薬師寺涼子の怪奇事件簿 魔境の女王陛下(下) (アフタヌーンKC)

  • 講談社
4.21
  • (6)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 101
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063879407

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私が、田中芳樹先生原作の漫画で最も好きなのが、この作品(ただ、一ファンのプライドにしたがって正直になると、先生の作品の中で一番に大好きな『創竜伝』シリーズが、藤田和日郎先生か鈴木央先生によって漫画化されたら、恥も何もかにも打って捨てて、そちらに飛びつく可能性は特大)
    この『薬師寺涼子』シリーズは、垣野内成美先生が全力で「好き」を傾けて描いてくれているからこそ、原作の魅力もそのままに、いや、もしかすると、ちょっとだけ輝きを強くして伝わってくるのだろう
    このシリーズでも、薬師寺涼子はとことん、我が道を突き進んで、華麗なアクションを披露し、独特の正義感に従って悪党に痛い目を見せ、泉田準一郎はいつも通りに、上司の我儘に長躯を振り回され、制御していると見せかけて加速させ、着実に彼女と同じ色に染まりつつある正義感を発揮している
    一言で言うと、痛烈。原作を読んでも胸がスカッと空くが、漫画を一気読みすると、スッキリ感は一層に強く感じられる
    ホント、女傑って表現は、薬師寺涼子、彼女のために生まれた、と思うほど、やる事なす事がカッコ良すぎ。そんな彼女を常に傍で支え、滾らせ、受け止める泉田さんの
    忠誠心も見習いたいトコ
    悪事を企み、おぞましい凶行に走る、小悪党の枠には収まらないんだけど、絶対悪と讃えられるほどの負の素質を備えていないキャラの発言や思想が荒唐無稽、良くない方向に頭のネジが飛んじゃっていて、狙ったように涼子の癇に障っちゃって最終的に犯した罪に見合った罰を、様々な形でしっかりと受けるパターンってのも、この作品の押さえておきたい魅力の一つ
    しかし、これもまた、毎度、思う事だが、泉田さん、いい加減、気付けよ・・・いや、違うか、いい加減に気付いていないフリは止めろよ
    読み手がニマニマしちゃうくらい、あの薬師寺涼子があからさまなアピールしてるのに・・・鈍感すぎる男はモテないぞ。まぁ、そんな野暮天なトコが、涼子が彼を好いている要因の一つなんだろうけど、あんまりにも距離が縮まらないもんだから、気を揉むね

  • 今回もお涼様大暴れの素晴らしい巻でした。しかし、コレで原作に追いついてしまったのかな?雑誌は見てないんだけど長編の続きが出るまでは短編オリジナルで続けていって欲しいな♪

著者プロフィール

3月21日生まれの牡羊座、B型。大阪府出身。アニメーターとして活躍の後、1988年『吸血姫美夕』で漫画家デビュー。
代表作は他に『吸血姫夕維』『午後3時の魔法』『風雲三姉妹LINシリーズ』『レイスイーパー』『ヴァンパイア・プリンセス』など。大のディズニーファン。

「2016年 『新装版 薬師寺涼子の怪奇事件簿(6)夜光曲<完>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

垣野内成美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×