運命の女の子 (アフタヌーンKC)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063879933

作品紹介・あらすじ

少女の周囲に、死体の山が築かれていく――。女刑事が大量殺人犯と対峙するホラーサスペンス『無敵』。誰もが自分を愛した。そう、彼女以外は……。苦い初恋の呪縛から逃れられない青年をリリカルに描く『君はスター』。世界を救えるのは、祝福を受けなかった私だけ。使命を背負わされた少女と少年の冒険譚『不呪姫と檻の塔』。青年誌、女性誌、BL誌と幅広く活躍するヤマシタトモコの長編読み切り3編を収録!

感想・レビュー・書評

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  • ヤマシタトモコさんの傑作短編集。

    『無敵』

    「あのとき わたしは 自分が無敵だと思いましたーーー」

    舞台は警察署の取調室。
    ふたりの女が机を挟んで向かい合っている。
    ひとりは警察官。
    もうひとりは放火の容疑者の16歳の女子高生---。

    これは舞台演劇で一回見てみたいな。
    『羊たちの沈黙』のレクター博士とクラリスを彷彿とさせる緊迫感!まばたきと呼吸を忘れそうでした!

    『きみはスター』

    「星は落ちてこないから星なのだ」

    器量のよい男の子と女の子と不器量な女の子の奇妙な三角関係、と言ったら何か違う気がするおはなし。

    器量のよい女の子が怖い。ヤマシタ先生はヌメッとした嫌らしさを描くのが上手いなー。

    『不呪姫(のろわれずひめ)と檻の塔』

    「あなたといれば あたしに意味はある?」

    16歳になったら「呪われる」人類ばかりの世界。
    古賀差保子は全人類の中で唯一「呪われていない」。
    ある日突然、人々が次々にうなじから木を生やして倒れ、眠りについてゆくという事態が起こる。

    『眠りの森の美女』から換骨奪胎して現代的にしたSF。
    由緒正しい少女マンガの香り。他の2編と違って清々しい。

    表紙の女の子の瞳が蠱惑的。
    様々な色を使っている上に、ちょっと赤いホログラムも入ってる。

  • ヤマシタトモコさんの懐の深さが、
    ギュッと詰め込まれた短編作品。
    サスペンス、青春、恋愛、ファンタジー
    なんでも来い!!!という感じ笑
    詰め込みすぎ感もあるけど…
    ファンタジーは、サタニックスィート
    青春は、BUTTER
    恋愛は、LOVE HATE LOVE
    サスペンスは、三角窓の外側は夜
    が、1番だと思うけど、
    ヤマシタトモコさんの味が濃縮還元で良くわかります。オススメです!

  • 表題作がいい意味で不快だった。絵にすると内面の醜さが美人の顔にでてゆがむ。ヤマシタ先生この時は美人のホラーに凝ってたのかな。
    きみはスターも中々…ゆかりちゃんのコンプレックスと歪みが。
    不呪姫と檻の塔が一番好き。救われる。最後の方読んだときジブリだなと思った。前に先生がtwitterで言ってた「駿はいつでも望まないのに選ばれてしまった女の子と誰からも選ばれなかったけどその女の子だけからは選ばれた男の子の物語」だな。まさに。

  • 装丁に惹かれたら、一編めはもうそのまま表紙イラストをストーリーにした感じというか具体的にした感じだと思うのでゾクゾクすると思う。
    個人的には最後の一編が好き。愛の力で世界は救われましたとさ!ちゃんちゃん、っていう生命力強い感じというか都合のいい感じというかが好み。

  • 読了。心に何かが刺さる感じ。

  • アフタヌーンで読みきりの「無敵」を読んだ後から「誰だこのヤマシタ・トモコって作家さんはっ!凄いっ!」となった私です。
    以降ちょっとづつ先生の作品を読んできています。

    女の作家さんらしい鋭くとがった描写の数々は読者の背筋を冷たくさせます。
    (ほんわかSFも入っていますがねw)
    私と同様に先生の入門作品としてはオススメかもしれません。

  • ヤマシタトモコ先生の短篇集。表紙の女の子は最初の短編「無敵」に出てくる由里本美鳥ちゃん…この子がまた、すごく良いキャラクター!お話は、「ひばりの朝」を彷彿とさせるドロリとした陰鬱なサスペンス…なのだけれども、この美鳥ちゃんのおかげで全く違った仕上がりになっている。ただただ、美鳥ちゃんの美しさと強さをなぞる為に何度も見返したい作品。それ故か、シナリオ自体に面白みを感じなかったのが残念。内容で好きだったのは二個目の「きみはスター」。ヤマシタトモコ先生はどうしてこうも素敵な表情を描けるのでしょう。好きな人の好きな人に好かれることに、言いようの無い快感を抱く小高のあの恍惚の表情と言ったら!たまりません…。3つ目の「不呪姫と檻の塔」、SFや昔話の要素を上手く現代的に取り入れ、星新一のSSのような雰囲気すら感じられます。ラストシーンも映画のエンドロール後のようで素敵な余韻が残りました。ただ、真実の愛という言葉が少し重くて……呪が初恋の人の呪いを解くのだから、そのままで良かったんじゃないかな、と引っかかってしまいました。表紙の美鳥ちゃんがとにかく可愛くて装丁が綺麗なのでもうお気に入り確定です。

  • カバーに惹かれて入手した!さすがヤマシタ先生ッて感じ!実はこの3編全部先生が私達読者への呪(スペル)だね!克服したよ!

  • どの主人公も「存在の意味」を考え、捜し求めたストーリー。
    一つは、壊れてしまう。
    一つは、変わらない事を知る。
    一つは、変える事が出来ると知る。
    運命の女の子達は、みんな可愛い。

  • 久々に三編とも毛色がちがっていて良かった。
    無敵は、さいきんのちょっとホラーな(実際ちょいグロ)ヤマシタさん
    君はスターは人間関係の絵書き方が最高
    呪いの話は初期のヤマシタさんのエスエフ?魔法使いのはなしとかを彷彿とさせる。最期の方の解決がちょい月並みなのが残念だけど、男子高校生たるものこれくらいがとてもよい。

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著者プロフィール

1981年5月9日生まれ。 2005年のデビュー後、すぐに「ねこぜの夜明け前」で講談社「アフタヌーン」主催の四季賞、夏・四季賞を受賞。 19年には「違国日記」がマンガ大賞4位に入賞する。主な作品に『BUTTER !!! 』『ひばりの朝』『さんかく窓の外側は夜』(本書原作コミック)『花井沢町公民館便り』などがあり、幅広い層の支持を得ている。

「2020年 『さんかく窓の外側は夜  映画版ノベライズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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