- Amazon.co.jp ・マンガ (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063880946
作品紹介・あらすじ
作中にふんだんにちりばめられた近代詩そのもの凄さに酔い、架空の街で虚実の境を徘徊する、朔太郎、白秋(はくしゅう)、犀星(さいせい)らの作品からイメージされたキャラの圧倒的な存在感に酔い、膨大な資料を下敷きに緻密に物語を組み立てた作者の過剰な愛情に酔う。話題集中の近代詩歌俳句エンターテインメントをこの機会にぜひ!
感想・レビュー・書評
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こんなにも美しく哀しい女たちが描かれているのに朔の独走なのがすごい。
毎回言ってる気がするけど、読むたび自分の教養の無さを痛感するのに面白く読めちゃうのはすごい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回のとても面白かった。
何となく誰もが思うのか、自分が共感できるだけなのか分からないけど。
この話は凄い心に落ちてきた。 -
"内"の1巻に"性"の2巻、"外"の3巻、そしてこの"愛"の4巻。痛烈な皮肉と壮絶な陶酔はそのままに、閉塞した世界にもようやく光が差してきた。雨のシーンはあまりに痛ましく叙情的。また、彼らは詩人モチーフではなくあくまで作品モチーフのキャラクターである、ということの意味が4巻にしてようやくわかった気がする。この物語は"人物"のキャラクターでは描けなかった。脚色や装飾ましてや捏造ではなく、あるがままの自然体でこの無尽の膨らみを持つ世界やキャラクターを描くのは困難である。だからこそ初期から「朔は朔」と強調してきたのかもしれない。などと思ったり。
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倒錯してるなあ。雨音で聞こえないっていう朔くんに白さんがああ、ピッチが合ってないんだねっていうあのくだり好き。
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"「断ち切りたくても切れないんだ
だってお前の詩は俺そのものなのだから」
「おまえの詩だっておれそのものだったよ おまえの方が先に…」
「ああだから 俺たちは二魂一体ってことだな」"
理解できそうで今ひとつよくわからないままに、ぐざっとくる表現が紛れ込んでいて牙を剝いて襲ってくる感じが最高に好き。
"「この街で 人が死ぬはずないだろ?」" -
びっしりな表紙からも溢れているとおり、熱量が凄いです。
作者が伝えたいことの何割を読解できたのか不明ですが、エレナに関する考え方はなんだか共感できました。
全体像は謎でもなんかフィットする部分があるのが、詩歌と共通してる漫画だと思います。 -
とりあえず白さんが最高にセクシーだってことは分かった