- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784063872965
感想・レビュー・書評
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おもしろかった。
『雨月物語』『百鬼園日記帖』『イワンの馬鹿』『ハローサマー、グッドバイ』
『新しい人よ眼ざめよ』『荒野のおおかみ』
イワンの馬鹿、読んだのは小学低学年のころだったんで、こまかいところは覚えてないが、結構好きでなんどもなんども読んだ記憶がある。確かイワンの馬鹿と森はいきている、というのが一時期マイブームだった。
再読したくなるねぇ。
残念ながら3巻までしか出ていないが
つづきも読みたい。
そして、未読の本がでてきてほしい、、と思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本をおいしそうに食べている様子が魅力な、第3弾。
今回題材となったのは、以下の“本”たち。
雨月物語
百鬼園日記帖
イワンの馬鹿
ハローサマー、グッドバイ
新しい人よ眼ざめよ
荒野のおおかみ
これらを軸とした同級生や先生たちとの交流を糧に、
しなやかに伸びていく草子がみずみずしく。
そんな中での、自身の状況と照らし合わせての
自作の「ブックガイド」が染み入ってきます。
“自分に期待しないで誰に期待するんですか”
そして、草子にとっての一つの別れが、描かれています。
哀しいけれど前向きな、そして大切な思い出としての。
“本に…会いに行くために…私は強く…
強く…ならなくちゃダメなんです!!”
にしても、ラスト、この引きは生殺しです。。
次巻が気になって仕方がありません、、最初から再読しよう。。
“いつも本があった、楽しい時も哀しい時も”
そんなフレーズと共に浮かんだのは華恵さんの『本を読むわたし』。
何のために本を手に取るのか、なんてことを考えたりもしています。-
2014/03/14
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nyancomaruさん
気づいたら3巻でした、機会があれば是非!
といっても、読み始めると時間がかかってしまいますが、、(汗nyancomaruさん
気づいたら3巻でした、機会があれば是非!
といっても、読み始めると時間がかかってしまいますが、、(汗2014/03/17
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やはりそうなってしまったのか、と予感してはいたけれど、そうなのか。
草子の飛び抜けた感性がようやく周囲に認められてきたのに対して、父親の生き方の不安定さが露見してきた。そのことに誰より気付いていたのは父親本人だと思うのだ。 -
買ってから大分積んでおいた本。
週刊誌に掲載時に読んでいるんだけれど、大江健三郎は苦手だし、重い話が多くなって、何となく手が出なくなっていた。
父親は呑んだくれで、家を出た母は成功して新しい家庭を持っているという複雑な状況の中学少女。辛いことがあると学校サボって古本屋に逃げ込む、ってダメでしょ。最後は父親までいなくなっちゃって、どうするんだろう。
主人公の草子が強くなろうとしているし、父親の絵にも光が差しているだから、前向きに読み取るべきなんだろうね。
内田百閒は数冊読んだけど、「百鬼園日記帳」は読んでないなあ。ヘッセの「荒野のおおかみ」、SFの「ハローサマー、グッバイ」は探してみようかな。
「自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ」
グサッときたね。 -
いい内容なんだが、絵がどうしても好きになれない。残念。
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活字読み、漫画読み、どちらもハッとさせられる一冊
面白い、ではないな、この『草子ブックガイド』は
もちろん、漫画としての面白さがあるのは確かなのだが、面白い、と感じる以前に、言葉にし辛い静かな衝撃が、外側からぶつかってくるのでなく、内側でいきなりに起こる
この言い方が適切ではないと思うが、玉川重機先生の『草子ブックガイド』って作品なのではなく、玉川先生が内海草子って言う、変哲のない、ただの本を読むのが好きな少女の日常を漫画と言う形で、私たち読み手に伝えてきてくれている、そんな印象を受けた
本を読んで抱く感想は、人それぞれに違う、そんな当たり前の事を思い出せる
そんな一方で、草子の環境が影響している独特の感性で綴られる、ブックガイドはその作品の本質に近いトコまで近づいている気がしてくる
こうやって、毎日、漫画の感想を書き、ここに載せてもらってるものの、彼女のそれのように、読んでくれた人に反応してもらえるような、作品の芯に迫っているレビューを書けてないな、と実感し、リアルに落ち込んだ。とは言え、まだまだ伸ばせる、と活力を自力で取り戻させてもくれたが
それなりに、多くの漫画を読んできたけど、稀に「本物」と思える作品に出逢える
間違いなく、この『草子ブックガイド』は本物だ。多くの人に読んでほしい、と思う反面、斜め読みして、作品に自分の意志で入り込もうとしない・・・言い方は悪いが、俄かな漫画読みには読ませたくない、とすら自己中心的な事を考えてしまう。テレビや漫画紹介誌で変に持て囃してもらいたくない作品でもある
作中で、時折、草子がドキッとするような表情を見せる時がある
艶っぽい、それが最も近いとは思うのだが、適切、と言い切れる自信も湧いてこない
でも、ホントに、「同一人物か?!」と思うくらいに、凛とした真っ直ぐな目、表情、佇まいになるのだ
きっと、草子が読んだ本、その本を書いた作者、その本を薦めてくれた人、そして、その本を自分が薦めたい人に対し、真摯に向き合おうとしているからだ
本は、活字は、人が生きていく上で必要だ。普段は、「絶対に」とは使わない方だが、それでも、「絶対に」と付けたくなる。自分の人生の転機になる本に、一冊でもいいから巡り合えた人は、ホントに幸せだと思う。今まで、私が読んできた小説や漫画の中に、それがあるような気もするし、まだ出会えていない気もする。「いつか」を期待せず、私はこれからも、自分を励まし、悩まし、目を覚まさせてくれる一冊を見つける為に、本を読み続けたいし、自分の抱いた感想をこうやって、外に向けて発信していきたい -
相変わらず、選書のセンスが好き。
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読めば読むほど好きになる。本が読みたくなる。素敵な作品です。
3巻は草子が父親に茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」を語るシーンが印象的でした。
一話完結でいつもすっきり読めるのですが、今回は続きが気になります。
立ち直ったかとと思いきや、また逃げ出してしまった父親。
対照的に、なりたい自分になるために強くなろうと決心する草子。
「自分に期待しないで、誰に期待するんですか。」
その通りだと思いました。 -
本を読み終えるごとに草子が強くなってゆくのがじぶんのことのように嬉しい。彼女が強くなって周りにブックガイドを渡すことで、周囲の人たちも強くなれる。素敵です。
あと、しっとり育まれていく学校の友だちとの友情?愛情?がとてもあまずっぺーです。そんな日常、1巻当初時点の草子からは想像がつかないもの。よかったね。
著者プロフィール
玉川重機の作品





