガール」の字面を認めた時の嬉しさや安堵感といったら。(いい宣伝になると思った)

    その反面、大きなお世話ながら、ちゃんと面白いストーリー漫画がかけるのだろうか…と心配していたのですが、ちゃんと面白くてそこに感動しました!笑

    漫画が面白かったことより、福満しげゆきが、面白いストーリー漫画を描いたことが嬉しかったー!

    だから二巻を早く出して下さい…。

  • 愛着のある主人公と、何かエロい絵柄が好き。

  • 連載中に本誌でよんでました。表紙かわいい。日本人の順応性の高さや社会への無関心さが揶揄されていて、それがいちいちリアルでおもしろい。早く連載再開されないかな。

  • 読了日20130727

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著者プロフィール

かつては「ガロ」(青林堂)、「アックス」(青林工藝舎)などを中心に作品を発表し、じわじわとファンを増殖させているサブカル的な若手作家でしたが…。その後、いろいろありまして…。2022年9月現在は、日々、妻のギャースにオロオロしながらも、東京の端っこで妻ひとり息子ふたりと小規模に生活中です。くわしく知りたい方は『僕の小規模な失敗』(電子版/講談社、紙版/青林工藝社)、『僕の小規模な生活』(講談社モーニングKCDX)、『うちの妻ってどうでしょう?』(双葉社)、『妻に恋する66の方法』(講談社イブニングKC)、『妻観察日記』(小学館)の私漫画シリーズ他5作品も是非お読みください。ちなみに『妻と僕の小規模な育児』は私漫画シリーズの第5弾です。


「2023年 『妻と僕の小規模な育児(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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