- Amazon.co.jp ・マンガ (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063879223
作品紹介・あらすじ
『メテオ・メトセラ』(新書館)の尾崎かおり、渇望の最新作!!七尾なつるは東京から転校してきた小学6年生。クラスの女子に無視され、サッカーチームの新任コーチともソリが合わない。そんな時、大人びたクラスメイト・鈴村理生の、誰にも言えない秘密を知ることに…。夕立、お祭り、「とうふ」という名の白い猫。小学校最後の夏。少年少女のひそやかな冒険が始まる。
感想・レビュー・書評
-
漫画
小学生のサッカー少年が主人公
拾った猫に困り、背の高い少女と接近
そして彼らの物語が始まる
1巻完結なのでボリュームがいまいちではありますが
それなりにまとまっているなとは感じました詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アフタヌーンで連載が始まった時は、線の引き方が綺麗な画に惹かれて読んでいたのだが、すぐに、ストーリーの深みに惹かれた
こう、一冊になって一気読みして、改めてしみじみと思ったが、胸が痛くなるほどに優しさが切ない内容
秘密を作る痛み、秘密を抱える辛さ、秘密を貫こうとする苦しさ、秘密を共有できる淡い喜び。それらを繊細、鮮やかに描ききっていた
前作『メテオ・メトセラ』は恥ずかしながら未読だが、この『神様がうそをつく。』を読めば、前作から尾崎先生のファンであった読み手が、次回作を渇望していた、と容易に想像が出来た
小学生らしくない、けど、子供だからこそ躊躇せずに踏み出せる一歩を、なつるの真っ直ぐな勇気に見せてもらった
やっぱり、この時期の子供は、大人が侮っているうちに、グンッと成長しちゃうんだなぁ
「―――・・・どんな理由があっても・・・悪いことだってわかってても、それしかできない時って、どうしたらいいの?!」(七尾なつる)
作中で、最も胸に響いた台詞
例え、男や人の道に外れる、一般常識から鑑みれば『間違っている』行動でも、護りたかったり壊したくない「何か」が自分の中にあった時、そのラインを人間は踏み越えなきゃいけないのかもしれない・・・・・・そう、思うには十分な一言だった
読み終わった後、このタイトルの奥深さに浸れるってのも、この作品の魅力 -
すごく良かったです!!!
本当に理生ちゃんの涙につられて涙が出そうになった。
たった1冊分の物語なのに悲しくて辛くて甘くて恥ずかしくて寂しくて輝いていて全てがつまっていた。
最後もいい感じにしめてあって、良かった。
手元に置いておきたい一冊。
夏留も理生もいい名前だなあ。 -
息苦しくなる作品でした。
-
アニメ映画を見ているような気分になる漫画でした。
内容はかなり衝撃的な。
主人公達のその後が気になる…幸せになって欲しいけど… -
泣いた。
今ではもう遠くなってしまった
小学校時代の時にまとっていたあの空気を、
久しぶりに感じたような気がした。 -
「家の人は?」
「……私たち 二人だけで暮らしてるの
誰にも 言わないでね」
ラズベリーの下に埋めた死体は
天国へは行かずに そこにいた
誰にも言えない 夏休み
「どんな理由があっても――
悪いことだってわかってても
それしかできないときって どうしたらいいの!?」
「理生、いっしょに逃げよう」
「神様も時々は嘘をつくのよ」
「なんで?」
「なつる君 私ね――」
という11歳少年少女のひと夏の物語。
ふたりの、ひそやかな冒険。
鮮烈。
大人に振り回される子どもがいない世の中を望む。