ほしにねがいを (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 59
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063878981

作品紹介・あらすじ

高校生・藤木輝は夏休みに入った日、祖父に呼びだされ、隕石の落下地点に行くことになった。その目的は星を人に変えることだと祖父は言う。輝と香夜の父は通り魔に殺され、母親はガンで亡くなっていた。祖父は人に変えた星は願いを叶えてくれるというのだが、輝も香夜も、すぐには願い事を決める事ができない。やがて、さまざまな星たちが輝と香夜の前に現れ、星たちとの出会いが輝たちに深い影響を与えていく…。

感想・レビュー・書評

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  • 時々、「ポーンッ」と星が飛び散るような、古典的な表現を伴って、読んだ漫画の感想が浮かんで一気に書き上げられる事もあるが、大半は書いている最中に読み返して、ちょっとずつ纏める事が多い
    この『ほしにねがいを』は例に漏れず、後者なのだが、いつも以上に頭を捻った
    レビューってのは、自分の中に不定形で生まれた『感想』を、見ず知らずの人が読んでも分かってもらえる形に直す作業だ、と私は思っている
    端的に一言で、『ほしにねがいを』の総評を挙げるなら、清涼感を覚える、だと思う
    しかし、清涼感ってのは何か違うのだ・・・“サッパリ”や“すっきり”と言うような言葉で表す類の感覚じゃないのだ
    読み終わった後に救われるなぁ、と感じた際の判り易い表現ってのは一体、何なのか
    こうやって書いてしまうと、そんなに小難しい内容なのか、と勘違いされてしまいそうだから、全力で訂正するが、中身はファンタジー色の強い家族の絆を見直す、再生ドラマ系だ
    タイトルに偽りは無く、ちっぽけな人間が、常識では測れないスケールの存在である星に願い事をするって話・・・と言ってもイイのかな?
    ホントにざっくりし過ぎていて伝わらないだろうな、と自分でも思うのだが、『ほしにねがいを』をじっくりと読んでみて、何とか伝わる形になった感想が、「その日にあった出来事、会った人、気付いた事が、その人間をちょっとずつ、ほんのちょっとずつ、昨日の自分より立派にしてくれるんだなぁ。そうやって重ねていく一日だけが、人間に『成長してる』って噛み締めさせてくれるんだろうなぁ」と、「人を憎んで暴力を振るうのは簡単で、人を憎むことなく、起こってしまった現実を受け止め、人も罪もひっくるめて赦すのは、この生き辛い世界で最も難しい事の一つ」って事だった
    あぁ、ホント、書いてて中河先生への申し訳なさばかりが募ってく・・・仮に、今この瞬間に、星を人に変えて願いを口に出来るなら、何をおいても「この漫画の感想を理路整然とした物に出来る才能をくれ」って頼む、いや、冗談じゃなく
    あと、この手の宇宙が絡む漫画だからか、5回目に読み終わった頃にフッと思い出したのが、誰が言って、教えてくれたのか、を失念してしまったのだけれど、「本の内側にある世界と、地球の外側にある宇宙の広さはほとんど同じ」って言葉
    次回作が今から愉しみでしょうがない。その時は、もっと、中川先生の作品の素晴らしさを伝えられるよう、巧く書けるようになっていたい

  • 表紙買い。大成功。
    アフタヌーンの短期集中連載だったのね。見逃してた。良く知られた伝説にちょっとアレンジしただけでこれだけ広がりができるのはすごい。このポテンシャルが続くと本物のストーリーテラーだな。

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著者プロフィール

1987年生まれ。男性。漫画家。高知県出身。アフタヌーン四季賞にて2010年~11年の間に佳作を4回受賞。
高知県を舞台に、少年の葛藤と成長を描いた大型読み切り『僕と犬』(月刊アフタヌーン2012年11月号掲載)でデビュー。『ほしにねがいを』が初の単行本、本作が2冊目。

「2016年 『リメインバッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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